『悪意の楽園』 キャロリン・G・ハート ミステリアス・プレス ハヤカワ文庫

2012-03-11

☆☆☆☆

ヘンリー・Oの元に奇妙な絵が届いた。そこには6年前に事故死した夫が崖から突き落とされている姿が!やがて、夫が迷宮入りの誘拐事件の真相をつかんでいた事実が浮かぶ。夫はそのために殺されたのか?彼女は被害者の家族に会うためハワイを訪れるが、家族のだれかが夫を殺したという疑惑が……現代版ミス・マープルが夫の死の謎に挑むシリーズ注目作 内容紹介より



主人公の夫が墜落死した屋敷の女主人は彼の長年の友人であり、誘拐事件の被害者の母親です。事故死だと思っていた夫の死が、その誘拐事件と関係があるのではないかと考えた主人公は、夫の親友だった女性の元を訪れます。そこは夫の最期の場所であり、彼と非常に親密だった女性が住むところでもあり、そして夫を殺した人物が潜む邸でもあります。主人公は夫との思い出に耽り、その死を嘆くとともに、彼と女主人との仲を疑い、嫉妬心を抱いたり、また、身の危険を感じたりします。一人称で語られるために、主人公の心に押し寄せる様々な感情が、傍白という形でこれでもかという具合に描かれていきます。被害者のひとりが最愛の夫だという状況が、このシリーズの他の作品とは違うもの、単なる謎解きだけではない作品にしているという印象を受けました。こってり気味の心理描写が好みな方にはお勧めかもしれません。
『優雅な町の犯罪』と同じく、この人物にはこういう動機があるから容疑者だ、この人物にもああいう動機があるから容疑者だ、というパターンを10人の人物を対象に繰り返すのには、ちょっと閉口しました。容疑者が絞り込まれるとか、調査が進展して手掛かりが増えるとかがなくて、強弱に欠けてるんですよね。

『死者の島』キャロリン・G・ハート ミステリアス・プレス ハヤカワ文庫
『優雅な町の犯罪』キャロリン・G・ハート ミステリアス・プレス ハヤカワ文庫




悪意の楽園 (ミステリアス・プレス文庫)悪意の楽園 (ミステリアス・プレス文庫)
(2001/01)
キャロリン・G・ハート

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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

『優雅な町の犯罪』 キャロリン・G・ハート ミステリアス・プレス ハヤカワ文庫

2012-02-21

☆☆☆☆

テネシー州の小さな町で、元新聞記者の老婦人ヘンリー・Oは思わぬ事件に巻き込まれた。友人の甥が、妻殺しの容疑で逮捕されたのだ。彼はヘンリー・Oに自分が無実だと訴えていた。真相を探るべく彼女は調査を始め、美しい町の複雑な人間関係がしだいに明らかになっていくが、やがて第二の殺人が!アガサ賞受賞作『死者の島』に続く人気シリーズ第二弾。 内容紹介より



ある事件によって小さな町の住民たちの秘密とその人間模様が露になるという、ミステリ小説では定番のパターンをとり、対象になるの者も、お約束のアッパーミドルに属する住人たちです。前作『死者の島』においてもオーソドックスな状況設定を取り入れてはいましたが、内容にはサスペンス性を持たせるという新味を利かせていました。しかし、本書では、ただただ人間関係を探っていく、どういう人物なのかを調べていく、そして、この人にはこういう動機があり、あの人にはこういう動機がある、だから誰が犯人でもおかしくない、この煽りとほのめかしの繰り返しがこすり過ぎていて、それだけでお腹いっぱいになりました。しかも、関係者たちの秘密がさほどスキャンダラスなものでもなかったので、覗き見趣味的な意味でも読んでて高まらず。シリーズ前作では主人公の気の強さが、嵐が迫る孤島に殺人者という設定のスリリングさと釣り合いが取れていたのとは違って、本作では彼女の気性がやや鼻に付きました。ラストの私憤の晴らし方とか。全体的に、もう少し短く削ったらもっと良い作品になったような気もします。

『死者の島』キャロリン・G・ハート ミステリアス・プレス ハヤカワ文庫




優雅な町の犯罪 (ミステリアス・プレス文庫)優雅な町の犯罪 (ミステリアス・プレス文庫)
(1996/07)
キャロリン・G・ハート

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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

『死者の島』 キャロリン・G・ハート ミステリアス・プレス ハヤカワ文庫

2012-02-17

☆☆☆☆

元新聞記者で今はミステリ作家の老婦人ヘンリー・Oは、情報産業の大立者からの依頼で、彼の所有する島に赴いた。そこで彼から驚くべき話を聞かされた。「誰かがわたしを殺そうとしている。容疑者を島に集めたので、犯人をさがしてほしい」彼女はさっそく調査を始めるが、やがて恐ろしい事件が……人気作家の新シリーズ第一弾、アガサ賞最優秀長篇賞受賞作 内容紹介より



内容は暗くシリアスな面がありながら、ユーモア及びコージー系ミステリの雰囲気を帯びた〈デス・オン・ディマンド〉シリーズに比べると、本書ではユーモラスさが抑えられ、本格ミステリ色の強い骨組みが基本にしてあります。舞台は、船でしか行き来できない小島というクローズドサークルであり(しかもハリケーンが接近中)、登場人物は島の所有者一族とその関係者、そして使用人のみ、その中に殺人を企む人物がいるという、これまた典型的な本格古典そのものの設定です。仙波有理氏の訳者あとがきでは、クリスティーや『そして誰もいなくなった』にふれ、エルキンズやマーガレット・マロンが本書のヒロインをミス・マープルに例えていることを紹介しています。たしかに、元新聞記者で作家であるヒロインは、先鋭化し、より行動的、現代的に進化したミス・マープルかもしれません。また、後半部分ではハリケーンの襲来や蛇の群れを登場させて、パニックアドベンチャーの要素も軽く織り交ぜるというサービス精神旺盛なところも見せていて意外でした。文章は短いセンテンスを重ねてあり、非常に読みやすさ感じました。

タグ:キャロリン・G・ハート




死者の島 (ミステリアス・プレス文庫)死者の島 (ミステリアス・プレス文庫)
(1995/01)
キャロリン・G・ハート

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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

『チャリティー・バザーの殺人』キャロリン・G・ハート ミステリアス・プレス ハヤカワ文庫

2011-02-11

年一回のバザーの準備中、アニーの友人の女性が失踪した。心配で胸がいっぱいのなか、バザーの運営メンバーが撲殺体で発見され、当の女性に殺人の容疑が!なぜ彼女が殺人現場に?被害者が残したメモをもとに、アニーは町の住民の秘密を探るが……友人の無実を信じ、ミステリの知識を駆使してアニーが謎に満ちた殺人の真相に挑む、好調シリーズ第九作。 内容紹介より



内容紹介文の中の失踪した友人とはヘニー・ブローリーのことで、前作同様、諸事情により彼女の出番が少なくて残念でした。どうもヘニーの役割を、作者本人を投影しているようにも思えるミステリ作家のエマ・クライドに移行してるみたいに感じます。そのエマ・クライドのほかにも、地元の有力者ドーラ・ブレヴァードやアニーの義母ローレルといったヘニー同様に押しの強い面々が次々に登場するので、ヘニーにまで登場の機会を多くしてしまうとかなり煩わしいことになってしまうという配慮からかもしれませんが。こういう特異なキャラクターの重複が気になりました。
さて、殺人の背景には、被害者による町の有力者たちへの脅迫事件が設定されているわけですが、そもそもそういう状況自体が代わり映えしないし、それぞれの人物も個々の脅迫材料もありふれていて芸がない気がしました。著者は人物の背景説明を調査書類から引用する形で済ましているのですけれど、それは読むには分かりやすいにしても、人物描写における肉付けという観点からは無味乾燥な印象を与えるのではないでしょうか。

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チャリティー・バザーの殺人 (ミステリアス・プレス文庫)チャリティー・バザーの殺人 (ミステリアス・プレス文庫)
(2000/07)
キャロリン・G・ ハート

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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

『独立記念日の殺人』キャロリン・G・ハート ミステリアス・プレス ハヤカワ文庫

2011-02-08

☆☆

楽しいはずの独立記念祭をひかえて、アニーの心は重かった。元軍人のハッチが、図書館の理事として、記念祭の行事に横槍を入れてきたからだ。彼の差別主義的な言動には、もはや我慢がならない。ところがそのハッチが、記念祭の花火の最中に衆人環視の中で突然射殺された!容疑を受けた黒人青年の無実を信じ、アニーとマックスは、真犯人探しに乗り出す。 内容紹介より



以前から書いていますけれど、このシリーズの特徴ではないかと個人的に考えている事柄があって、ひとつはヒロイン、アニーの夫であるマックスの物語における必要性(シリーズ始めからいてもいなくても全く困らない存在感、どことなく捕らえ所のないキャラクター(注1))、もうひとつは、事件にいたる背景としてコージーにしては意外に暗くて深刻な問題が隠されている割に、ヒロイン夫妻のカラっと明るい軽佻ぶりが際立って目立つことです。シリーズ八作目となる本書では、そこらあたりに変化の兆しが見えているように感じました。まず、これまで昼行灯状態だったマックスが積極的および自発的に事件の調査に関わり出し、そこそこの成果をあげているところ(注2)。そして、常日頃のんきなアニーが男女間の愛情の移ろいを知らされて、珍しく感情的になり夫の前で嘆き悲しんでしまう場面です。それから、このシリーズの面白さは脇役ながらヘニー・ブローリーの活躍いかんにかかっているのだと思いました。六作目、七作目そして本書みたいに彼女の存在が希薄だとはかなり低調です。

(注1)これはジル・チャーチルのグレイス&フェイヴァー・シリーズの登場人物であるロバート・ブルースターにとても似通った造形です。
(注2)その活躍に対してパートナーであるアニーがひがんだりしているのは、作者はもともと、謎解きに関してマックスはあくまでアニーの引き立て役という意図があったのかもしれません。

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独立記念日の殺人 (ミステリアス・プレス文庫)独立記念日の殺人 (ミステリアス・プレス文庫)
(1999/08)
キャロリン・G・ハート

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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

『手紙と秘密』キャロリン・G・ハート ハヤカワ文庫

2010-08-30

☆☆

第二次世界大戦の最中、町の男たちは兵士として次々と徴用され、人手不足のためにグレッチェンは13歳にして少女新聞記者として働き始める。その直後、友人バーブの母が殺され、バーブの父が容疑者として指名手配された。バーブの母が夫の留守中に不倫をしていたとの噂を聞くが、グレッチェンには信じられない。グレッチェンは“少女探偵”となって、真相を追うが……純真なヒロインの孤独な闘いを描き出した本格ミステリ。 内容紹介より



戦時下の田舎町で、徴兵された住民に戦死者も出て、主人公のドイツ系の祖母に対して心ない仕打ちする者も現れる状況のなか、夫が出征している間、好きなダンスをするために足繁く酒場に通っていた人妻が絞殺されます。被害者への保守的な住民たちの偏見と誤解が広がって、それを正そうとした記事を書いた主人公は友人たちを失います。家庭内では、祖母の身体の具合を心配し、未亡人である母親に親しくする男性が現れて反発するなど雰囲気がかなり暗くて重いです。“少女探偵”から連想する、キャロリン・キーンが描いたナンシー・ドルーみたいな明るさや軽さは全くといっていいほどありませんでした。というか、主人公の少女記者としての働きぶりは目立ちますが、探偵として活躍しているようには読めませんでしたけど。たぶん著者は、ミステリより戦争中の田舎町の無理解や旧弊さを描きたかったのでは。

以下、ネタばれしてます!ご注意下さい。



それでもこの作品にはミステリとしてかなり気になる瑕疵があります。それは、加害者の手には被害者の首を絞めている際に、抵抗する被害者から爪による引っ掻き傷を負わされているという事実が警察によって突き止められているにもかかわらず、それが以降のストーリーに活かされていないどころか言及もされていないことです。真犯人がある場所で盛んに手を動かしているのを主人公が眺めている場面があるのに見逃しているふうだったり、警察でさえ容疑者である夫の手を検分して傷跡の有無を調べていないようだったり、とても不自然に感じました。

タグ:キャロリン・G・ハート




手紙と秘密 (ハヤカワ・ミステリ文庫)手紙と秘密 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
(2006/02)
キャロリン・G・ハート

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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

「幽霊屋敷の殺人」キャロリン・G・ハート ミステリアス・プレス ハヤカワ文庫

2008-09-06

☆☆☆

マックスが密かに会っていた美女が行方不明になった? 警察から知らされて、アニーはびっくり。でも彼女がマックスの依頼人だとわかって、アニーはマックスと一緒に捜索を始めた。ところが、そのさなかに厄介な問題が。幽霊が出るという屋敷で二十数年前に起きた事件を解決しなければならなくなったのだ。謎とユーモアと恐怖をミックスしたシリーズ第六弾     内容紹介より



今さらな感じもしますが、久しぶりにキャロリン・G・ハートのこのシリーズを読みました。
アニーのマックスへののろけぶり、お坊ちゃま育ちのマックスの脳天気ぶり、この二人の悩みも苦労もないような幸せぼけしているダーリング夫婦に、果たして事件関係者たちの秘められた心情を本当に理解できているのだろうか?表層しか見えていないのではないのか?と思ってしまうのですね。彼らの明るさと単純さが事件の持つ悲惨さと釣り合いが取れていない感じがしてどうも落ち着きません。コージー系のミステリにもかかわらず結構悲劇的な話なのでダーリング夫婦の妙に明るく無垢なキャラクターが納まりが悪い、ものすごく極端に誇張した例えで言いますと、林家ぺー、パー子夫妻がトマス・H・クックの〈記憶三部作〉に登場するみたいな。

彼らにも陰影をつけるなり、シリーズを通じて徐々に精神的な成長を遂げさせたりすればよかった気がします。内容は、一癖も二癖もある南部の名門家族のなかに真犯人がいるというベーシックなミステリです。ただ、ヘニー・ブローリーが旅行中で登場しないのが残念でした。



幽霊屋敷の殺人 (ハヤカワ文庫―ミステリアス・プレス文庫)幽霊屋敷の殺人 (ハヤカワ文庫―ミステリアス・プレス文庫)
(1996/11)
キャロリン・G. ハート

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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

「ハネムーンの殺人」キャロリン・G・ハート ハヤカワ文庫

2006-02-08

☆☆

アニーとマックスが結婚式を挙げた日の深夜、アニーの店の従業員イングリッドから
助けを求める電話が入る。二人が彼女の家に駆け付けるとそこにイングリッドの姿はなく、近所で嫌われていた男の刺殺体を発見する。警察は被害者と激しい口論をしていたことからイングリッドを容疑者と断定するが、アニーは彼女が犯人に誘拐されたと思い調査を始める。

シリーズ第ニ作目。
このシリーズの中で、わたしには今ひとつ存在意味(どうしてこのシリーズに必要なのか)が分からないマックスが一人で調査をし、ミステリおたくのヘニーも閉じこもり気味、これまた役割不明なローレルも目立たず、なんだか起伏に乏しい印象。近隣の住人たちがそれぞれ秘密を抱えているという設定は良いのですが、あまり生かしきれていないように思いました。犯人の見当がすぐ付いてしまったしね。魅力的なサイドストーリー(ウェブとイングリッドなど)を付けるか、カットバックでイングリッドの様子を挿入するなどしたら物語に厚みが出たりサスペンスが盛り上がったりしたのでは…。

テーマ : 海外ミステリ
ジャンル : 本・雑誌

「ブック・フェスティバルの殺人」キャロリン・G・ハート ハヤカワ文庫

2005-10-28

☆☆

五人の作家たちのスキャンダルを小説化しようとしていた出版会社社長が
パーティーの席上で毒殺された。パーティの参加者の中にはアニーと五人の作家たちがいたが、毒が入っていたグラスにはアニーの指紋が付いていた。しかも、彼女は被害者と
口論していたのだった。

前回の『ミステリ講座の殺人』より面白くなかった。どうも、全体に冗漫です。
アニーが殺人容疑をかけられてテンションが下がり気味なうえに、あのローレル、ヘニー、ドーラの婦人たちが大人しい。三人それぞれ本を執筆し、それを出版してもらおうと一生懸命になり過ぎているみたいで…迫力が感じられません。
この三人がお節介をやいてアニーに迷惑をかけながらも活躍し、四人で解決してゆくパターンが魅力だと思いますが今回は失速ぎみ。主人公のアニーの場面が延々と続くので起伏に乏しく退屈してしまいました。ダーリング夫妻の相変わらずの仲良しぶりだけが目立って、はいもう分かりましたっていう感じです。今思ったんですがクリスティの“トミーとタッペンス”物をモデルにしているのでしょうか?

テーマ : 海外ミステリ
ジャンル : 本・雑誌

「ミステリ講座の殺人」キャロリン・G・ハート ハヤカワ文庫

2005-09-23

☆☆☆☆

前回読んだ「舞台裏の殺人」ではミステリマニアのヘニー・ブローリーのキャラクターが強烈な印象でしたが、今回は彼女の他にさらにパワーアップしたローレルとドーラ・ブレヴァードがタッグを組んで登場!

それぞれクリスティ、ラインハート、セイヤーズの熱狂的ファンの三人が大学でミステリ講座を受け持つ主人公アニーのクラスに聴講生として出席したから、アニーにとってはかなりプレッシャーになります。その上、学内にスキャンダルが発生し殺人事件まで起きたものだから、三人は尊敬する作家や探偵の推理方法を使って、やたら張り切って調査を始め出したりして…

「舞台裏の殺人」より面白かった。この三人はサイドストーリーができそうなくらい個性的ですね。主役を食ってました。また、犯人がこの強力トリオに対抗できるくらいに存在感があるかというと少々疑問です。

相変わらずミステリ好きが喜びそうなネタふりもあります。巻末のミニ・ミステリ・ガイドが今回も付いていますが、調べて書く作業も大変でしょうね。きっと編集部にすごい知識を持った人がいるのでしょう。

テーマ : 海外ミステリ
ジャンル : 本・雑誌

「舞台裏の殺人」キャロリン・G・ハート ハヤカワ文庫

2005-08-24

20050824135039.gif

☆☆☆

いつもはamazonから無断で本の画像を借用しています。
本当にすみません。
ところで、古い本は画像がないので自分で描いてみることにしました。
あくまで洒落ですので・・・見逃して下さい(苦)。

ミステリ専門書店の店主アニーが所属する地元劇団は、リハーサル中に
何者かに嫌がらせを受けていた。騒動の中ついに殺人事件が起きる。
被害者には劇団員の多くが反感を抱いていたが、アニーの婚約者マックスが
容疑者にされてしまう。アニーは自分で犯人を突き止めるようとする。

かなり読みやすいコージー・ミステリです。青木久恵さんの訳が良いのでしょうか。
数々の海外ミステリの作家や作品名が出てくるので、読んだことのある名前があると
結構嬉しくなります。巻末にミステリ・ガイドが付いていて親切です。
古今のミステリを参考に謎を解こうとする主人公や、色々な探偵に成り切る
ミステリ好きの婦人ヘニーのマニアぶりが可笑しい。
気になるのは、巡回法務官があまりにかけ離れてバカなのと(ちょっと、やり過ぎ)、
動機についての伏線の張り方が弱いこと。
また、ポルシェに乗った金持ちの婚約者と主人公がいちゃつくのが少し嫌みですが、
海外ミステリファンは読んでおいても損はしないでしょう。

テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

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