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『ミッドナイト・ボイス』ジョン・ソール ヴィレッジブックス

2019-12-09

Tag : ホラー

☆☆☆

突然、通り魔に夫を殺されてから、キャロラインは必死で12歳の娘ローリーと11歳の息子ライアンを育ててきた。でももう限界—ところが、偶然出会った知的でハンサムでお金持ちの紳士トニーと恋に落ち、結婚することに。一家はトニーの住む高級アパートメントに移ったが、そこロックウェル館は“セントラルパーク・ウェストの大妖館”として知られる不気味な建物だった!毎晩、悪夢にうなされるライアン。みるみるやつれていくローリー。この建物にはいったいなにが巣くっているのか?親切だがどこか風変わりな住人たちの正体は?—名手ジョン・ソールが描く、恐怖と驚愕のホラー・サスペンス。 内容紹介より



ややネタバレ気味です。ご注意下さい!

本書の舞台はNYのセントラル・パークの西側にそびえ建つ古い高級アパートメントです。その古色蒼然とした外観から大妖館と呼ばれ、子供たちの間には魔女や吸血鬼が住んでいるという噂話が広まっている館です。そこに住むのは、養子に迎えられた女の子以外ほとんどが高齢の住人たちです。そして、そのアパートの住人の一人と再婚し、娘ローリーと息子ライアンとともに移り住んできたキャロライン。住人たちは子供たちが加わったことを喜び、彼女たちは皆から親切にされるにもかかわらず、ライアンは彼らを嫌い、ローリーは悪夢に悩まされるようになります。いわゆる幽霊屋敷ものの一つで、そこに変形した吸血鬼ものを組み合わせた物語になっています。やや珍しいのは魔物たちが人間からエネルギーを吸い取る手口くらいで、長いわりに高低の変化に乏しい感じがしました。キャロラインよりは子供たち、特にライアンの視点を中心に進行した方がサスペンスとしては盛り上がったような気もします。クライマックスは彼がメインを務めているわけですから。館が崩れ落ちたり、焼け落ちたりする定番のエンディングを採用せず、エピローグでかたを付ける形はスケールが小さくてちょっと不自然な感じがしました。

『闇の教室』扶桑社ミステリー
『マンハッタン狩猟クラブ』文春文庫




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テーマ : ホラー小説
ジャンル : 本・雑誌

『闇と影』ロイド・シェパード ハヤカワ文庫HM

2019-11-24

Tag :

☆☆☆

1811年12月7日。ロンドン郊外ワッピング地区のラトクリフ街道沿いで服地商を営むティモシー・マーの一家を悲劇が襲った。マー夫妻と赤ん坊、それに住み込みの徒弟の四人が、無残に殺害されたのだ。恐怖に震えあがる人々は迅速な犯人逮捕を望むが、捜査は進まない。そこで、テムズ河川警察に所属するホートン巡査は独自の捜査を開始するが、やがて第二の事件が……犯罪史上に名高い未解決事件を描く、歴史ミステリの快作 内容紹介より



物語の構成は、1811年12月のラトクリフ街道殺人事件発生から1812年2月の捜査終結までと、1564年10月に始まる、結婚したてのビリーという名の若者が新生活の資金稼ぎのために船乗りになり、やがて奴隷貿易に携わる冒険譚、この二つが交互に差し挟まれて進みます。二百年以上もの隔たりがある二つの話がいったいどんな関連をみせるのか見当もつきませんでしたが、それはとんでもなく思わぬ形で結びつけられることになります。この力業じみた手法が面白く感じるのか、あるいは興ざめるか、評価が分かれるところだと思います。史実に則した殺人事件にオカルト的なものを導入していることには、わたし個人はあまり馴染みませんでした。大英帝国創設において奴隷貿易という暗部に焦点を当て、それを象徴するものとしてビリーという人物を作り出した作者の意図はわかりますが、今回わざわざそれを当該事件に接ぎ木しなくてもよいのではないかという気がします。それに赤ん坊までも手に掛ける犯行の残虐性が犯人の人物像に合っていないことも気になりました。ロンドン警視庁ができる以前のロンドンの警察組織と活動についてはなかなか興味深いところがありました。




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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

『エンジェル・シティ・ブルース』ポーラ・L・ウッズ ハヤカワ文庫HM

2019-11-18

Tag :

☆☆☆

黒人の白人警官に対する憎悪が頂点に達し、暴動が発生—ロス市警の女性刑事ジャスティスは鎮圧に乗り出すが、暴動の最中、殺人事件が起きてしまう。しかも、被害者は、十数年前に彼女の夫と娘を射殺した黒人解放運動の元幹部だった。千々に乱れる思いの中、ジャスティスは事件の真相を追うが……。汚れた街を吹き抜ける荒荒しくも美しい一陣の風。深き心の傷に負けないニュー・ヒロインが活躍するマカヴィティ賞受賞作 内容紹介より



主人公は、ロサンジェルス市警強盗殺人課の女性刑事です。市民暴動への警備のために黒人居住地区に駆り出された彼女は、十三年前に彼女の夫と娘を殺して逃亡中だった男が、暴動現場近くで殺害されて発見されたという知らせを受けます。事件の関係者であるために、直接には捜査に関われない彼女は、管轄する別の署の刑事に協力する形で捜査に携わることになります。一応作品としては警察小説なのですけれども、コージーミステリっぽいものも感じました。特に、見当違いな人物に容疑をかけ、実はまったく話題にも上らず、それらしい伏線もなかった人物がクライマックスで急に姿を現す、という拙い展開や高校時代の憧れの男性がさらにパワーアップして再会するロマンスとか。こういうミステリとしてはかなり今ひとつなのに、なぜ本書がマカヴィティ賞(2000年)を受賞したのかというと、女性であり黒人であり、かつ警察官である主人公の社会的、人種的立場からくる差別、偏見、ハラスメントの問題を前面に打ち出して再確認しているところではないでしょうか。今からほぼ二十年前に、非白人の女性警察官が主人公になったミステリ作品は結構珍しいのではないかと思います。




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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

『見えない傷痕』サラ・ブレーデル ハヤカワ文庫HM

2019-11-12

Tag :

☆☆☆

デンマークの首都コペンハーゲンでレイプ事件が起きた。心身に深い傷を負った被害者は、犯人とインターネットで知り合ったのだと明かす。コペンハーゲン警察殺人捜査課の刑事ルイースは、少ない手がかりに苦戦しながらも捜査を進めるが、第二の事件が発生してしまう。内気な女性を罠にかける卑劣な犯人を、絶対に捕らえみせる!タフでワーカホリックな刑事ルイースが活躍するデンマークのベストセラー・サスペンス! 内容紹介より



ネット上のいわゆる出会い系サイトで知り合った男性から暴行を受けた被害者は、子供のころから母親の過干渉のもとで育った内気な性格の女性。その事件の担当になったのが三十代の女性刑事の主人公です。犯人は周到に自分に繋がる手がかりを消しているため、主人公は被害者の記憶に頼って捜査を進めざるを得ない状況ですが、さらに同様の事件が起きてしまいます。連続犯を扱った警察小説においては、犯人対警察という構図が物語の大部分を占めているのがあたりまえで、そのなかでの被害者はさほど顧みられることはない、極端にいえば消耗品あつかいされるような存在だったりすることがままあります。しかし、本書では被害者の存在が掘り下げられ、彼女がどんな人物なのかが主人公の視点から描かれています。一方、犯人の影は薄くて際立ったイメージが残りませんでした。恋人と同棲中の主人公の私生活もサイドストーリーとして挿まれているために、スピード感みたいなものはありません。暴行の前科を持ち、主人公を脅した人物が後半に絡んできたらサスペンスがたかまったのではないかという気はしました。北欧ミステリなのに、ほとんどそんな雰囲気を感じませんでした。




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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

『黒い壁の秘密』グリン・カー 創元推理文庫

2019-11-09

Tag :

☆☆☆

アバークロンビー・リューカーは『リチャード三世』の公演を終え、湖水地方の小村へ赴いた。風光明媚なこの地に近年ユースホステルができ、山や岩場に出かける人たちに利用されているという。数ヶ月前クライミング中に命を落とした若者の話を聞いているさなか、消息を断った友人を捜してほしいと男女が駆け込んできた。捜索の甲斐なく遺体が見つかり、事故と処理されかけたものの、検屍審問を経て殺人を視野に入れた捜査が始まることに。第二次大戦下の諜報活動で培った探偵としての嗅覚が、登山家でもあるリューカーを駆り立てる。手掛かりの乏しい峻鋒の果てに見出された真相とは。 内容紹介より



本書は1952年に発表された作品ですけれど、電話が各戸に普及していないところ以外は古めかしさは感じません。シェイクスピア俳優兼舞台監督リューカーが妻とともに休暇で訪れた湖水地方にある山麓の村で事件に遭遇するユーモアタッチの山岳ミステリです。彼は村に隣接したロッククライミングに適した岩壁の下を流れる滝壺で岩登りに来ていたと見られる女性の遺体が発見しますが、そこでは以前にも同様に転落死したと見られる若者が見つかっています。遺体の状況に不審を抱いた主人公は、かつて英国諜報部員時代の同僚だった地元警察の警部の依頼を受けて、被害者が宿泊していたユースホステルに事情を探るために泊まることになります。そこには被害者の友人である男女三名、彼女の元婚約者とその妹、中年男性の計六名の宿泊客と臨時の管理人一人が寝泊まりしています。有力な容疑者として彼らがあげられるのですが、早々に何名かは脱落してしまいます。オカルト的な風味付けがなされているにしても、色恋沙汰以外に全員に様々な動機を持たせたらもっと盛り上がったように思いますし、そこら辺りが結構淡白な感じがしました。個人的には、早々に犯行動機と真犯人の見当が付いてしまったので、ロッククライミングの場面ではらはらどきどきがもう少し強かったら良かったのではないかと思いました。




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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

『書店猫ハムレットのお散歩』アリ・ブランドン 創元推理文庫

2019-10-28

Tag :

☆☆☆

ダーラが経営するニューヨークの書店では、最近、店のマスコットの黒猫ハムレットの元気がない。愛想がないのはいつもどおりだけれど、お客をひとりも追い出していないし、買い物袋を爪で引き裂いたりもしていない。これはおかしい。“猫の行動の共感力者(エンパス)”と名乗る猫のセラピストによると、自分を出来損ないのように感じているという。あのふてぶてしいハムレットがそんなふうに思っているとは!愕然とするダーラだったが、通っている武術道場で、さらに驚きの出来事が……。名探偵(かもしれない)黒猫が大活躍するコージー・ミステリ! 内容紹介より



シリーズ第一作目の『書店猫ハムレットの跳躍』は未読です。主人公は三十代の女性で、ブルックリンにある大叔母から相続した書店の経営者です。店は彼女以外に店長と店員、その三人で切り盛りしています。そして、店のマスコットである黒猫。ヒロインの友人である元警察官の女性私立探偵、読書クラブの女性メンバー、隣人の老婦人、NY市警の男性刑事、イタリアン・グレーハウンド犬などが脇役として配されています。黒猫が体調不良の気配を見せているなか、ヒロインが通う武術道場の指導者が不審死を遂げた事件に、さしたる理由もなく彼女が調べ始め、さらに道場主のペット犬をめぐる騒動も交えて話が進みます。鋭い共感力の持ち主である、猫のセラピストの存在がアクセントになっていますが、ミステリとしては非常に平凡な出来で、猫が本を落っことして犯人へ繋がるヒントを示したり(確か、シャム猫ココ・シリーズにも似たような場面があったような)、さらにワープロで文字を打ったりするところなんかは猫探偵ものらしさを感じさせています。猫がグータッチしたり、武術の演舞をしたりするご愛嬌がありますけれど、個人的にはちょっとやり過ぎかなとは思いました。猫と書店という取り合わせは非常に魅力的なのですけれど。

別名義の作品
『探偵レオナルド・ダ・ヴィンチ』ダイアン・A・S・スタカート ランダムハウス講談社




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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

『ア・ロング・ウェイ・ダウン』ニック・ホーンビィ 集英社文庫

2019-10-22

Tag :

☆☆☆

大晦日、ロンドンの飛び降り自殺の名所、トッパーズ・ハウスの屋上で、人生に別れを告げようとして上がった失意の男女四人が鉢合わせをする。互いの身の上を語り合ううちに、期間を決めて、もう少し生きてみようかという話になり……。全く違うタイプの男女4人が次第に奇妙な友情をはぐくみ、もう一度人生と向き合おうとする姿を、個性豊かな各々の独白でユーモアたっぷりに描く。 内容紹介より



ニック・ホーンビィの作品は初めて読みました。自殺願望の見ず知らずの男女四人が大晦日にビルの屋上で偶然出会い、なんだかんだで人生をやり直すという単純なプロットの作品でミステリものではありません。
新興宗教みたいに押しつけがましく説教臭い、見え見えなお涙頂戴の感動押しつけな物語というのは遠慮したいけれど、予定調和だけれど、ちょっとだけ心暖まるような話もたまには良いかな、と思って本書を読んでみたら、涙が出るどころか心も暖まらなかったのでした。四人の登場人物の中で、唯一感情移入できるのが寝たきり状態で意思の疎通もできない息子の面倒を見ながら二人暮らしをする五十代の母親だけで、後の三人は大なり小なり奇矯な性格付けがされており、なかでも二人はどうしても死にたいという切実な感じは伝わってきませんでした。ただし、こういうなんとなく感による死への願望が現代的なのかもしれませんが。物語のスタイルは各人の独白形式でなされ、俗語やジョークなどが多用されていて個人的には読み辛かったです。人生というのはそれほど深刻に考えるほどのものでもない、気楽に生きてみたら。遅かれ早かれ皆死んでしまうのだから、みたいな全体的に浮薄な雰囲気が今風なのかなという印象でした。




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テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

『アーサー・ペッパーの八つの不思議をめぐる旅』フィードラ・パトリック 集英社文庫

2019-10-16

Tag :

☆☆☆

七十歳を前にして、愛する妻ミリアムを失ったアーサーは、妻が隠していたブレスレットを見つける。ゾウ、トラ、花、本、パレット、指輪、ハート、指ぬき。ブレスレットについた八つのチャーム。そこに秘められた妻の過去を追ううちに、アーサーは不思議な冒険の旅に乗りだしていく。彼を待ち受ける数々の出会い、亡き妻の秘密の物語とは……?読む人すべてを温かな感動で包みこむ驚異のデビュー作! 内容紹介より



一年前に妻を亡くした六十九歳の主人公は、大きな喪失感が癒えないまま、決まりきった習慣を守りつつ、外出することも少なく、我が子を含めた人間関係も希薄な生活を送っています。ある日、妻の遺品を整理していたところ、八つのチャームが付いた見たこともない金のブレスレットを見つけます。決して派手好きでない、つましい生活を送っていた妻の意外な持ち物に困惑しながら、好奇心にかられた主人公はゾウのチャームに小さく刻まれた電話番号にかけてみることにします。そこから彼は八つのチャームにまつわる生前の妻の物語を調べる旅を始めることになります。。実に平凡な人生を歩んできた主人公に対して、調べていくうちに、結婚前の妻がたどった人生は、彼が知っていたと思い込んでいた妻の姿とはとても違っていることが明らかになっていきます。妻を失って以来、主人公が自ら築いた牢獄にこもり、毎日変わりない生活を続けていたことに気が付き、困惑と不安にさらされつつ元の生活に戻る誘惑にかられながらも冒険の旅に挑む老人の姿が描かれています。冒険小説といえば英国が本家ですが、本書も従来とは違った形の冒険小説なのでしょう。また甘いけれど甘ったる過ぎてはいない大人の童話みたいな話です ただ、英国らしい皮肉といった苦みが見当たらないところは、やや物足りなかったように感じました。




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テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

『連れていって、どこかへ』ローレン・ケリー ハヤカワ文庫HM

2019-09-28

Tag :

☆☆☆

私の顔に刻まれたこの醜い傷痕は永遠に消えないの?数十年たっても変わらぬ傷に悩み、心を閉ざし続けるラーラは、今は自動人形の研究に埋没する倦んだ日々を過ごしていた。そんな彼女に匿名でコンサートへの招待状が届く。そこで出会った粗暴な男ゼドに嫌悪感を抱くと同時に心魅かれ、彼がこの日常から救ってくれることを望む。が、待っていたのは悪夢だった……世界的な有名作家が名を隠して発表した禁断のサスペンス 内容紹介より



本書はジョイス・キャロル・オーツが別名で発表した作品だそうですが、わたしは彼女の作品を読むのは今回が初めてです。主人公の「わたし」は、二十八歳の女性でプリンストン大学の「記号学、美学、文化調査研究所」で自動人形の研究員です。彼女は五歳の頃、母親が運転する車に兄と同乗中に列車との衝突事故に遭い、身体に当時受けた傷痕があります。現在の彼女は母親や兄とは音信不通で、友だちもいない生活を送っています。そんな彼女のもとに匿名でコンサートのチケットが届き、当日隣りの客席に座った見知らぬ男と言葉を交わすことから物語が動き始めます。話は、現在の彼女と幼少時代の彼女との場面転換を繰り返し、嫌悪感を抱きながらも何故か惹かれる謎の男の正体と過去の自動車事故の真相を明らかにしていきます。身体と心に傷を抱える孤独なヒロインの心の揺れを描き、彼女が被害者、あるいは加害者になるのか、そういうサスペンス性が序盤に生じ、同じような傷を抱えた者同士が対決するのか、和合するのか、どういう結末を迎えるのか、緊迫感がたかまってくるのですけれども、それが中盤以降、中途半端になってしまい、奇妙な感覚を残して終わるところに物足りなさを感じました。




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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

『サイモン・アークの事件簿Ⅱ』エドワード・D・ホック 創元推理文庫

2019-09-13

Tag : 短編集

☆☆☆

二千年の長きにわたる人生の大半を、悪魔と超自然現象の探求についやす謎の男、サイモン・アーク。本書は彼が対峙した多くの怪事件の中から、著者ホックの自薦作をまとめた、日本独自の短編集第二弾である。大企業が牛耳る街ベイン・シティーで発生した殺人の謎と、大学で進められる遺伝学の研究に隠された秘密をめぐる、本邦初紹介の力作中編「真鍮の街」を始め、カスパー・ハウザーの伝説や宇宙からの侵略者、吸血鬼、ファラオの呪いなどが引き起こしたとしか思えない難事件を、卓越した推理力で解明していくアークの活躍譚、全8編を収録。内容紹介より



「過去のない男」
ある夜、イギリスに忽然と現れた過去を持たない青年。その後、アメリカに移り住み養父と暮らす彼を訪ねるアークに同行した物語の語り手である「わたし」は、雪原をひとり歩いていた彼が「刺された」といきなり叫んで倒れる姿を目撃する。青年は腹部を刺されて死んでいたが、奇妙なことに雪の上には彼の足跡しかなく、凶器も見つからなかった。カスパー・ハウザーの伝説に酷似した異様な事件に挑むアーク。

「真鍮の街」
出張帰りの旧友の家を訪ねた「わたし」に、地元の大学で広報の仕事をしている友人から相談事を持ちかけられる。それは大学教授が行っている遺伝と進化に関する実験のことで、友人はその実験が人類に有害なものだと危惧し、アークに調査して欲しいというものだった。その後、友人の義理の妹が何者かによって射殺される事件が起き、再び「わたし」はアークを伴って友人を訪れる。企業城下町で起きた射殺事件を取り留めなく描いた中短篇。

「宇宙からの復讐者」
ロシアで引退した宇宙飛行士が落雷と思われる事故により死亡した出来事を皮切りに、アメリカの元宇宙飛行士が連続して、同じような状況で変死する事件が発生する。その事件以前にNASAに宇宙人から宇宙飛行士たちが雷神によって復讐されるという警告を行っていた男の存在を知らされた「わたし」とアークは怪事件との因果関係を探る。

「マラバールの禿鷹」
ボンベイを舞台にゾロアスター教の鳥葬を題材にした話。


「百羽の鳥を飼う家」
籠の鳥が幽霊の出る屋敷から幽霊や悪霊を追い払うという言い伝えを信じていた老姉妹の家で起きた殺人事件。夜中に怪しい行動をとる下宿人の男の隠れた正体をアークが暴き出す。トリックが子供騙しみたいな。

「吸血鬼に向かない血」
マダガスカル島で吸血鬼に挑むアーク。闘牛や闘鶏ならぬ闘猪が珍しく、その後の使い方も奇妙な話。

「墓場荒らしの悪鬼」
先祖代々の敷地に妻と息子と住む人物から、敷地内にある家族の墓地が荒らされ、悪魔教のシンボルがその近くで発見されたという相談を受けた「わたし」とアーク。単に墓を暴くだけの犯人の目的とは……。

「死を招く喇叭」
エジプトで発掘された喇叭は、発掘した四十歳代の考古学者がそれを吹いてまもなく死亡し、死因が老衰だったことから呪われた喇叭と呼ばれていた。それが展示されている私設博物館を訪れた「わたし」とアークの間近で喇叭を吹いた所有者の女性が怪死する事件が発生する。その遺体には言い伝え通りにまさしく老化の痕跡を留めていた。

『サイモン・アークの事件簿 Ⅰ』





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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

『タイタス・クロウの事件簿』ブライアン・ラムレイ 創元推理文庫

2019-09-10

Tag : ホラー 短編集

☆☆☆

『ネクロノミコン』『妖蛆の秘密』『水神クタアト』……太古の邪神たちの秘儀を記した魔道書の数々を解読し、その悪しき智慧を正義のために使う男、タイタス・クロウ。魔教の使徒やら不死の魔術師、あるいは数秘術を操るテロリストと戦う彼の全中短篇を一冊に収録。二十世紀最大の怪奇小説家H・P・ラヴクラフトの衣鉢を継ぐ英国ホラー界の重鎮がおくる、連作オカルト探偵小説。 内容紹介より



「誕生」
サハラ砂漠に建つ寺院から〈霊液〉を盗み出した盗人は、教団が放った追跡者〈不死なる死の僧〉に追われてロンドンへ舞い戻る。彼は子供時代の隠れ家だったある建物に逃れ、石室に据えられた石鉢に、汚れなき者を覚醒させるという〈霊液〉をこぼし入れる。タイタス・クロウ誕生のいわれ。

「妖蛆の王」
終戦とともに陸軍省の暗号解読の職を失った主人公は、ある宗教組織の総師が募集した、オカルト文献を整理する仕事に採用される。彼は総師の屋敷に寝泊まりしながら仕事を始めるが、その夜から奇妙な夢を見るとともに、邸内のあちこちで薄桃色の太った蛆虫を見かけるようになる。彼が調べるうちに、古代中東に起源を持つ妖術を用いる妖蛆魔道士の言い伝えにたどり着き自分が狙われていることを知る。

「黒の召喚者」
退屈しのぎに悪魔教団に入団した人物から助けを求められた主人公は、教団を率いる男に自らの命を狙うよう仕向ける。男が唱える呪文によって召喚される〈暗黒のもの〉とは、そしてそれを防ぐ方法は。

「海賊の石」
〈血まみれ斧〉という悪名を持った海賊。彼が戦死した後、母親の魔女が残した墓碑を掘り起こして持ち帰ろうとする友人を止める主人公。彼が列車の窓から見た海賊船とその舳先に立つ骸骨の姿。

「ニトクリスの鏡」
ある古い詩に言及されている女王ニトクリスの鏡。女王が政敵に用いたという魔力を持つとの伝説があるその鏡を競売で落札したクロウの友人の話。

「魔物の証明」
自著の内容にクレームをつけられた主人公は、その人物を屋敷に招待することに。その相手は荒唐無稽な魔物がさも実在したかのように書いていることに不満を持っているらしく 固く口止めして相手に見せた髑髏の由来とは。

「縛り首の木」
主人公が所有している稀覯本を閲覧させてもらうため、深夜の邸を訪れた作家。神秘奇怪な出来事の実話集を著す作家にもかかわらず、彼は幽霊なども一切信じていないと語る。家の梁がきしむような音とともに、主人公が聞かせた縛り首の木の話。

「呪医の人形」
南アフリカの病院で呪医に呪いをかけられた英国人医師 ブードゥー教のような民間信仰の話を捻った作品。

「ド・マリニーの掛け時計」
主人公が所有する奇妙な動きをする四っつの針がある大時計と彼の屋敷に押し入った二人組の強盗の話。金目の物がしまわれていると思った強盗は、棺の形をした時計を開けようとするが。

「名数秘法」
核兵器を使って世界を破滅させようと計画する悪魔の使いと主人公の対決を描いた話。

「続・黒の召喚者」
「黒の召喚者」の後日談。

ユーザータグ:ホラー




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テーマ : ホラー小説
ジャンル : 本・雑誌

『クトゥルフ神話への招待 遊星からの物体X』J・W・キャンベルJr. H・P・ラヴクラフト ラムジー・キャンベル 扶桑社ミステリー

2019-09-04

☆☆☆

人類の神のイメージとなった〈旧支配者〉が太古の地球を征服し、それに準ずる神々も存在した。いまは地下や海底や異次元で眠っていいるかれらは復活のときを狙っている……。極地で見つかった謎の生物との壮絶な戦いを描いて三度も映画化された名作「遊星からの物体X」。映画『エイリアン』『プロメテウス』の原型にあたる「クトゥルフの呼び声」。さらに「恐怖の橋」「呪われた石碑」「魔女の帰還」などラムジー・キャンベルの未訳中短篇五本を収録した、待望のクトゥルフ神話アンソロジー! 内容紹介より



「遊星からの物体X」J・W・キャンベルJr.
ホラーSF傑作選ー影が行く』(創元SF文庫)に「影が行く」として収録されている作品の新訳版です。エイリアンが登場するサバイバルSFホラーの先駆けといえる傑作ですが、まったく経年劣化していません。いわゆる従来の呪われた屋敷で起きる怪奇現象型ホラーとは対極にあるサイエンス・ホラーであり、科学者たちが南極基地において知性を用いて異星人に挑むという斬新さがその原因だと思います。

「ヴェールを破るもの」ラムジー・キャンベル
禁忌を侵す者の行方。人が見ているものは、実際には姿形がゆがめられて見えているのではないかと考えている男が、偶然知り合った黒魔術の研究家に招かれ、物の形をゆがめているヴェールを破る実験に参加します。彼ら二人がヴェールの下に見た物とは……。ちょっと迫力不足な感じがしました。

「魔女の帰還」ラムジー・キャンベル
近隣の住人から魔女だと噂されていた老女が亡くなり、遺された屋敷を買いとって住むことにした作家は、開かずの部屋を開けてしまう。その夜、彼は墓地に埋められた柩を掘り起こし屋敷に持ち帰るという奇妙な夢をみます。タブーを侵して、死んだ魔女に操られる男の話。やたら親切な医者が都合良く現れるのもちょっと無気味かも。

「呪われた石碑」ラムジー・キャンベル
自死した父親が遺したファイルに入っていた、ある小島に祭られている古代の石碑についての資料を見つけた息子は死の理由がその石碑にあることを知る。それは過去から現在までの島にまつわる奇妙な事件や出来事についての資料だった。それを確認するために彼はひとりボートに乗り、島に上陸する。それ以後、彼の周りに宙に浮かぶ胴体の無い顔が現れ、しかもその数が増えていく。

「スタンリー・ブルックの遺志」ラムジー・キャンベル
余命幾ばくもない男が遺産を弟姉妹に遺すという遺言状の内容を書き換え、遺産のすべてをある受取人に遺すという。遺族がまったく会ったこともないその受取人は故人に瓜二つの男だった。血管が透けて見えるほど青白い肌をした男の正体は。

「恐怖の橋」ラムジー・キャンベル
魔性のものが棲む地下都市への封印を解いたために、町を襲った恐怖の災い。

「クトゥルフの呼び声」H・P・ラヴクラフト
怪物をかたどった小像が示す人類以前の遥か昔に地球を支配していた邪悪なもの。彼らは深海で復活の時を待っている。人が夢の中、あるいは実際に垣間見た太古の怪物たちの話。「クトゥルフ神話」の世界観、その基本がとても判りやすく現わされていると思います。

ユーザータグ:ホラー アンソロジー





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テーマ : ホラー小説
ジャンル : 本・雑誌

『邪魔な役者は消えていく』サイモン・ブレット 角川文庫

2019-08-17

Tag :

☆☆☆

チャールズ・パリス、47歳。アル中気味の売れない役者である。彼が女優ジャッキの、冷たくなった愛人との仲を取りもってくれという頼みを引きうけたのは、最近ひまなせいもあった。ジャッキは彼に、数枚のいかがわしい写真を託した。彼女が買いとった脅迫写真である。それを渡して彼を安心させようにも、電話にも出ないという。引き受けたものの相手は難物だった。彼女の愛人とは、英国興行界の大ボス、マイルズ・スティーンなのだ。パリスは役者の特技、扮装・声色・演技力を動員して、マイルズへの接近を図った。だがその居場所さえつかめない。意を決してマイルズの別荘へ忍びこんだ彼は、大事件への発展を予想させる恐るべき発見につき当った…。 内容紹介より



本書は俳優探偵チャールズ・パリス=シリーズの第一作目にあたります。主人公の妻のフランシスとは別居中、娘のジュリエットには退屈な夫がおり、旧友で金儲けが趣味である弁護士ジェラルド、このような設定はすでに確立しています。本書では、第三作や四作目には(たぶん)見られなかった、ルパン並みに変装して聞き込みをするシーンがあって、役者探偵らしさを感じさせます。犯行動機にもなかなかの捻りが加えてあって意外性がありました。個人的に地味に可笑しいのは、主人公がかつて出演した各演劇(演技)にたいするメディアによる劇評が小さなコメントとして折に触れて記され、それが結構辛口だったりするところです。殺人事件や誘拐事件が発生し、主人公自身も銃撃されたりするのですけれど全体的にはこじんまりしたユーモアミステリの印象です。ただ、これが英国風なのかお色気シーンがなまなましく感じました。

『スターは罠にご用心』
『殺しの演出教えます』




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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

『警視の覚悟』デボラ・クロンビー 講談社文庫

2019-08-14

Tag :

☆☆☆

亡き元妻と住んでいた息子・キットの親権も得て、警視キンケイドの一家は真の家族になりつつある。一家はキンケイドの故郷に里帰り。キットは従姉・ラリーに恋心を抱く。そこに乳児の遺体が見つかり、新たな殺人事件も発生。ラリーの友人の事故死にも疑惑が生じる。子どもが標的になる時、親ができることとは? 内容紹介より



シリーズ十一作目。クリスマス休暇でキンケイドの実家に戻った一家ですが、キンケイドの妹が手がけている農家の改築現場で乳児の年月の経過した遺体が発見されるという事件が起きます。物語は主人公たちが協力する捜査と並行して、彼ら一家に生じる様々な感情、妹夫婦間の不和と娘が持つ秘密、ナロウボート(運河用平底船)に暮らす家族とかつて彼らにたずさわった元ソーシャルワーカーの女性が抱える苦悩、こういった様々な心理描写がなされて進みます。ただ今回は公的機関が家族に介入するうえで生じる問題を主なテーマに絞るべきで、収賄とか青少年の薬物汚染や社会病質については余計に感じるほど詰め込み過ぎた印象を受けたし、これにそれぞれの心理描写が書き加えられるのですから、さらに若干の煩わしさを感じてしまいました。従来持っている著者の良い一面が本書ではマイナスになってしまったみたいな気がしました。

『警視の週末』
『警視の孤独』
『警視の偽装』




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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

『ブラディ・リバー・ブルース』ジェフリー・デーヴァー ハヤカワ文庫HM

2019-08-08

☆☆☆

急に開いた車のドアにぶつかり、ペラムは持っていたビールを落としてしまった。壜は壊れ、ビールは排水溝に。だがペラムの不幸はそれで終わりではなかった。ビールを台無しにした男たちが、その直後に組織犯罪告発の重要証人を射殺したのだ。ペラムは目撃者として、警察やFBIばかりか、殺し屋にも追われることになる。じつは何も目撃していないのに……映画ロケーション・スカウト、ジョン・ペラムを襲う最大の危機! 内容紹介より



本書は1993年に発表された「ジョン・ペラム」シリーズの第二作です。有名な映画賞の受賞経験もある元映画監督で、現在は日本でいうところのロケーション・ハンティングを生業としている主人公ですが、映画製作の夢を諦めていないという設定です。主人公がビールを買い出しに行った帰りに偶然に出くわした人物が、その直後、ある裁判の検察側の重要証人を射殺した事件の容疑者になったことから物語が始まります。殺し屋が降りてきた車に同乗していた殺しの依頼人とみられる人物の顔を主人公が目撃しているに違いないと決めつける警察にFBIも加わって証言するよう迫るうえに、さらに口止めを狙う殺し屋の影も……。犯人たちによって脅されたか金を貰ったかして口をつぐんでいると思い込んだ警察やFBIから嫌がらせを受けますが、しかし主人公は実際に何も見ていなかったのです。まず、映画ロケーション・スカウトという仕事内容が目新しくて興味深く、また映画製作の現場の様子も面白く読めました。捜査機関による理不尽な仕打ちを受ける主人公のほかに、殺し屋コンビと依頼人や事件の巻き添えになって負傷した警官などの様々な視点から描かれるお決まりのサスペンスです。相次ぐどんでん返しみたいな話も良いのですけれど、たまにはこういう物語も肩が凝らずに楽しめます。

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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

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