『殺しのパレード』ローレンス・ブロック 二見文庫

2015-09-02

☆☆☆☆

ケラーが今回依頼されたターゲットは、メジャーリーグの野球選手。球場へ足を運んだケラーは、その選手が通算四百本塁打、三千安打の大記録を目前にしていることを知る。仕事を逡巡するケラーがとった行動とは?上記の『ケラーの指名打者』をはじめ、ゴルフ場が隣接する高級住宅地に住む富豪、ケラーと共通の趣味をもつ切手蒐集家、集団訴訟に巻き込まれる金融会社役員など、仕事の手筈が狂いながらも、それぞれの「殺し」に向かい合うケラーの心の揺れを描いた連作短篇集! 内容紹介より



「ケラーの指名打者」「鼻差のケラー」「ケラーの適応能力」「先を見越したケラー」「ケラー・ザ・ドッグキラー」「ケラーのダブルドリブル」「ケラーの平生の起き伏し」「ケラーの遺産」「ケラーとうさぎ」

殺し屋ケラーシリーズ三作目。
ケラーと依頼人の仲介者であり、連絡係でもあるドットの存在価値についても言えることですが、「ケラーの指名打者」や「鼻差のケラー」において、偶然隣同士になった観客やたまたま居合わせた賭博客との会話によって読者への状況説明を済ませたり、場の雰囲気を伝えて、ケラーの独白のみの構成よりも物語のテンポをスムーズにするちょっとした手馴れたテクニックが利いていると思いました。ケラーの内省とドット、通りすがりの人物、時にはターゲットとなった人物との会話のバランスがストーリーを引き立てている印象です。今回は、9.11テロについても触れられていて、ケラーがテロ現場で救助隊への食事のボランティアの手伝いをしたり、テロによって搭乗手続きのセキュリティ・チェックが厳しくなり、飛行機による移動をレンタカーに頼らざるを得なくなったりするという苦労話も出てきます。また、ターゲットとと心ならずも親しくなったり、好感を覚えたりすることで、ケラーが殺しの仕事そのものを見つめなおしたり、引退や死を考えたりする流れになったりします。
これまでのシリーズ全般に感じたシュールさに静謐さが加わった気がしました。このまま行くとドットとの禅問答、そして内省、切手蒐集を極めると、まさかの『シブミ』のニコライ・ヘルの境地に近づいたりして……。

『殺し屋』
『殺しのリスト』




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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

『泥棒はクロゼットのなか』ローレンス・ブロック ハヤカワ文庫

2011-05-25

☆☆☆

まさに絶体絶命だった。盗みに入った部屋で私が宝石を物色していると、突然、部屋の主が帰ってきたのだ。あわててクロゼットに隠れたものの、中に閉じこめられてしまった。やっとのことで鍵をこじあけ外に出ると、なんとそこには女の死体が!そのうえ、宝石を詰めた鞄があとかたもなく消えていた。このままでは泥棒バーニイの名がすたる。私は犯人探しに乗りだすが……小粋な泥棒探偵の活躍を軽妙に描くシリーズ第2弾 内容紹介



八年くらい前に、このシリーズ第一作目である『泥棒は選べない』を読んで以来の第二作目です。一作目を読んだ時は、泥棒が主人公ということに軽く違和感を覚えた気がします。それも「怪盗」とか「快盗」とかいう粋なところがなくて、本書の主人公は普通の泥棒であり、リアルなのです。そこが個人的に生臭いというか俗っぽくて嫌なのです。この作者のことですから、殺し屋ケラーみたいに、スマートさに行かず、わざわざ庶民的、現実的な造形にして差別化したのでしょうけれども。
泥棒というのは、他人の普段は覗けない秘密とか私生活を本人に知られることなく、見たり知ったりできる職業のひとつですし、本シリーズのように泥棒仕事が現実に近い設定であるほど、読者はそのスリルと愉しみをより生々しく追体験できる魅力があるわけです。確かに、軽いエンタメ作品ですから、家宅侵入の様子や部屋の内部が微に入り細に入って描写しているのではありませんけれど、片手間に読み流すミステリ作品としては最適だと思いました。

タグ:ローレンス・ブロック




泥棒はクロゼットのなか (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 146-5))泥棒はクロゼットのなか (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 146-5))
(1993/04)
ローレンス・ブロック

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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

『タナーと謎のナチ老人』ローレンス・ブロック 創元推理文庫

2011-03-09

☆☆☆

ネオ・ナチの活動家である老人がチェコスロバキアの秘密警察に逮捕され、プラハにある難攻不落の要塞の独房に収監された。私、エヴァン・タナーの今回の任務は、そのナチ老人を奪取し、国外へ連れ出すこと。プラハへ向かう列車に乗り込んだ私だったが、いきなり絶体絶命のピンチに見舞われて……。困難極まりない任務の行方は?眠らない男の活躍を描く、痛快シリーズ第二弾! 内容紹介より



スパイ・冒険小説のジャンルにおいて、左側の端にはグレアム・グリーンやジョン・ル・カレの作品があり、もう一方の右側の端にはイアン・フレミングやジェラール・ド・ヴィリエの作品があるとすれば、本作品は、ご都合主義的な、そしてエンターテインメント性の部分では右端に属し、主人公のテンションにおいては左端に寄るという、少々特異な位置を占めていると思います。つまり、己の思想、大義の面から見て理不尽な命令を遂行しなくてはならない不条理さに悩む主人公の姿がある一面、また、色情狂のヒロインの存在や主人公が演説で煽ったために起きた暴動とか救出劇の際の茶番とかスパイ小説のパロディやスラップスティック・コメディの面も持ち合わせています。この特徴が本書に独特の雰囲気を与えていると思いますが、ただ単純に面白いかといったら、何か物足りなさが残るような気がします。たとえば、スパイ・冒険小説ではお約束の国境を越える場面において、サスペンス性が端折られていたり、艱難辛苦になるはずの囚人との逃避行が、人工的なカタレプシーによって、えらくらくちんな旅になっていたりして。まあ、作者が意図してやっているのでしょうけれど。

『快盗タナーは眠らない』ローレンス・ブロック 創元推理文庫

タグ:ローレンス・ブロック




タナーと謎のナチ老人 (創元推理文庫)タナーと謎のナチ老人 (創元推理文庫)
(2008/09)
ローレンス ブロック

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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

『快盗タナーは眠らない』ローレンス・ブロック 創元推理文庫

2009-06-18

☆☆☆☆

脳に銃弾を受けて眠りを失ってしまったが、その代わりに語学力と万巻の書からの知識を得たエヴァン・タナー。ギリシア-トルコ戦争時のアルメニア金貨が今もまだトルコ領内に埋もれているとの情報を得た彼は、金貨を手中にすべく旅立つが、スパイ容疑で逮捕された! 決死の脱出から始まるヨーロッパ大活劇。異能のヒーローが活躍する、ブロック初期の痛快シリーズ、ここに開幕! 内容紹介より



ローレンス・ブロックの早初期の作品らしいですが、このひとの物語の下地の作り方やこね方がかなり出来上がっている感じがします。まず、まったく眠らない(眠れない)という障害を主人公に負わせていることとそれが彼にとってプラスに働いていること。この特異な特徴付けは読者の主人公への興味をたかめます。そして各国主義主張も様々な何百もの団体にメンバーとして加入していること。これが突拍子もなくてユーモラスであり、ストーリーの上でもこの設定が後で活きてきます。それから彼がプロではなくアマチュアであること。なのに周りが彼をスパイか過激な活動家だと思い込むシュールな設定。金貨を手に入れる動機が各団体に寄付するためというものすごく判りやすく、しかも笑えるものであること。クールなヒーローが活躍する懐かしめな巻き込まれ型ロードノベル風冒険活劇。ジョン・バカンやアンブラーの『あるスパイへの墓碑銘』が好きな方にお勧めですよ。
ただ、マケドニアでの武装蜂起の箇所は、なにかフォレスト・ガンプみたいな展開で少々やり過ぎみたいで気になりました。

↓amazonのタイトル表記は誤りです。『快盗』が正しい。



怪盗タナーは眠らない (創元推理文庫)怪盗タナーは眠らない (創元推理文庫)
(2007/06)
ローレンス・ブロック

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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

「バランスが肝心 ローレンス・ブロック傑作集 2」ローレンス・ブロック ハヤカワ文庫

2008-09-04

☆☆☆☆

申し分のない仕事に、文句のつけようのない妻、そしてすばらしい愛人—会計士ヘッティンガーの人生は、まさに順風満帆だった。ところが、たった一通の脅迫状がきっかけで、彼の人生は微妙にバランスを崩しはじめた……満ち足りた毎日を送る男を待ち受けていた皮肉な運命を描く表題作をはじめ、ハードボイルドから奇妙な味の短篇まで、バラエティにとんだ19篇を収録。大好評『おかしなことを聞くね』につづく第二短篇集。       内容紹介より


内容紹介にあるように、収録作品がバラエティにとんでいるので読んでいて単調にならず読み飽きないし、最低でもひとつは気に入った作品が見つかるのではないでしょうか。さらにローレンス・ブロックの多彩な才能がよく分かります。
すれっからしのミステリ読み(とりあえずわたしやあなたのことです)は結末の予測が付く作品「狂気の行方」「処女とコニャック」「週末の客」「バランスが肝心」「風変わりな人質」「逃げるが勝ち?」にはあまり感銘を受けませんが、逆にすれていない読者にとっては基本的な作品になるでしょう。

多少のことでは驚かないすれた読者(くどいようですが、わたしやあなたのことですよ)は、捻り方が変わっている作品「危険な稼業」「それもまた立派な強請」「マロリイ・クイーンの死」「今日はそんな日」「最期に笑みを」「カシャッ!」やミステリ色の薄い作品「雲を消した少年」「人生の折り返し点」「ホット・アイズ、コールド・アイズ」に新鮮さを感じると思います。そして、弁護士エイレングラフもの「経験」「エイレングラフの取り決め」。

個人的に印象深い作品は、「安らかに眠れ、レオ・ヤングダール」と「バッグ・レディの死」です。前者は村上春樹氏が短篇集『Deadday Stories』を訳編するときにぜひ収録して欲しいほどの文学作品です。一片の死亡記事から始まる、まさしく人生の一場面を巧みに切り取った可笑しくてやがて哀しい秀作。後者は、犯罪(または戦争や自然災害)被害者の無名性をテーマにした作品。殺害されたホームレスの女性が三十二人の人物に特定の金額を遺し、そのなかのひとりマット・スカダーが事件を調査するのですが、その過程で被害者の人物像が浮かび上がる。世間では警察も真剣に捜査しようとしない、ただのどこにでもいる名も無いホームレスのありふれた殺人事件であっても、被害者を知り生前彼女と接したことのある者にとってはその死を悼み、暴力による死に理不尽さと憤りを感じる存在であって、決して無名の人物ではなかったというしみじみとした物語です。

ジョー・ゴアズの短い短篇小説論付き。



ローレンス・ブロック傑作集〈2〉バランスが肝心 (ハヤカワ・ミステリ文庫)ローレンス・ブロック傑作集〈2〉バランスが肝心 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
(1993/07)
ローレンス ブロック

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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

「殺しのグレイテスト・ヒッツ」ロバート・J・ランディージ 編 ハヤカワ文庫

2008-08-11

☆☆☆

【ころしや 殺し屋】主に金銭の報酬と引き換えに、他人の生命を奪うことを職業としている人—ミステリの世界では欠かすことの出来ない存在である殺し屋だが、彼ら彼女らが主役となることは滅多にない。いつの世にも殺し屋たちは脇役であり、敵役だった。だが本書では、殺し屋たちはその立場に甘んじてはいない。ここでは殺し屋が堂々の主役なのだ! アンソロジーの名手がオールスターキャストで送る、殺しの旋律15篇! 内容紹介より



ヘミングウェイでさえ「殺し屋」という作品を書いているくらいだから、ミステリに登場する機会は多いけれど、殺し屋が主役になっている作品はたしかに少ないですね。本書にも収録されているローレンス・ブロックの〈ケラー・シリーズ〉、フォーサイス『ジャッカルの日』、ノエル『長く孤独な狙撃』、ヒギンズ『死にゆく者への祈り』、イーヴリン・スミスの〈ミス・メルヴィル・シリーズ〉、ざっと思い付くのはこれくらい。本書の収録作品には頭抜けたものはないけれど、さすがにどれもレベルが高いと思います。タイトル『GREATEST HITS』の”Hits"を命中とかhit manに掛けたのはややオヤジギャグぽいです。

『殺し屋』に収録されている「ケラーのカルマ」
ケラーが犬を飼い始め、仕事で出張するためにペットシッターを雇ったころの話。あまり描かれない殺し屋の普通な日常とスリリングな仕事との対比が異様な雰囲気をかもし出す。

「隠れた条件」ジェイムズ・W・ホール
格安の値段のお得な殺し屋。でも殺すべき理由に納得がいかないと仕事はしないよ。殺し屋の職域を超えてます。孫ガキがギャーギャー騒ぎまわる住居環境と部屋の壁についた血や骨片。生活感ありすぎ。

「クォリーの運」マックス・アラン・コリンズ
リタイヤした殺し屋の回想。結局、懐古するところはそこなのかと突っ込みたい。

「怒りの帰郷」エド・ゴーマン
別れた息子の葬式に帰ってきた殺し屋の話。ウェット&クール。

「ミスディレクション」バーバラ・セラネラ
なかなか見られない女殺し屋の話。このトリックはありえない。

「スノウ、スノウ、スノウ」ジョン・ハーヴェイ
長編の冒頭を切り取ったみたいな作品。続きが読みたいものです。しかし、どうして強盗の犯行に見せかけないのでしょうね。

「おれの魂に」ロバート・J・ランディージ
雇い主から姿を消した元殺し屋と元警官の友情がなかなか良いです。腕の良い職人はどこも手放したくない。

「カルマはドグマを撃つ」ジェフ・アボット
ジョニーはドッグを轢く、マシーニはエームズを雇う、殺し屋は標的の意外な正体を知る。

「最高に秀逸な計略」リー・チャイルド
こんな小賢しいことをしていたら仕事の依頼が来なくなりそうですけど。

「ドクター・サリヴァンの図書室」クリスティーン・マシューズ
クレージーユーモア系でユニークな作品。このような作風は貴重だし、好みです。

「回顧展」ケヴィン・ウィグノール
一転してしみじみ系。ちょっと簡単に納得し過ぎる気もしますが。

「仕事に適った道具」マーカス・ペレグリマス
バイオレンス系。山口さんや住吉さんそれから稲川さん、適材適所という言葉を組長さんに教えるときはこれをテキストに使いましょう。

「売出中」ジェニー・サイラー
男女の違いと言いますか、考え思い込み過ぎる男と合理的現実的な女。要するにやるかやられるかというのをいまいち男というのは分かっていない。頭では分かっているけど。

「契約完了」ポール・ギーヨ
アイデアが変わっていてプロットも良くできている。

「章と節」ジェフリー・ディーヴァー
いかにもディーヴァ—らしい。このひと、こんなことばかり考えて頭疲れないんだろうか。長編むきな作家ですよね。




殺しのグレイテスト・ヒッツ―アメリカ探偵作家クラブ賞受賞 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 332-1))殺しのグレイテスト・ヒッツ―アメリカ探偵作家クラブ賞受賞 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 332-1))
(2007/01)
エド・ゴーマンロバート・J.ランディージ

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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

「殺しのリスト」ローレンス・ブロック 二見文庫

2007-06-18

☆☆☆☆

[殺し屋ケラー・シリーズ]殺しの依頼を受けたケラーは空港に降り立った。迎えの男が用意していたのは車とピストル、そして標的の家族写真だった……。いつものように街のモーテルに部屋をとり相手の動向を探る。しかし、なにか気に入らない。いやな予感をおぼえながらも“仕事”を終えた翌朝、ケラーは奇妙な殺人事件に遭遇する……。巨匠ブロックの自由闊達な筆がますます冴えわたる傑作長篇ミステリ。内容紹介より



ケラーを狙う殺し屋の存在が明らかになるものの、物語は淡々と進んでいく。

『殺し屋』 は連作短篇集、本書は長篇です。でも、短篇を上手くつなぎ合わせた構成のようにも思えます。取り留めのないケラーとドットの会話以外は、ほとんど冗長なところがないです。なくなったといえば、『殺し屋』で感じられたケラーの拠り所のない孤独感や、本人でも持て余すほどにどうしようもない虚無感がなくなり、代わってシュールな印象を強く受けました。哀れさを誘った喪失感を無くして、すでにケラーは読者による憐憫を拒否してしまったのでしょうか。

エドワード・ホッパーのポスターを自宅に飾っていることで主人公の孤独感をやや描写してはいますが、切手収集が趣味で、占星術にはまり、陪審員に選ばれる実に現実的な日常の生活と“殺し屋”である非日常的な仕事との対比でより効果的にシュールさを強調して描いていると思います。


殺しのリスト (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)殺しのリスト (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)
(2002/05)
ローレンス ブロック

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テーマ : 海外ミステリ
ジャンル : 本・雑誌

「殺し屋」ローレンス・ブロック 二見文庫

2006-02-23

☆☆☆

殺し屋ケラーを主人公にした連作短編集。

始めの一編を読んだ印象では主人公が嫌な奴に思えました。

『ケラーの治療法』では、作者はケラーに精神科医のカウンセラーを受けさせていますが、殺し屋がカウンセラーを受けるという可笑しさや不気味さを出すと共に、枚数に制約がある連作短篇の中で、主人公の子供時代の父親にまつわる出来事を上手く語らせてなかなか巧みな構成だと思う。

精神科医との対話で、殺しで訪れた土地に住みたくなったり、買う気もないのにその土地の不動産を見て回ったり、地元の電話帳で同じ名前の人物を探してみたりする彼の奇行の原因が読者に暗示されていたりします。
彼の心の拠り所のない孤独感がさせる行動なのかと思ってみたり、そしてなによりケラー本人が戸惑っている感じがして、なんだかこの感情の一部が欠落しているような主人公が哀れに思えてくる。

彼が飼い始めた犬とペットシッターの女性の意外な展開は唐突な感じがしますが、ブロックにはどんな意図があったのでしょう。話の流れが違う方向に行きそうになったからか、それともケラーの孤独感をより高めるためだったのでしょうか。

テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

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