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『おやすみなさい、ホームズさん』キャロル・ネルソン・ダグラス 創元推理文庫

2020-01-20

Tag :

☆☆☆

職を失いロンドンの街をさまよっていた私ペネロピー・ハクスリーは、ふとしたことからアイリーン・アドラーという美女と知りあい、生活をともにすることになる。彼女は女優であり、オペラ歌手であり、そしてときには探偵でもあった。宝石商ティファニー氏からマリー・アントワネットゆかりのダイアモンド捜しの依頼を受けたアイリーンは、私を助手に調査を始めるが、それは数年にわたる壮大な冒険の始まりだった!名探偵ホームズに敬意をいだかせた唯一無二の女性を主人公にした魅惑のシリーズ〈アイリーン・アドラーの冒険〉、ここに開幕。 上巻内容紹介より



本書は、シャーロック・ホームズものである『ボヘミアの醜聞』に登場したアイリーン・アドラーを主人公にしたスピンオフ作品であり、下巻の後半部分は『ボヘミアの醜聞』を彼女側から見た物語に仕立てています。ペネロピー・ハクスリーをワトスン役に据えて、後にその日記が時を経て発見されるという体裁をとっています。物語は、マリー・アントワネット由来の失われたダイアモンドの装飾品捜しを依頼されたことから動き始め、その調査活動中にオスカー・ワイルドのペンダント捜しを挿み、ボヘミアでのアイリーンと後のボヘミア王とのなりそめへと続いていく構成になっています。小事件を絡ませながら舞台はロンドンからボヘミアへ、そして逃避行を経てまたロンドンへと移りかわり、クライマックスで描かれるアイリーン側の視点から見た、ホームズの鼻を明かす場面は結構痛快でもあります。わたしのようなホームズ・パスティーシュに興味がない者でも、別の角度から見たホームズものという趣向はなかなか面白かったです。またミステリとは別に、女性を主役に据えているため、ホームズと同時代の女性の社会的地位や認識を前面に打ち出し、さらにアメリカ人で進取なアイリーンと牧師の娘で保守的なペネロピーを対比させてもいます。

『黒猫ルーイ、名探偵になる』ランダムハウス講談社




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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

『猫好きに捧げるショート・ストーリーズ』ロアルド・ダール アリス・アダムズ ロズ・チャスト他 M・J・ローゼン編 国書刊行会

2020-01-14

☆☆☆

ロアルド・ダール、アリス・アダムズ他、現代英米の短編の名手たちが描く猫物語20篇。『ニューヨーカー』常連の漫画家ロズ・チャストの「漫画組曲」、トニー・メンドサの猫写真14葉も収録。 内容紹介より



「賢いわたし」パメラ・ペインター
三匹の猫を飼っている「わたし」が、もう一匹猫を飼いたいと言うと同居中の彼から反対される。それならばと三匹の猫に新しい名前を付けて呼ぶことにしたら、これまた彼には不評。賢い「わたし」が次にとった措置とは。
「猫を飼う」フィリップ・ロペイト
実は猫など飼いたくなかったのに、憧れている老作家から、なりゆきで仔猫を貰い受けて飼うことになった「ぼく」。嫌々飼っているうちに次第に変化していく心情を描いた作品。
「二匹の猫と」ロプリー・ウィルソン
二匹の猫と暮らす離婚経験のある中年女性が偶然に精神科医と知りあい交際することに。彼は彼女の猫への愛着を面白がったり、職業柄アドバイスをしたりする。一緒に暮らそうともちかける彼への返事は……。
「危機」モリー・ジャイルズ
夫と息子と娘、そして犬と三匹の猫と暮らす専業主婦。中年の危機を迎えた主婦の心の動きを迷い込んできた仔猫に絡めて描く。
「猫が消えた」アリス・アダムズ
飼い猫とともに両親の所有する別荘で週末を過ごしたソーシャル・ワーカーの女性。帰り際に猫がいなくなったことから、彼女の心の底にあった不安や恐れが浮かび上がってくる様を描いた作品。
「土地っ子と流れ者」ボビー・アン・メイソン
両親が引っ越した後、八匹の猫がいる実家の農場で暮らす女性。夫が新しい仕事で別の土地に新居を探しに行った留守中に、彼女に恋人ができてしまう。このまま農場に止まるか、それとも新しい土地で夫とともに暮らすのか。
「シカゴとフィガロ」スーザン・フロムバーグ・シェイファー
フィガロという名の猫がでてくる良く理解できない物語。
「お気をつけて」カティンカ・ラサー
これまた良く理解できない、二度も泥棒の被害にあった家の主婦の日常の一片を切りとったかのような作品。ホワイトという名の二匹の猫を飼う彼女の漠然とした不安。
「絵の中の猫」ライト・モリス
妻と二人暮らしの絵を趣味にする退役した大尉の家に猫が紛れ込んでくる。猫を可愛がる妻、その姿に疎外感を抱く彼がしたちょっとした悪戯が思わぬ事態を招いてしまう。
「つれあい」アーテューロ・ヴィヴァーンテ
普段はキャンパス内のアパートで暮らし、週末に妻のいる自宅に帰る日課にしている大学で教えている彼。ある日、彼は一人暮らしで老猫の世話をして過ごしている妻の孤独に気づく。
「漫画組曲」ロズ・チャスト
猫の漫画あれこれ。
「屍灰に帰したナッシュヴィル」エイミー・ヘンペル
獣医だった夫を亡くして、猫一匹、犬二匹、九官鳥一羽と暮らす女性の夫の思い出やペットたちの生活を描いて、老いていく彼女の虚しさやあきらめを浮かび上がらせている作品。
「暴君エドワード」ロアルド・ダール
自宅に迷い込んできた猫を音楽家リストの生まれ変わりだと信じる妻、それに対する夫のとった行動は……。
「屋根裏部屋の猫」ヴァレリー・マーティン
飼い猫を溺愛する奔放な人妻。その猫が行方不明になったことから起きた出来事を愛人の視点で描いた、どこか古めかしい感じがする作品。
「テッド・ローパーを骨抜きにする」ペネロピ・ライヴリー
村中の猫を妊娠させてまわる猫とその飼い主の不良老人。彼らに憤った村の主婦たちの恐い企み。
「愛情」コーネリア・ニクソン
子猫時代から可愛がって育ててきた猫が別の家に住み込んでしまった少女。彼女の猫へ複雑な想いと思春期の感情を描いた作品。
「フェリス・カトゥス」ジーナ・ベリオールト
新婚夫婦に起きた猫と姉妹をめぐる色々なトラブルを描く。
「老女と猫」ドリス・レッシング
子供たちに顧みられなくなった老女と飼い猫の哀しい話。
「ラルフ」ウィンディ・レッサー
病気で鼻をなくした飼い猫について思うこと。
「ふれあいは生き物の健康にいい」メリル・ジョーン・ガーバー
次第に増えていくペットたちの世話と家事に追われる主婦のもとにさらに一匹の子猫が現れる。飼うことに反対する夫を説得する方法。
「こっちを向いて、ビアンカ」モーヴ・ブレナン
飼い猫が行方不明になってしまった「わたし」。猫の思い出と喪失感を描く。宙ぶらりんの気持ちのままでいなければならない辛さ。

雑誌『ニューヨーカー』に掲載されているような雰囲気の作品がいくつかあって、解説を読むと実際に掲載された作品や発表の場としている作家が書いた作品が収録されているようです。なので似たような傾向の作品が多く、あまり変化に富んでいるとは言えません。

今年もよろしくお願い致します。



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テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

『悪夢の優勝カップ』アーロン&シャーロット・エルキンズ 集英社文庫

2019-12-30

☆☆☆

賞金ランキング98位。ジリ貪生活を送る女子プロゴルファー、リー・オフステッドに信じられないことが起きていた。放つショットは全て理想的な弾道を描き、ツアー初優勝も見えてきた!と、その時。コース内で倒れていた男を助けようとしたばかりに初優勝は夢と消え、続いて発生した毒殺事件に巻き込まれ……。試合の陰で、一体何が起きているの?ゴルフ中継の裏事情も垣間見える、好評シリーズ第2弾! 内容紹介より



プロゴルファー リーの事件スコア2。
ランキングも低迷し、相変わらず貧乏生活のヒロイン。しかし、ニューメキシコで行われている試合初日になんと彼女は首位に立ってしまいます。早速、優勝賞金を調べたり、使い道を考えたりしていた、そんななか腕に痛みが走ります。診てもらったトレーナーによると軽いテニスひじということで、彼女は大会二日目を迎えます。しかし、試合が雷雨中断中、グリーン脇で倒れていた男性の救命処置の際ににさらに腕を痛めてしまい、彼女は棄権するはめに。そんな彼女を気の毒に思った放送スタッフから臨時に雇ってもらいゴルフ中継の手伝いをすることになります。日本でも女子プロゴルフの人気が盛り上がっていますが、本書はそんな選手たちのプレーを中継しているTVの裏側を垣間見せてくれる内容にもなっていて興味深いです。ミステリ的には容疑者と動機が分かりやすく提示され、ヒロインが九死に一生を得る場面も用意されてサスペンスも高まっています。専門家による科学的な見解などはスケルトン探偵を彷彿とさせますし、そつなく仕上げている全体の雰囲気はアーロン・エルキンズの色が濃いような印象を受けました。そのためか今まで読んだシリーズ作品のなかで一番出来が良いように思います。

これで今年最後の更新になります。この一年当ブログにお越しいただいた皆様ありがとうございました。良いお年をお迎え下さい。

ユーザータグ:アーロン・エルキンズ




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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

『サンタクロースの一大事?』ヴィッキ・ディレイニー コージーブックス

2019-12-24

☆☆☆

一年を通してクリスマスを祝う「クリスマスの町」ルドルフ。クリスマス本番を目前に控え、雑貨店を経営するメリーは準備に追われていた。そんなある日、町いちばんの高級ホテルのひとり息子が遺体で発見された。彼は、安ホテルチェーンとフランチャイズ契約を結ぼうとしたり、美しい庭を潰して大型商業施設を誘致しようとしたりして、町中から嫌われていた。容疑者となったのは誰よりもルドルフを愛するメリーの父。そのうえ、父が命より大切にしているサンタクロース役を、町のイメージが悪くなるからと降板させられてしまう。サンタクロースがいなければクリスマスの魔法はかからない。メリーはひとりで犯人探しを始めるが、やがて意外な真相にたどりつき……!? 内容紹介より



赤鼻のトナカイの町シリーズ第二弾。一作目の『クリスマスも営業中?』は未読です。
ニューヨーク州北部の小さな町を舞台にしたコージー・ミステリです。そこには地元の衰退を防ぐために、町名と赤鼻のトナカイの名前が同じことに目を付けたヒロインの父親が、町おこしのために一年じゅうクリスマスを祝う町として売りだしたといういわれがあります。ヒロインは地元でクリスマス雑貨を扱う店の経営者です。その町の高級ホテルの経営者が病気で倒れたために、ひとり息子が帰郷してホテルの経営を一時的に担うことになったのですが、合理化や経費削減を進めようとしたうえに、ホテルチェーンのフランチャイズ化や大型商業施設の誘致を計画したりします。その計画に憤ったのがヒロインの父親ということで、彼が殺されたときに事件の有力な容疑者にされてしまいます。
「クリスマスの町」で例年サンタクロースに扮する町の立役者である父親の汚名をそそごうというヒロインが事件に首を突っ込む理由はまとも、犯行動機はしっかりしているものの、あまり怪しげではない容疑者たち、細いながらも一応の伏線はある真犯人の意外性などの要件を備えており、コージー・ミステリとしては割とまともです。しかしヒロインの造形が平凡な感じがして残念な気がしますし、コージー+クリスマスの設定だったらもうちょっとハートウォーミングな雰囲気作りがあっても良かったのではないのかなと思いました。

ユーザータグ:クリスマス・ストーリー




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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

『警視の因縁』デボラ・クロンビー 講談社文庫

2019-12-21

Tag :

☆☆☆

幼子を預けたまま、妻が蒸発した。行方を捜す弁護士の夫も姿を消し、後日、他殺体で発見された。女性警部補・ジェマは、遺児シャーロットの面倒を見つつ、婚約者のキンケイド警視と共に、惨劇の真相に迫る。ロンドンを舞台に解きほぐされる、奇怪な人間模様。情と血が導いた「事件」と「結婚」の意外な結末。 内容紹介より



パキスタン人の夫と白人の妻。妻が幼子を残して失踪し、数ヶ月後に彼女の夫も姿を消してしまいます。彼のセラピストが親友の夫だったことから、個人的に事件に関わるようになったジェマは、残された女の子の面倒を見ることに。やがて行方不明だった夫は他殺体で発見され、事件の所轄署からの依頼でスコットランドヤードのキンケイドが捜査の指揮をとることになります。弁護士の夫と新進のアーティストの妻、何のトラブルも抱えていなかったと思われる二人に何が起きたのか、という謎に主人公たちの結婚問題を初めとする私生活を絡ませる定番のパターンで話は進みます。さらに過去のユグノーの入植から現在の南アジアからの移民、黒人奴隷貿易から現代の人身売買、この二つの問題を根底に据えています。しかし、この二つの問題は表面をなぞっているだけで、主人公二人に関する家族ネタ(結婚式がどうのこうの、母親の病気治療)の方が多く、これまでの作品のなかでもミステリ部分にくらべて私生活部分のバランスが取れていない感じがしました。

『警視の週末』
『警視の孤独』
『警視の覚悟』
『警視の偽装』




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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

『ミッドナイト・ボイス』ジョン・ソール ヴィレッジブックス

2019-12-09

Tag : ホラー

☆☆☆

突然、通り魔に夫を殺されてから、キャロラインは必死で12歳の娘ローリーと11歳の息子ライアンを育ててきた。でももう限界—ところが、偶然出会った知的でハンサムでお金持ちの紳士トニーと恋に落ち、結婚することに。一家はトニーの住む高級アパートメントに移ったが、そこロックウェル館は“セントラルパーク・ウェストの大妖館”として知られる不気味な建物だった!毎晩、悪夢にうなされるライアン。みるみるやつれていくローリー。この建物にはいったいなにが巣くっているのか?親切だがどこか風変わりな住人たちの正体は?—名手ジョン・ソールが描く、恐怖と驚愕のホラー・サスペンス。 内容紹介より



ややネタバレ気味です。ご注意下さい!

本書の舞台はNYのセントラル・パークの西側にそびえ建つ古い高級アパートメントです。その古色蒼然とした外観から大妖館と呼ばれ、子供たちの間には魔女や吸血鬼が住んでいるという噂話が広まっている館です。そこに住むのは、養子に迎えられた女の子以外ほとんどが高齢の住人たちです。そして、そのアパートの住人の一人と再婚し、娘ローリーと息子ライアンとともに移り住んできたキャロライン。住人たちは子供たちが加わったことを喜び、彼女たちは皆から親切にされるにもかかわらず、ライアンは彼らを嫌い、ローリーは悪夢に悩まされるようになります。いわゆる幽霊屋敷ものの一つで、そこに変形した吸血鬼ものを組み合わせた物語になっています。やや珍しいのは魔物たちが人間からエネルギーを吸い取る手口くらいで、長いわりに高低の変化に乏しい感じがしました。キャロラインよりは子供たち、特にライアンの視点を中心に進行した方がサスペンスとしては盛り上がったような気もします。クライマックスは彼がメインを務めているわけですから。館が崩れ落ちたり、焼け落ちたりする定番のエンディングを採用せず、エピローグでかたを付ける形はスケールが小さくてちょっと不自然な感じがしました。

『闇の教室』扶桑社ミステリー
『マンハッタン狩猟クラブ』文春文庫




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テーマ : ホラー小説
ジャンル : 本・雑誌

『闇と影』ロイド・シェパード ハヤカワ文庫HM

2019-11-24

Tag :

☆☆☆

1811年12月7日。ロンドン郊外ワッピング地区のラトクリフ街道沿いで服地商を営むティモシー・マーの一家を悲劇が襲った。マー夫妻と赤ん坊、それに住み込みの徒弟の四人が、無残に殺害されたのだ。恐怖に震えあがる人々は迅速な犯人逮捕を望むが、捜査は進まない。そこで、テムズ河川警察に所属するホートン巡査は独自の捜査を開始するが、やがて第二の事件が……犯罪史上に名高い未解決事件を描く、歴史ミステリの快作 内容紹介より



物語の構成は、1811年12月のラトクリフ街道殺人事件発生から1812年2月の捜査終結までと、1564年10月に始まる、結婚したてのビリーという名の若者が新生活の資金稼ぎのために船乗りになり、やがて奴隷貿易に携わる冒険譚、この二つが交互に差し挟まれて進みます。二百年以上もの隔たりがある二つの話がいったいどんな関連をみせるのか見当もつきませんでしたが、それはとんでもなく思わぬ形で結びつけられることになります。この力業じみた手法が面白く感じるのか、あるいは興ざめるか、評価が分かれるところだと思います。史実に則した殺人事件にオカルト的なものを導入していることには、わたし個人はあまり馴染みませんでした。大英帝国創設において奴隷貿易という暗部に焦点を当て、それを象徴するものとしてビリーという人物を作り出した作者の意図はわかりますが、今回わざわざそれを当該事件に接ぎ木しなくてもよいのではないかという気がします。それに赤ん坊までも手に掛ける犯行の残虐性が犯人の人物像に合っていないことも気になりました。ロンドン警視庁ができる以前のロンドンの警察組織と活動についてはなかなか興味深いところがありました。




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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

『エンジェル・シティ・ブルース』ポーラ・L・ウッズ ハヤカワ文庫HM

2019-11-18

Tag :

☆☆☆

黒人の白人警官に対する憎悪が頂点に達し、暴動が発生—ロス市警の女性刑事ジャスティスは鎮圧に乗り出すが、暴動の最中、殺人事件が起きてしまう。しかも、被害者は、十数年前に彼女の夫と娘を射殺した黒人解放運動の元幹部だった。千々に乱れる思いの中、ジャスティスは事件の真相を追うが……。汚れた街を吹き抜ける荒荒しくも美しい一陣の風。深き心の傷に負けないニュー・ヒロインが活躍するマカヴィティ賞受賞作 内容紹介より



主人公は、ロサンジェルス市警強盗殺人課の女性刑事です。市民暴動への警備のために黒人居住地区に駆り出された彼女は、十三年前に彼女の夫と娘を殺して逃亡中だった男が、暴動現場近くで殺害されて発見されたという知らせを受けます。事件の関係者であるために、直接には捜査に関われない彼女は、管轄する別の署の刑事に協力する形で捜査に携わることになります。一応作品としては警察小説なのですけれども、コージーミステリっぽいものも感じました。特に、見当違いな人物に容疑をかけ、実はまったく話題にも上らず、それらしい伏線もなかった人物がクライマックスで急に姿を現す、という拙い展開や高校時代の憧れの男性がさらにパワーアップして再会するロマンスとか。こういうミステリとしてはかなり今ひとつなのに、なぜ本書がマカヴィティ賞(2000年)を受賞したのかというと、女性であり黒人であり、かつ警察官である主人公の社会的、人種的立場からくる差別、偏見、ハラスメントの問題を前面に打ち出して再確認しているところではないでしょうか。今からほぼ二十年前に、非白人の女性警察官が主人公になったミステリ作品は結構珍しいのではないかと思います。




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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

『見えない傷痕』サラ・ブレーデル ハヤカワ文庫HM

2019-11-12

Tag :

☆☆☆

デンマークの首都コペンハーゲンでレイプ事件が起きた。心身に深い傷を負った被害者は、犯人とインターネットで知り合ったのだと明かす。コペンハーゲン警察殺人捜査課の刑事ルイースは、少ない手がかりに苦戦しながらも捜査を進めるが、第二の事件が発生してしまう。内気な女性を罠にかける卑劣な犯人を、絶対に捕らえみせる!タフでワーカホリックな刑事ルイースが活躍するデンマークのベストセラー・サスペンス! 内容紹介より



ネット上のいわゆる出会い系サイトで知り合った男性から暴行を受けた被害者は、子供のころから母親の過干渉のもとで育った内気な性格の女性。その事件の担当になったのが三十代の女性刑事の主人公です。犯人は周到に自分に繋がる手がかりを消しているため、主人公は被害者の記憶に頼って捜査を進めざるを得ない状況ですが、さらに同様の事件が起きてしまいます。連続犯を扱った警察小説においては、犯人対警察という構図が物語の大部分を占めているのがあたりまえで、そのなかでの被害者はさほど顧みられることはない、極端にいえば消耗品あつかいされるような存在だったりすることがままあります。しかし、本書では被害者の存在が掘り下げられ、彼女がどんな人物なのかが主人公の視点から描かれています。一方、犯人の影は薄くて際立ったイメージが残りませんでした。恋人と同棲中の主人公の私生活もサイドストーリーとして挿まれているために、スピード感みたいなものはありません。暴行の前科を持ち、主人公を脅した人物が後半に絡んできたらサスペンスがたかまったのではないかという気はしました。北欧ミステリなのに、ほとんどそんな雰囲気を感じませんでした。




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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

『黒い壁の秘密』グリン・カー 創元推理文庫

2019-11-09

Tag :

☆☆☆

アバークロンビー・リューカーは『リチャード三世』の公演を終え、湖水地方の小村へ赴いた。風光明媚なこの地に近年ユースホステルができ、山や岩場に出かける人たちに利用されているという。数ヶ月前クライミング中に命を落とした若者の話を聞いているさなか、消息を断った友人を捜してほしいと男女が駆け込んできた。捜索の甲斐なく遺体が見つかり、事故と処理されかけたものの、検屍審問を経て殺人を視野に入れた捜査が始まることに。第二次大戦下の諜報活動で培った探偵としての嗅覚が、登山家でもあるリューカーを駆り立てる。手掛かりの乏しい峻鋒の果てに見出された真相とは。 内容紹介より



本書は1952年に発表された作品ですけれど、電話が各戸に普及していないところ以外は古めかしさは感じません。シェイクスピア俳優兼舞台監督リューカーが妻とともに休暇で訪れた湖水地方にある山麓の村で事件に遭遇するユーモアタッチの山岳ミステリです。彼は村に隣接したロッククライミングに適した岩壁の下を流れる滝壺で岩登りに来ていたと見られる女性の遺体が発見しますが、そこでは以前にも同様に転落死したと見られる若者が見つかっています。遺体の状況に不審を抱いた主人公は、かつて英国諜報部員時代の同僚だった地元警察の警部の依頼を受けて、被害者が宿泊していたユースホステルに事情を探るために泊まることになります。そこには被害者の友人である男女三名、彼女の元婚約者とその妹、中年男性の計六名の宿泊客と臨時の管理人一人が寝泊まりしています。有力な容疑者として彼らがあげられるのですが、早々に何名かは脱落してしまいます。オカルト的な風味付けがなされているにしても、色恋沙汰以外に全員に様々な動機を持たせたらもっと盛り上がったように思いますし、そこら辺りが結構淡白な感じがしました。個人的には、早々に犯行動機と真犯人の見当が付いてしまったので、ロッククライミングの場面ではらはらどきどきがもう少し強かったら良かったのではないかと思いました。




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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

『書店猫ハムレットのお散歩』アリ・ブランドン 創元推理文庫

2019-10-28

Tag :

☆☆☆

ダーラが経営するニューヨークの書店では、最近、店のマスコットの黒猫ハムレットの元気がない。愛想がないのはいつもどおりだけれど、お客をひとりも追い出していないし、買い物袋を爪で引き裂いたりもしていない。これはおかしい。“猫の行動の共感力者(エンパス)”と名乗る猫のセラピストによると、自分を出来損ないのように感じているという。あのふてぶてしいハムレットがそんなふうに思っているとは!愕然とするダーラだったが、通っている武術道場で、さらに驚きの出来事が……。名探偵(かもしれない)黒猫が大活躍するコージー・ミステリ! 内容紹介より



シリーズ第一作目の『書店猫ハムレットの跳躍』は未読です。主人公は三十代の女性で、ブルックリンにある大叔母から相続した書店の経営者です。店は彼女以外に店長と店員、その三人で切り盛りしています。そして、店のマスコットである黒猫。ヒロインの友人である元警察官の女性私立探偵、読書クラブの女性メンバー、隣人の老婦人、NY市警の男性刑事、イタリアン・グレーハウンド犬などが脇役として配されています。黒猫が体調不良の気配を見せているなか、ヒロインが通う武術道場の指導者が不審死を遂げた事件に、さしたる理由もなく彼女が調べ始め、さらに道場主のペット犬をめぐる騒動も交えて話が進みます。鋭い共感力の持ち主である、猫のセラピストの存在がアクセントになっていますが、ミステリとしては非常に平凡な出来で、猫が本を落っことして犯人へ繋がるヒントを示したり(確か、シャム猫ココ・シリーズにも似たような場面があったような)、さらにワープロで文字を打ったりするところなんかは猫探偵ものらしさを感じさせています。猫がグータッチしたり、武術の演舞をしたりするご愛嬌がありますけれど、個人的にはちょっとやり過ぎかなとは思いました。猫と書店という取り合わせは非常に魅力的なのですけれど。

別名義の作品
『探偵レオナルド・ダ・ヴィンチ』ダイアン・A・S・スタカート ランダムハウス講談社




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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

『ア・ロング・ウェイ・ダウン』ニック・ホーンビィ 集英社文庫

2019-10-22

Tag :

☆☆☆

大晦日、ロンドンの飛び降り自殺の名所、トッパーズ・ハウスの屋上で、人生に別れを告げようとして上がった失意の男女四人が鉢合わせをする。互いの身の上を語り合ううちに、期間を決めて、もう少し生きてみようかという話になり……。全く違うタイプの男女4人が次第に奇妙な友情をはぐくみ、もう一度人生と向き合おうとする姿を、個性豊かな各々の独白でユーモアたっぷりに描く。 内容紹介より



ニック・ホーンビィの作品は初めて読みました。自殺願望の見ず知らずの男女四人が大晦日にビルの屋上で偶然出会い、なんだかんだで人生をやり直すという単純なプロットの作品でミステリものではありません。
新興宗教みたいに押しつけがましく説教臭い、見え見えなお涙頂戴の感動押しつけな物語というのは遠慮したいけれど、予定調和だけれど、ちょっとだけ心暖まるような話もたまには良いかな、と思って本書を読んでみたら、涙が出るどころか心も暖まらなかったのでした。四人の登場人物の中で、唯一感情移入できるのが寝たきり状態で意思の疎通もできない息子の面倒を見ながら二人暮らしをする五十代の母親だけで、後の三人は大なり小なり奇矯な性格付けがされており、なかでも二人はどうしても死にたいという切実な感じは伝わってきませんでした。ただし、こういうなんとなく感による死への願望が現代的なのかもしれませんが。物語のスタイルは各人の独白形式でなされ、俗語やジョークなどが多用されていて個人的には読み辛かったです。人生というのはそれほど深刻に考えるほどのものでもない、気楽に生きてみたら。遅かれ早かれ皆死んでしまうのだから、みたいな全体的に浮薄な雰囲気が今風なのかなという印象でした。




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テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

『アーサー・ペッパーの八つの不思議をめぐる旅』フィードラ・パトリック 集英社文庫

2019-10-16

Tag :

☆☆☆

七十歳を前にして、愛する妻ミリアムを失ったアーサーは、妻が隠していたブレスレットを見つける。ゾウ、トラ、花、本、パレット、指輪、ハート、指ぬき。ブレスレットについた八つのチャーム。そこに秘められた妻の過去を追ううちに、アーサーは不思議な冒険の旅に乗りだしていく。彼を待ち受ける数々の出会い、亡き妻の秘密の物語とは……?読む人すべてを温かな感動で包みこむ驚異のデビュー作! 内容紹介より



一年前に妻を亡くした六十九歳の主人公は、大きな喪失感が癒えないまま、決まりきった習慣を守りつつ、外出することも少なく、我が子を含めた人間関係も希薄な生活を送っています。ある日、妻の遺品を整理していたところ、八つのチャームが付いた見たこともない金のブレスレットを見つけます。決して派手好きでない、つましい生活を送っていた妻の意外な持ち物に困惑しながら、好奇心にかられた主人公はゾウのチャームに小さく刻まれた電話番号にかけてみることにします。そこから彼は八つのチャームにまつわる生前の妻の物語を調べる旅を始めることになります。。実に平凡な人生を歩んできた主人公に対して、調べていくうちに、結婚前の妻がたどった人生は、彼が知っていたと思い込んでいた妻の姿とはとても違っていることが明らかになっていきます。妻を失って以来、主人公が自ら築いた牢獄にこもり、毎日変わりない生活を続けていたことに気が付き、困惑と不安にさらされつつ元の生活に戻る誘惑にかられながらも冒険の旅に挑む老人の姿が描かれています。冒険小説といえば英国が本家ですが、本書も従来とは違った形の冒険小説なのでしょう。また甘いけれど甘ったる過ぎてはいない大人の童話みたいな話です ただ、英国らしい皮肉といった苦みが見当たらないところは、やや物足りなかったように感じました。




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テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

『連れていって、どこかへ』ローレン・ケリー ハヤカワ文庫HM

2019-09-28

Tag :

☆☆☆

私の顔に刻まれたこの醜い傷痕は永遠に消えないの?数十年たっても変わらぬ傷に悩み、心を閉ざし続けるラーラは、今は自動人形の研究に埋没する倦んだ日々を過ごしていた。そんな彼女に匿名でコンサートへの招待状が届く。そこで出会った粗暴な男ゼドに嫌悪感を抱くと同時に心魅かれ、彼がこの日常から救ってくれることを望む。が、待っていたのは悪夢だった……世界的な有名作家が名を隠して発表した禁断のサスペンス 内容紹介より



本書はジョイス・キャロル・オーツが別名で発表した作品だそうですが、わたしは彼女の作品を読むのは今回が初めてです。主人公の「わたし」は、二十八歳の女性でプリンストン大学の「記号学、美学、文化調査研究所」で自動人形の研究員です。彼女は五歳の頃、母親が運転する車に兄と同乗中に列車との衝突事故に遭い、身体に当時受けた傷痕があります。現在の彼女は母親や兄とは音信不通で、友だちもいない生活を送っています。そんな彼女のもとに匿名でコンサートのチケットが届き、当日隣りの客席に座った見知らぬ男と言葉を交わすことから物語が動き始めます。話は、現在の彼女と幼少時代の彼女との場面転換を繰り返し、嫌悪感を抱きながらも何故か惹かれる謎の男の正体と過去の自動車事故の真相を明らかにしていきます。身体と心に傷を抱える孤独なヒロインの心の揺れを描き、彼女が被害者、あるいは加害者になるのか、そういうサスペンス性が序盤に生じ、同じような傷を抱えた者同士が対決するのか、和合するのか、どういう結末を迎えるのか、緊迫感がたかまってくるのですけれども、それが中盤以降、中途半端になってしまい、奇妙な感覚を残して終わるところに物足りなさを感じました。




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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

『サイモン・アークの事件簿Ⅱ』エドワード・D・ホック 創元推理文庫

2019-09-13

Tag : 短編集

☆☆☆

二千年の長きにわたる人生の大半を、悪魔と超自然現象の探求についやす謎の男、サイモン・アーク。本書は彼が対峙した多くの怪事件の中から、著者ホックの自薦作をまとめた、日本独自の短編集第二弾である。大企業が牛耳る街ベイン・シティーで発生した殺人の謎と、大学で進められる遺伝学の研究に隠された秘密をめぐる、本邦初紹介の力作中編「真鍮の街」を始め、カスパー・ハウザーの伝説や宇宙からの侵略者、吸血鬼、ファラオの呪いなどが引き起こしたとしか思えない難事件を、卓越した推理力で解明していくアークの活躍譚、全8編を収録。内容紹介より



「過去のない男」
ある夜、イギリスに忽然と現れた過去を持たない青年。その後、アメリカに移り住み養父と暮らす彼を訪ねるアークに同行した物語の語り手である「わたし」は、雪原をひとり歩いていた彼が「刺された」といきなり叫んで倒れる姿を目撃する。青年は腹部を刺されて死んでいたが、奇妙なことに雪の上には彼の足跡しかなく、凶器も見つからなかった。カスパー・ハウザーの伝説に酷似した異様な事件に挑むアーク。

「真鍮の街」
出張帰りの旧友の家を訪ねた「わたし」に、地元の大学で広報の仕事をしている友人から相談事を持ちかけられる。それは大学教授が行っている遺伝と進化に関する実験のことで、友人はその実験が人類に有害なものだと危惧し、アークに調査して欲しいというものだった。その後、友人の義理の妹が何者かによって射殺される事件が起き、再び「わたし」はアークを伴って友人を訪れる。企業城下町で起きた射殺事件を取り留めなく描いた中短篇。

「宇宙からの復讐者」
ロシアで引退した宇宙飛行士が落雷と思われる事故により死亡した出来事を皮切りに、アメリカの元宇宙飛行士が連続して、同じような状況で変死する事件が発生する。その事件以前にNASAに宇宙人から宇宙飛行士たちが雷神によって復讐されるという警告を行っていた男の存在を知らされた「わたし」とアークは怪事件との因果関係を探る。

「マラバールの禿鷹」
ボンベイを舞台にゾロアスター教の鳥葬を題材にした話。


「百羽の鳥を飼う家」
籠の鳥が幽霊の出る屋敷から幽霊や悪霊を追い払うという言い伝えを信じていた老姉妹の家で起きた殺人事件。夜中に怪しい行動をとる下宿人の男の隠れた正体をアークが暴き出す。トリックが子供騙しみたいな。

「吸血鬼に向かない血」
マダガスカル島で吸血鬼に挑むアーク。闘牛や闘鶏ならぬ闘猪が珍しく、その後の使い方も奇妙な話。

「墓場荒らしの悪鬼」
先祖代々の敷地に妻と息子と住む人物から、敷地内にある家族の墓地が荒らされ、悪魔教のシンボルがその近くで発見されたという相談を受けた「わたし」とアーク。単に墓を暴くだけの犯人の目的とは……。

「死を招く喇叭」
エジプトで発掘された喇叭は、発掘した四十歳代の考古学者がそれを吹いてまもなく死亡し、死因が老衰だったことから呪われた喇叭と呼ばれていた。それが展示されている私設博物館を訪れた「わたし」とアークの間近で喇叭を吹いた所有者の女性が怪死する事件が発生する。その遺体には言い伝え通りにまさしく老化の痕跡を留めていた。

『サイモン・アークの事件簿 Ⅰ』





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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

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