悪魔から手に入れた0.666口径リボルバーで悪党どもを闇に葬る世界一の腕利き捜査官、スペクトゥール。切りとられた指、彼宛の挑戦状、そして彼がひそかに愛情を寄せていたコールガール、ゼルの遺体が発見されるなど、犯人はあきらかにスペクトゥールに狙いを定めているようだ。しかし、そんな事件の裏で、驚くべき一大プロジェクトが進行していることなど、当のスペクトゥールには知るよしもなかった……。カナダ人を「ベリー・クレイジー!」と言わしめた、荒唐無稽なバカ・ミステリー! 内容紹介より
いかれた捜査官スペクトゥール・シリーズの第一作目。
偶然、悪魔に魂を売るはめになって、そのかわり惑星一の腕利き捜査官にしてもらった主人公の話です。作者がカナダ・ケベック州出身なのでこの作品はフランス・ミステリの匂いがします。どちらかといえば異臭が。
悪魔との取り引きで腕利きの捜査官になった、というのは小手先の理由付けみたいで子供じみている印象を受けます。もうちょっとぶっ飛んで欲しかった。“ただ理由もなくバイオレンスな捜査官”という設定にしたほうが大人が読むに耐えるのではないかと思いました。あるいは最後にそのネタをばらすとか。
うわべは下品で卑猥を装っていても何か自主規制なり抑制を効かせているふうに見えて、どうしても大人向けジュブナイルの感がします。なぜかレモニー・スニケットの『最悪のはじまり』が脳裏に浮かびました。
まあ、こんなふうに真面目な(?)感想を書くのも野暮なほど荒唐無稽に満ちた物語ですから、読み終わったら「ハッ、ハッ、ハッ」と軽く三回笑って本を閉じるのがよいのでしょうね。
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