FC2ブログ

『時の娘 ロマンティック時間SF傑作選』ジャック・フィニイ ロバート・F・ヤング他 創元SF文庫

2019-01-17

☆☆☆☆

時間という、超えることができない絶対的な壁。これに挑むことを夢見てタイム・トラヴェルというアイデアが現われて、一世紀以上が過ぎた。この時間SFというジャンルは、ことのほかロマンスと相性がよく、傑作秀作が数多く生みだされている。本書には、このジャンルの定番作家といえるフィニイ、ヤングの心温まる恋の物語から、作品の仕掛け自体に技法を凝らしたナイト、グリーン・ジュニアの傑作まで、名手たちによる9編を厳選し収録した。本邦初訳作3編を含む。 内容紹介より



「チャリティのことづて」ウィリアム・M・リー
1700年に生きる十一歳の少女と1965年にいる十六歳の少年の心の交流を描いた作品。病気で高熱がでた後、時を隔てて同じ場所に暮らすふたりはテレパシーみたいなもので通じあえるようになりますが、未来の事柄を知った少女がそのことを他人に話したため、彼女は魔女疑惑をもたれ裁判にかけられることに。可愛らしい初恋のお話です。

「むかしをいまに」デーモン・ナイト
生が死で、死が生、とでもいうか時間の逆行あるいは退行している世界に生きる男の一人生を描いたユニークな物語。非常に深い切なさが余韻に残りました。

「台詞指導」ジャック・フィニイ
ある映画の撮影で大道具に使う予定の1926年代に運行されていたバスを撮影前夜に試運転することにした撮影スタッフたち。ニューヨーカーたちを驚かせようと、当時の運転手や車掌の制服や洋服を身に着けてバスを走らせるのですが……。いかにもフィニイらしいノスタルジックな舞台設定が活きている話。ただそれだけでなく、つかの間の過去を経験したため、自身の未来をかいま見てしまった新人女優の心情が切りとられているのはさすがです。

「かえりみれば」ウィルマー・H・シラス
「今自分がやっていることをわかった上で、過去に戻ってもう一度人生をやり直せたら、どんなに違うでしょう」(p102)、そう口にした女性は時間を十五年さかのぼって十五歳に戻ってしまいます。学校の授業も楽勝と思っていたところが、得意だった科目にも苦労し、苦手だった科目にはさらにひどい目に遭ってしまいます。つまりテスト用紙を目の前にして何もわからないというような悪夢を実体験するお話。

「時のいたみ」バート・K・ファイラー
三十六歳の男が十年後に過去に跳躍することを望んだ理由。彼の精神は「消去/復元絞り機」かけられているため、なぜ自分が鍛錬してたくましい体つきになり、不自由だった脚にも筋肉が付けて十年後の未来から戻ってきた理由がわかりません。本当に甘い話なのに、捻りを利かせた苦さが印象に残ります。

「時が新しかったころ」ロバート・F・ヤング
紀元2156年から白亜紀後期に時代錯誤遺物の調査にやってきた調査員はそこで幼い火星人姉弟に出会ってしまいます。彼らは火星の悪人によって身の代金目的に誘拐され、地球に連れて来られたという。恐竜が闊歩する古代地球を舞台にしたSF冒険小説。ヤングらしい優しいエンディング。

「時の娘」チャールズ・L・ハーネス
タイムパラドックスをネタにした、面倒くさくてこんがらがった男女の恋愛劇。

「出会いのとき巡りきて」C・L・ムーア
たった一人の人と巡り会うために壮大な時間旅行を行う男にまつわる究極の愛の物語がまるで神話のように思えてきます。

「インキーに詫びる」R・M・グリーン・ジュニア
少年、中年、老年、三つの時間を同時に描いて、かつて悲恋に終わったロマンスを成就させる。スケールは小さいが愛というテーマは同じ。

『時の娘』ジョセフィン・テイ ハヤカワ文庫HM




商品詳細を見る




テーマ : SF小説
ジャンル : 本・雑誌

『火星航路SOS』E・E・スミス ハヤカワ文庫SF

2018-11-01

Tag : SF

☆☆☆

地球=火星航路に就航中のアルクトゥール号が、何者かに襲われた。奇怪な光線により船体は分断され、緊急脱出した救命艇も牽引ビームで捕縛された。たまたま惑星間航行会社の社長令嬢を連れ、宇宙船下部のエンジン部門を案内していた計算士スティヴンスは、敵の隙をつき、閉じこめられていた区画を分離、脱出に成功するが、二人が漂着したのは、未知なる衛星ガニメデだった……“スペース・オペラの父”が描く宇宙冒険絵巻! 内容紹介より



ハードSFには苦手意識があるのですけれど、〈レンズマン〉シリーズのようなスペース・オペラは昔よく読んでいました。本書が発表されたのは1931年、〈レンズマン〉シリーズの前に書かれたノンシリーズ作品だそうです。地球人、金星人、火星人が良好な関係を保っている時代設定で、主人公が計算士として乗り込んだ火星航路の宇宙船が正体不明の宇宙船から攻撃を受けて航行不能に陥ります。主人公は航行会社の社長令嬢とともに船から脱出した後ガニメデにたどり着き、自給自足の生活を送りながら救助を求める通信機器を作り始めます。ガニメデには酸素もあり、森や川、獲物となる動物もいるという環境は、スペース・オペラのお約束の典型みたいです。しかも主人公は天才的なエンジニアで機械もそれを作る工具も一から手作りし、気丈な令嬢が彼を支え、時には動く食虫植物のような異様な姿形をした生き物と戦ったり、二人してロビンソン・クルーソーみたいな生活を送ります。やがて冒険は衛星カリストや土星にも及んだのち、木星の種族同士の戦争も描かれていきます。やはり全体的に時代を感じさせもしますが、刺激過多でない肩の凝らない冒険空想科学小説の魅力を感じました。

ユーザータグ:SF




商品詳細を見る




テーマ : SF小説
ジャンル : 本・雑誌

『死者覚醒』T・M・ジェンキンズ ハヤカワ文庫NV

2018-08-27

Tag : SF

☆☆☆☆

2006年、ロサンゼルス。医師のネイトは少年に銃で撃たれ、不慮の死を遂げた。悲しみの中で、妻は彼の頭部を冷凍保存する。そして2070年、アリゾナ州の研究所でネイトは蘇生した。彼の頭部と別人の身体を接合することに成功したのだ。ネイトは新たな身体に適応しようと苦しむが、やがてその身体の驚くべき秘密と、自分が邪悪な陰謀に巻き込まれていたことを知る……最先端情報を駆使して描く近未来メディカル・サスペンス 内容紹介より



舞台となっている2070年の世界は、地球温暖化と伝染病、石油資源の枯渇に苦しみ、さらにカリフォルニアは大地震によって大きなダメージを受けています。しかし医療技術は進歩し、癌と精神疾患は治癒が可能な病になり、平均寿命も格段と長くなっています。そんな状況のなかで望まない蘇生をされた主人公の苦悩が描かれ、さらに彼の死と再生を巡っての企てが明らかになっていきます。
636ページの結構大部な作品にもかかわらずスラスラと読めました。ただ研究施設内の描写が多くを占めるため、近未来の一般人の制限された日常生活などはほとんど描かれていないのですが、社会からドロップアウトした集団が少しだけ登場しています。そういう外的環境に対して、主人公のドナーとなった人物による心身への影響が内的なものとして描かれています。主人公の世代(つまりはわたしたちの世代)が次世代に遺した負の遺産を彼は自ら目の当たりにするわけで、そこら辺りは非常にリアリティを感じましたし、本書のテーマの一つにもなっているのでしょう。問題提起はされるも、さあこれからというところで終わりを迎える展開は残念で、主人公のその後が読みたい感じがしました。物語のスケールに比べて、ミステリ的には小さくまとまってしまった気がします。




商品詳細を見る




テーマ : SF小説
ジャンル : 本・雑誌

『ロボット・イン・ザ・ガーデン』デボラ・インストール 小学館文庫

2018-01-25

Tag : SF

☆☆☆

AI(人工知能)の開発が進み、家事や仕事に就くアンドロイドが日々モデルチェンジする近未来のイギリス南部の村。弁護士として活躍する妻エイミーとは対照的に、親から譲り受けた家で漫然と過ごす三十四歳のベン。そんな夫に妻は苛立ち夫婦は崩壊寸前。ある朝、ベンは自宅の庭で壊れかけた旧型ロボットのタングを発見。他のアンドロイドにはない「何か」をタングに感じたベンは、作り主を探そうと、アメリカへ。中年ダメ男とぽんこつ男の子ロボットの珍道中が始まった……。タングの愛らしさに世界中が虜になった、抱きしめたいほどかわいくて切ない物語。 内容紹介より



ロボットのまるで幼い子供(作者は子育てから本作のヒントを受けたそうです)みたいな喋り方としぐさ、主人公のモラトリアムをこじらせたみたいな造型と彼とロボットとの会話の様子が個人的に甘すぎて肌が合いません。イギリスからサンフランシスコ、ヒューストン、東京、パラオを巡るロードノベルであり、その過程で、両親の死と志望する仕事からの挫折といった人生のつまずきから引きこもり状態に陥ったいい大人の主人公が、ロボットとの道中で父性が芽生え、妻への愛情に改めて目覚めるという成長小説でもあります。それらが感傷、叙情、メルヘンという液体に頭までひたひたに漬かって描かれているので私的には勘弁して欲しい感じがおおいにしました。悪い意味での大人の童話なのですが、セックス関連のエピソードを抜きにしても、こんなあまあまな物語はヤングアダルトでもちょっとどうかと思われそうです。しかし、一般的な評価は高いので興味のある方は一読の価値があるでしょう。




商品詳細を見る




テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

『約束の土地』リチャード・バウカー 創元推理文庫

2017-12-08

Tag : SF

☆☆☆☆

男は一枚の古ぼけた雑誌の切り抜きを取り出した。『物議を醸す新しいクローン技術を弁護する』?記事の大半はさる生物学者のインタヴューから成っていたが、問題はそれに付された写真だった。当の教授の顔は、目の前の男のそれと異様なまでに似ていた。そう。男はみずからをその生物学者のクローンと信じ、過去の真相を探りたくてこの事務所を訪ねてきたのだった……。時は未来。限定核戦争後のアメリカで、一人の青年が私立探偵の看板を掲げる。夢と現実の狭間に揺れる若者の、葛藤、挫折、そして成長。胸がつまる青春ハードボイルドの逸品! 内容紹介より



1987年に発表され、日本では1993年に出版されている、近未来型SFとハードボイルドをあわせた懐かしい感じがする作品でした。主に米国東海岸を狙った限定核戦争後から二十年後の戦火を免れたボストンが舞台で、飛行機や鉄道といったインフラは復旧しておらず、食料や燃料も不足しているなどまだ混乱状態にあります。そんな街に探偵小説好きな二十二歳の青年が私立探偵事務所を開設し、初めての依頼人が訪れる場面から物語が始まります。その依頼とは、戦前にクローン技術の研究をしていた科学者である父親を捜し出して欲しいというもので、しかも、医師である依頼人は父親のクローンだと信じ込んでいます。調査の結果、依頼人の父親は戦後イギリスへ渡ったことが明らかになり、主人公は依頼人とともに未知の地ロンドンへ向かうことに……。
眼を見張るような派手な描写はありませんが、戦争後に両親を亡くして悲惨な少年期を過ごした主人公や彼の恋人、被爆して身体を壊した同居人、同じく小人症の家主をめぐるエピソードがじわりと胸にせまります。たとえいくら科学技術が発達したといっても、それがクローンであっても、人にとって一番必要なもの、大事なものは、父親、母親、子供、恋人からの愛情なのだ、ということがテーマになっています。欠落してしまった愛情に焦がれる人たちを、喪失した愛情に苛まれる主人公が哀切の念をもって見つめる姿がナイーブに描かれている青春小説の秀作だと思います。主人公が暮らす世界のように、核戦争をもたらした科学へのささやかなアンチテーゼとなっているのかもしれません。




商品詳細を見る




テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

『運命のボタン』リチャード・マシスン ハヤカワ文庫NV

2017-02-26

☆☆☆☆

訪ねてきた見知らぬ小男は、夫婦に奇妙な申し出をする。届けておいた装置のボタンを押せば、大金を無償でご提供します。そのかわり、世界のどこかで、あなたがたの知らない誰かが死ぬのです。押すも押さないも、それはご自由です……究極の選択を描く表題作をはじめ、短篇の名手ぶりを発揮する13篇を収録。スピルバーグ、キング,クーンツら世界中のクリエイターたちに影響を与え、彼らに崇拝される巨匠中の巨匠の傑作集 内容紹介より



収録作品、「運命のボタン」「針」「魔女戦線」「わらが匂う」「チャンネル・ゼロ」「戸口に立つ少女」「ショック・ウェーヴ」「帰還」「死の部屋のなかで」「小犬」「四角い墓場」「声なき叫び」「二万フィートの悪夢」。

ふしだらで傲慢なある女性を殺したいほど憎んでいる“わたし”はヴードゥーの呪い(これがマシスンの得意ネタらしい)を用いて目的を果たそうとする「針」、世俗とか常識を受け入れてしまうと純真な心にあったものを失ってしまうことの過酷さを伴う悲劇を描いた「声なき叫び」、純粋であるからこそ持つことのできる能力と、その心のななかに潜む残酷さを描いた「魔女戦線」、この二つの作品は大人たちの利己的な動機によって犠牲になる子供たちの姿も現わしていると思います。匂いと怪談を組み合わせた「わらが匂う」、「戸口に立つ少女」、追い払っても始末しても舞戻ってくる白い犬「小犬」、処分されることに気づいたパイプオルガンの最期の咆哮、ブラドベリ風な「ショック・ウェーヴ」、タイムトラベルとホラーの組み合わせ「帰還」、砂漠地帯の田舎町のはずれに建つ喫茶店を舞台にした蒸発失踪もの。短篇であるため紙数に制限があること、地元の保安官が被害者よりであることで、サスペンス性と登場人物たちとの駆け引きがもう一つに感じられる「死の部屋のなかで」、コナン・ドイルの短篇「大空の恐怖」と同様に空に棲む怪物が登場する非常に印象に残る作品、オムニバス映画『トワイライト・ゾーン』の「2万フィートの戦慄」の原作ですが、主人公が精神的な問題を抱えている設定が効いています。短篇集『リアル・スティール』に収録されている「リアル・スティール」と同じ作品です。編者の尾ノ上浩司氏によると「リアル・スティール」のほうは、「四角い墓場」に手を入れているそうです。取り調べを録音した形式で綴られたモンスター系の作品でジャンク・ホラーっぽい「チャンネル・ゼロ」。あり得ない状況設定の流れのなかで、オチが実に現実的なものが意外に感じた「運命のボタン」。

ユーザータグ:リチャード・マシスン




商品詳細を見る





テーマ : 海外ファンタジー
ジャンル : 本・雑誌

『73光年の妖怪』フレドリック・ブラウン 創元SF文庫

2017-02-09

Tag : SF

地球から73光年の彼方にある惑星からアメリカに飛来した知性体という奇怪な生物。これは自由自在に他の動物にのり移れるという不可思議な力を備えている妖怪だった。知性体の到来とともに、その地方には人間や家畜や野生動物が自殺するという異様な現象が起り始めた。この怪現象にいち早く注目したのは、たまたまその土地に来ていた天才的な物理学者だった。この姿なき怪物の正体を看破して人類を破滅から救おうとする教授の頭脳と、知力の塊ともいうべき知性体が演じる虚々実々の知恵くらべ! 内容紹介より



侵略ものSFでよく名前が挙げられる作品のひとつです。
母星で犯罪を犯したために追放され、ランダムに瞬間移動させられた場所が地球だったという異星人。姿形は亀の甲らに似ていて移動ができないかわりに、他の生き物の心を乗っ取って自由に操る能力を持っています。その能力を使うには距離的な制限があり、また、相手が眠っていなければならず、そして乗り移った生き物から元の身体に戻るには、その生き物つまり宿主が死んでしまう必要があるという設定です。異星人は人間をはじめ鼠や犬猫、鳥などの心を乗っ取り、目的を果たすとかれらを自死させますが、この設定が、ブラウンの持つ軽妙さに加えて作品にグロテクスな雰囲気を与えるとともに、地球人の主人公の注意を引いてしまうキーポイントとなり、クライマックスのスリリングな場面への伏線にもなっている、そういう巧みさを備えているように感じました。異星人と地球人の二人の主人公の視点から事件出来事が描かれて緊迫感がつのり、余計なもの(例えば、あえてラブロマンスに仕立てていない)を省いているところ、こういうポイントが発表されてから半世紀経つにもかかわらず、現在でも色あせずに第一級のSF娯楽小説として楽しませる所以なのかもしれません。しかも、著者はそれをわずか254ページで成し遂げているのですからたいしたものだと思います。

ユーザータグ:SF




商品詳細を見る




テーマ : SF
ジャンル : 本・雑誌

『みんな行ってしまう』マイケル・マーシャル・スミス 創元SF文庫

2017-02-03

Tag : 短編集 ホラー SF

☆☆☆

『スペアーズ』『ワン・オヴ・アス』で知られる鬼才作家M・M・スミスが贈る、哀感と郷愁に満ちたSFホラー傑作集。小品ながら忘れがたい味わいを残す表題作を巻頭に、奇跡の医療用ナノテクがもたらした人類の意外な終末「地獄はみずから大きくなった」、田舎町に暮らす不思議な絵描きを巻き込んだ事件を描く英国幻想文学大賞受賞作「猫を描いた男」、近未来の巨大ハイテク・テーマパーク兼養老院での奇怪な冒険劇「ワンダー・ワールドの驚異」まで12編を厳選して収録。 内容紹介より



「みんな行ってしまう」「地獄はみずから大きくなった」「あとで」「猫を描いた男」「バックアップ・ファイル」「死よりも苦く」「ダイエット地獄」「家主」「見知らぬ旧知」「闇の国」「いつも」「ワンダー・ワールドの驚異」

子供が成長して大人になっていく過程で少しずつ失っていったもの、消えていったもの、無くしたものを少年の形にして表した、ブラッドベリ風な感傷性をもった物悲しい作品「みんな行ってしまう」。ナノテクに医療科学を組み合わせた最先端医療用ソフトとハードウェアを開発しようとした三人組。その中のひとりが研究中に亡くなったため、研究目的はまったく違った方向へ向かってしまう。医学と心霊の取り合わせが、この作品においては木に竹を接いだみたいな心地悪さを感じさせる「地獄はみずから大きくなった」。交通事故で突然に愛妻を失った夫のとった行動は……。愛さえあれば奇跡が起き、愛ゆえに何ごとも成し遂げられる、ということでしょうか。これまでのホラー作品を一歩進めたような物語「あとで」。夫による家庭内暴力から妻や子供が逃れてくる場面が、三回繰り返されるところがワンパターン気味に感じられました。全体的に振り切れていない、詰めが甘い印象が残った「猫を描いた男」。幸せの頂点と感じられる瞬間をバックアップして、なにか不都合が生じたときにバックアップした時点へ戻ることができるサービスを受けていた男。妻子を事故で亡くした時、彼は過去に戻ろうとするが……、「あとで」の流れを汲んでいる話ですけれど、かなり苦い結末が待っている「バックアップ・ファイル」。「死よりも苦く」「家主」「見知らぬ旧知」「闇の国」、これらは心の影の部分をテーマにした作品ですが、それゆえに少々インパクトがなく、全体的に平板な感じがしました。「闇の国」は、実際に見た、ただ厭な夢を物語に仕立てただけのような。これまでのサイズのジーンズが履けなくなった男が、ダイエットも運動もくそくらえと思って、タイムマシンを作り昔の体形を取り戻そうとする、おバカSFの「ダイエット地獄」。母親を亡くした娘に父親がクリスマスプレゼントとにラッピングした贈り物。センチメンタルな「いつも」。テーマパーク内に設けられた老人向けの住居で犯行を重ねる殺し屋。依頼を受けた彼は、ターゲットの老女が暮らす屋敷に入り込むのだが。テーマパークが帯びる狂気、奇妙さを描いた「ワンダー・ワールドの驚異」。

ユーザータグ:ホラー




商品詳細を見る




テーマ : ホラー小説
ジャンル : 本・雑誌

『闇へ降りゆく』ディーン・クーンツ 扶桑社ミステリー

2016-03-14

Tag : 短編集 ホラー SF

☆☆☆

ベトナム戦争から生還し、アメリカで再起を果たしたジェスが手に入れた念願のマイホームには、地下室へ降りる階段があった。深く暗い闇へと続く、彼にしか見えない階段が……モダン心理ホラー「闇へ降りゆく」。遺伝子工学の誤算がもたらした、恐るべき鼠との対決を描くSFサスペンス「罠」。スリのビリーが遭った災難をグロテスクに描いた「ひったくり」。サスペンスからホラー、初期のSFまで、ジャンルの枠を超えたベストセラー作家クーンツの傑作集〈ストレンジ・ハイウェイズ〉からなな編をおさめた第2弾!〈解説・三橋暁〉 内容紹介より



〈ストレンジ・ハイウェイズ2〉。
〈ストレンジ・ハイウェイズ〉の日本での刊行順は、『奇妙な道』、本書、『嵐の夜』です。

「フン族のアッチラ女王」
田舎町に現れた異星人による地球侵略SFで、人間にとり付いて精神を操るこの異星人のタイプはちょっとだけハインラインの『人形つかい』に似ている気がします。しかし、異星人に対抗する手段は、愛の力です。清々しいまでにストレートなテーマなうえに、さらに幸運な結末が良いです。

「闇へ降りゆく」
ベトナム戦争中、捕虜収容所で拷問虐待された経験がある主人公。良き夫であり父親である彼は一生懸命働きようやく家を購入したけれど、キッチンの壁にあるはずのないドアを見つける。それを開けると漆黒の闇、地下へ降りる階段があった。誰の心にも潜む邪悪なもの、醜悪なもの、それに誘惑されてしまいそうになる危うさを描いた、不安な余韻が残る心理サスペンスホラー

「オリーの手」
手で触れることで他人の心を覗き、操ることのできる超能力者と自殺未遂の若い女性の話。彼はその能力を使って彼女を救い、共に生活を始めるが……。超能力を持つが故の孤独、超能力者の影の部分を描いた作品。

「ひったくり」
『ナイト・ソウルズ』に収録されているキングの短篇「ポプシー」は、人間ではない子供を拐った男の話でしたが、この作品は、老婆が持っていた大きなハンドバッグをひったくった男の話です。その中からはもちろんあれが。

「罠」
遺伝子工学によって高い知能を得た鼠が研究所から抜けだして、雪に閉ざされた農場の母子を襲う話。設定が古くなっている感じがしました。

「ブルーノ」
スピルバーグが反重力ブーツを発明し、ディズニーは武器製造業者であるパラレルワールドから、凶悪なエイリアンを追ってやって来た熊の刑事、それに協力する私立探偵の話。〈ホーカ・シリーズ〉とか、『さらば、愛しき鉤爪』などが頭に浮かんでくるSFハードボイルド。

「ぼくたち三人」
新しく出現した種族が現人類を滅ぼし、さらに別の種族を生み出す話。

ディーン・クーンツ




商品詳細を見る










テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

『時の扉をあけて』ピート・ハウトマン 創元SF文庫

2015-12-31

Tag : SF

☆☆☆☆

ここはどこだ?冬はどこに行った?ある冬の夜、扉を開けた少年が見たものは、心地よい夏の夜だった―。いつも飲んだくれている父。気丈ではあるものの、父の暴力に何もできずにいる母。そんな両親の喧嘩に耳をふさぎ、逃げるように屋敷の閉ざされた三階へと上がった少年は、丁寧に隠されていた扉を見つける。その扉は信じがたいことに、五十年前の世界への入口だったのだ。たったひとつの願いを胸に、過去へと旅立った少年が得たものは、ささやかな青春のひとときと、哀しみに満ちた運命。感動のタイムトラベル・ファンタジー。 内容紹介より



五十年前の世界へ通じる扉。
人口四十人ほどのメモリーという小さな田舎町。昔、住んでいた家族が不可解な失踪を遂げた屋敷。また、そこは主人公の少年の祖母が姿を消した場所。その屋敷を遺した祖父が死に際に「殺してやる」と言いながら、なぜ少年の首を絞めたのか。少年の目には見えない老人の正体とは。老人が唱える「めぐるめぐるよ、因果はめぐる」という言葉が意味するものは。
物語の前半はタイムトラベルものに感じるわくわくする要素があるものの、後半になり上記の謎が解けていくにつれ重いテーマが浮かび上がり、さらに主人公は第二次世界大戦に巻き込まれていきます。救いがあるとはいえ、時に囚われて翻弄される主人公の運命には悲哀に満ちたものがあります。記述は主人公の手記の形をとったり、報告書の形式だったり、手紙だったりと趣向が変えられて読みやすかったです。タイムトラベルものの秀作でしょう。

さて今年最後の更新になります。当ブログを訪れてくださった皆様、大変ありがとうございました。
2016年という新しい扉が開きます。どうぞ良いお年をお迎えください。




商品詳細を見る

テーマ : SF
ジャンル : 本・雑誌

『ユダヤ警官同盟』マイケル・シェイボン 新潮文庫

2015-11-25

Tag : SF

☆☆☆

安ホテルでヤク中が殺された。傍らにチェス盤。後頭部に一発。プロか。時は2007年、アラスカ・シトカ特別区。流浪のユダヤ人が築いたその地は2ヶ月後に米国への返還を控え、警察もやる気がない。だが、酒浸りの日々を送る殺人課刑事ランツマンはチェス盤の謎に興味を引かれ、捜査を開始する―。ピュリッツァー賞受賞作家による刑事たちのハードボイルド・ワンダーランド、開幕! 内容紹介より



1948年、建国後三ヶ月も経たないイスラエルはアラブ諸国に敗れ、米国はユダヤ難民のための入植地としてアラスカ州シトカに特別区を設けた。しかし、その地はあくまでも暫定的なものであり、60年後には地位が元に戻るためユダヤ人は再度行き先を決めなくてはならない。その期日が2ヶ月後に迫るとき、殺人事件が起きる。周辺国のロシアは第三共和政で、中国は満州国になっている、という具合でいわゆる歴史改変小説の形をとっているSF作品です。黒原敏行氏は、訳者あとがきで「改変歴史SF+ハードボイルド・ミステリー+純文学」と記し、ジャンル横断型文学の意欲作と述べています。まず始めに、作者が創りだした仮想世界にわくわくしたものを感じるのですが、残念ながらそれが長続きしません。そのときめきは、ユダヤ宗教にまつわる記述や純文学作家らしい書き込みのなかに紛れてしまいました。“境界線の知者”などのユダヤ人の慣習、風習は興味深いし、作者の表現力、描写力は際立っているのですが、ミステリ読みとしては、警察ミステリの形式を採ったことはどうなのだろうかと疑問に思うところです。在米ユダヤ人によるイスラエル・ロビー活動の凄まじさは『アメリカのユダヤ人』(土井敏邦著 岩波新書)で取り上げられていますけれど、彼らならこれくらいの計画を立てそうな気はします。



商品詳細を見る




テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

『人形つかい』ロバート・A・ハインライン ハヤカワ文庫SF

2015-08-14

Tag : SF

☆☆☆☆☆

アイオワ州に未確認飛行物体が着陸した。その調査におもむいた捜査官六名は行方不明になってしまった。そこで、秘密捜査官サムとその上司、そして赤毛の美人捜査官メアリは、真相究明のため現地に向う。やがて、驚くべき事態が判明した。アイオワ州の住民のほとんどは、宇宙からやってきたナメクジ状の寄生生物にとりつかれていたのだ。人間を思いのままに操る恐るべき侵略者と戦うサムたちの活躍を描く、傑作冒険SF 内容紹介より



本書は新装版です。
ミステリ好きのわたしにとって、ミステリも含めたいろいろなジャンルのエンターテインメント作品のなかで、もう一度読み返してみたいと思う作品が多いのが、意外にSFのような気がします。それは、初めて読んだ際の、未知の世界観や非日常感、宇宙を冒険する様子などにミステリとは特別異なる強い印象を受けたからだし、もう一度それを味わってみたいと望むからなのでしょう。
この地球侵略物の名作である本書は、帯にうたってあるとおりに“必読SF”のなかの一冊です。初めて読んだとき、この人間の身体と心に寄生する宇宙生物のイメージは強烈でしたし、再読してもそのグロテスクさを変わらず感じさせる作品です。さらに、主人公自身がその生物に寄生され、操られてしまうというショッキングな展開以外にも、一市民だけでなく米国大統領から議員、軍人までナメクジ状の寄生生物に取り憑かれていないことを示すために、ほとんど全裸状態で生活しなければならなくなるという、異様な状況のなかでのユーモラスな面が備わっていることに今回改めて気づきました。一方、キャラクターの造形、人物の関係、そして訳文などにちょっと古さを感じてしまいました。




商品詳細を見る

テーマ : SF
ジャンル : 本・雑誌

『縮みゆく男』リチャード・マシスン 扶桑社ミステリー

2014-10-06

☆☆☆☆☆

スコット・ケアリーは、放射能汚染と殺虫剤の相互作用で、一日に7分の1インチずつ身長が縮んでゆく奇病に冒されてしまう。世間から好奇の目、家庭の不和。昆虫なみの大きさになってなお、孤独と絶望のなか苦難に立ち向かう男に訪れる運命とは?2013年6月に逝去した巨匠マシスンの代表作を、完全新訳で25年ぶりに復刊。巻末には『ランボー』の原作者デイヴィッド・マレルによる詳細なあとがきも収録。ジャンルを超えて人間の実存と尊厳を問う感動のエンターテインメント!〈解説 町山智浩〉 内容紹介より



これほど荒唐無稽な物語なのになぜかとても身につまされました。たぶん人生を生きていく過程において否応なく身に降りかかる不運や嫌な出来事、具体的には大病や大怪我、失業、障がい、貧困、差別、こういったことを主人公が冒された奇病に象徴させているように感じるからかもしれません。何の落ち度もない主人公が陥った不条理な運命は、彼の身体が縮んでゆくことで妻の愛情を疑い、愛娘から受ける父親としての尊厳も失っていきます。そしてさらに縮むことで物理的な苦難がますます大きくなり彼を苛むのです。つまり、彼のサイズが周りの環境に適応したとしても、それはほんのいっときの気休めであって、しばらくするとまたサイズが小さくなりやっと馴染んだ環境が巨大化しさらに過酷に変化してしまうわけです。あれ以上は小さくなることない、周囲の状況が変化することのない一寸法師などは主人公からしたらよっぽど恵まれていることになります。さて、いよいよ主人公は『ぼくのつくった魔法のくすり』のおばあちゃんみたいに消えてなくなるのでしょうか。
あとどうでもいいことですが、主人公と死闘を繰り広げる黒後家蜘蛛は造網性だから、この話にあるような徘徊性あるいは狩猟性の行動はとらないと思うのですけれど……。

『ある日どこかで』リチャード・マシスン 創元推理文庫
『奇蹟の輝き』リチャード・マシスン 創元推理文庫
『奇術師の密室』リチャード・マシスン 扶桑社ミステリー
『アイ・アム・レジェンド』リチャード・マシスン ハヤカワ文庫   


縮みゆく男 (扶桑社ミステリー)縮みゆく男 (扶桑社ミステリー)
(2013/08/31)
リチャード・マシスン

商品詳細を見る




テーマ : SF
ジャンル : 本・雑誌

『ハローサマー、グッドバイ』 マイクル・コーニイ 河出文庫

2013-06-04

Tag : SF

☆☆☆☆☆

夏休暇をすごすため、政府高官の息子ドローヴは港町パラークシを訪れ、宿屋の少女ブラウンアイズと念願の再会をはたす。粘流(グルーム)が到来し、戦争の影がしだいに町を覆いゆくなか、愛を深める少年と少女。だが壮大な機密計画がふたりを分かつ……少年の忘れえぬひと夏を描いた、SF史上屈指の青春恋愛小説、待望の完全新訳版。 内容紹介より



1975年に発表された作品。主人公が少年であり、かつ語り手であること、また、成長小説的な内容でもあり、読みやすいこともあってヤングアダルトっぽい感じがしました。主人公は反抗期の真っただ中で、頭の中の大部分を占めているのは去年の夏に港町で出会った少女のことです。彼はいよいよ彼女と再会する時が来ても、意識しすぎて会話はおぼつかなく、ぎこちない態度をとってしまう有様です。読んでいて微笑ましくも青春恋愛小説としては並の展開でしかありませんが、ここで気を抜いてしまうとその後の流れに驚かされます。一見、ヤングアダルト風青春恋愛友情物語を装ってはいますけれど、中盤から徐々に、そして終盤にかけて非常に内容はシビアになっていきます。例えば、少年が恋する純真な女の子が嫉妬を覚え、やがて少女から女になっていく過程や別の少女のイメージの変化とラスト部分の劇的な変わり様。これは他の主要登場人物たちにもいえることで、皆それぞれ時々によって多面的な性格付けをなされ、敵味方、悪人善人という一面的な描き方、または画一的な分け方をしていません(但し、主人公の母親だけは終始どうしようもないスノッブな人物としか描かれていない)。物語が進むにつれ主人公の少年(読者)が見たいと思っている面以外に、決して見たくない面も作者は容赦なく見せているような印象を受けました。爽やかななかに英国文学らしい残酷さを充分含んだ作品だと思います。




ハローサマー、グッドバイ (河出文庫)ハローサマー、グッドバイ (河出文庫)
(2008/07/04)
マイクル・コーニイ

商品詳細を見る

テーマ : SF小説
ジャンル : 本・雑誌

『トリポッド 4 凱歌』 ジョン・クリストファー ハヤカワ文庫SF

2012-12-30

Tag : SF

☆☆☆

異星人の都市からぼくが持ち帰ったデータをもとに、大急ぎで対応策が立案された。宇宙のかなたの主人たちの母星から、まもなく大型船が到来する。その船には、主人たちが呼吸できるように地球の空気を変える機械がつまれているのだ。それが動き出せば、地球上のすべての生き物が絶滅してしまう。この怖るべき計画を阻止するため、異星人の三つの都市を同時に攻撃すべく遠征隊が出発した!〈トリポッド四部作〉堂々完結。 内容紹介より



異星人と戦うための仲間集めと組織化、より異星人のことを知るための捕獲作戦、偶然明らかになった異星人の生態、そしていよいよ敵の都市への攻撃。このようにシリーズは大団円へと向かっていきます。さて、シリーズを通してこの物語の語り手であるウィル・パーカーについて。安直な成長物語を期待しているわけではありませんし、等身大の男の子を主人公に据えたことによる読者の共感を誘う意図もわかります。そして、都合よく成長するのも不自然だとは思いますが、強情で思慮が浅く、柔軟性のない同じような思考パターンを繰り返す、この少年の成長のしなさ加減が終始気になりました。しかも運だけには恵まれるという。自由市民グループの指導者や理知的な仲間のフリッツから常に考えを否定されたり、またはたしなめられながらも、一向に性格の改善の兆しがない主人公を見ていると、まるで自分みたいでイライラしてくるのでした。
それから、強力な個性を感じさせる人物が不在に思えるのと、シリーズ中、対異星人への抵抗運動において女性の活躍がほとんど無かったり、存在さえ希薄だったりしたのは、女の子の読者のことを考えるとちょっと残念な気がします。

『トリポッド 1 襲来』
『トリポッド 2 脱出』
『トリポッド 3 潜入』




トリポッド 4凱歌 (ハヤカワ文庫 SF)トリポッド 4凱歌 (ハヤカワ文庫 SF)
(2005/05/15)
ジョン・クリストファー

商品詳細を見る

テーマ : SF小説
ジャンル : 本・雑誌

プロフィール

てんちゃん1号

  • Author:てんちゃん1号
  • 海外ミステリなどの感想を誤字脱字、表現・文法間違いを交え、思い込みと偏見を持って書いています。そんな素晴らしいブログなのでリンクとか何でもフリーです。異次元、霊界、他惑星からもお気軽にどうぞ。

カテゴリー

最近の記事

月別アーカイブ

11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07 

ユーザータグ

短編集 ホラー SF アンソロジー クリスマス・ストーリー ルース・レンデル アーロン・エルキンズ スティーヴン・キング キャロリン・G・ハート デイヴィッド・ハンドラー ドン・ウィンズロウ ジョアン・フルーク ローラ・チャイルズ C・J・ボックス ジョージ・P・ペレケーノス マイクル・クライトン ジョー・R・ランズデール ヘニング・マンケル ポーラ・ゴズリング レジナルド・ヒル エド・マクベイン ジル・チャーチル ジェイムズ・パタースン ローレンス・ブロック ジェームズ・パターソン リチャード・マシスン S・J・ローザン カール・ハイアセン ジャネット・イヴァノヴィッチ リリアン・J・ブラウン D・M・ディヴァイン スチュアート・ウッズ パーネル・ホール ピーター・ラヴゼイ ジェフリー・ディーヴァー ローラ・リップマン アリス・キンバリー ジョルジュ・シムノン レックス・スタウト ジョー・ゴアズ ウィリアム・カッツ マーガレット・ミラー レスリー・メイヤー ジャック・カーリイ クレオ・コイル ヒラリー・ウォー アイザック・アシモフ カーター・ディクスン ジョン・ディクスン・カー マーシャ・マラー エド・ゴーマン コリン・ホルト・ソーヤー ルイーズ・ペニー マイケル・ボンド ジェフ・アボット イーヴリン・スミス ジェームズ・ヤッフェ フレッド・ヴァルガス ウィリアム・L・デアンドリア ロブ・ライアン リタ・メイ・ブラウン キャロリン・キーン G・M・フォード ポール・ドハティー ジャン=クリストフ・グランジェ リン・S・ハイタワー ダナ・レオン ドナ・アンドリューズ ウイリアム・P・マッギヴァーン サイモン・カーニック スタンリイ・エリン クリスチアナ・ブランド アン・クリーヴス アンソニー・ホロヴィッツ ジョアン・ハリス ケイト・ロス アンドレア・カミッレーリ ジョン・クリード レニー・エアース デイヴィッド・マレル コニス・リトル オーサ・ラーソン ファーン・マイケルズ レイ・ハリスン エヴァン・マーシャル ウィリアム・ランデイ ジャック・フィニイ ウォルター・モズリイ ビリー・レッツ サキ ジェーン・ラングトン ユージン・イジー イーサン・ブラック リック・ボイヤー エーリヒ・ケストナー ウォルター・サタスウェイト トバイアス・ウルフ ポール・ドハティ スタンリー・エリン 

ブログ内検索

全ての記事を表示する

全ての記事を表示する

リンク

RSSフィード

最近のトラックバック

最近のコメント