「リスクファクター」ステラ・リミントン ランダムハウス講談社

2008-08-31

Tag :

☆☆☆

イギリス南東部ノーフォーク沿岸部の村で、軍用級の破壊力を持つ7.62ミリ徹甲弾が使用される殺人事件が起った。M15(情報局保安部)の女性担当官リズは、内通者の情報を基に、事件の背後にテロリストの存在を嗅ぎつける。リズは、中央アジアから密航してきたテロリストが、英国人女性と行動を共にしていることをつきとめるが、二人は米軍基地付近で忽然と姿を消す……。対テロ捜査の核心を描くノンストップサスペンス!     内容紹介より



ネタばれしています!ご注意ください。


フィクションの世界で最終的にテロリストが成功した事例はない、という本みしゅらん第6の法則* のように当然本書でも対テロ側がテロを阻止する結末になるわけで、その前提の上でいかに新味を出して読者の気をそこからそらすかが作家の技量の見せ所となるでしょう。この作者が他の作家より有利なのは元M15長官(女性初)という経歴にあります。この作品ではその片鱗をうかがわせていますし、すでに四、五冊の本を執筆しているベテランのような筆の運びで才能を感じさせます。しかし、その経歴、才能を持ってしても出来上がった作品は過去の多々あるテロリスト小説のパターンという鋳型から取り出したものという印象が強く、定番から抜け出せていません。

女性を主人公に据えたこと、この職業ならではの交際する男性についての悩み(仕事かさもなくば男かの葛藤が後半なくなってしまってますが)、テロリストを支援する女性の心情を丁寧に描こうとしていることなど、これまでの同様の作品にはあまりなかった部分が見られるだけにストーリーにもっと斬新さが欲しかったところです。

また、気になったのは冒頭p6からp16までにわたる主人公の服装と男性関係の説明です。これは書店で本書を手に取って購入するかどうか迷っている者にとって、だらだらとした描写にしか思えません。もっと読者が惹き付けられる導入部にすべきだったのでは。
 


*その他の法則はおいおい考えます。



リスクファクター (ランダムハウス講談社 リ 2-1)リスクファクター (ランダムハウス講談社 リ 2-1)
(2007/06/02)
ステラ・リミントン

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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

「アイ・アム・レジェンド」リチャード・マシスン ハヤカワ文庫

2008-08-29

☆☆☆☆☆

夜が来る。ネヴィルは一人、キッチンで夕食の用意をする。冷凍肉をグリルに入れ、豆を煮る。料理を皿に盛っているとき、いつものように奴らの声が聞こえてきた。「出てこい、ネヴィル!」……突如蔓延した疫病で人類が絶滅し、地球はその様相を一変した。ただ一人生き残ったネヴィルは、自宅に籠城し、絶望的な戦いの日々を送っていた。そんなある日……戦慄の世界を描く名作ホラー、最新訳で登場!(『地球最期の男』改題)   内容紹介より



新訳ということで久しぶりに再読。
この時代に書かれたSF作品に見られる第三次世界大戦や核戦争への恐怖感、不安感に吸血鬼伝説を見事に融合させた作品であり、個人的には、(ネタばれ→)「主人公の立場の逆転」という驚愕の展開が初めて読んだ時からずっと記憶に残っている物語です。さらに誉めますが、本作品がすべてのゾンビ作品のひな形と言う点では、生物学で言えばタイプ標本であり、また、本書を祖にして適応放散し数多くのゾンビ作品が生まれたことを考えるとこの作品の偉大さをあらためて感じます。 

それから、マシスンはすでにゾンビ(吸血鬼)自体にスラップスティック・コメディの要素を見いだしている点も注目すべきでしょう(p96)。
とにかくリチャード・マシスンの傑作ですね。



アイ・アム・レジェンド (ハヤカワ文庫 NV マ 6-5)アイ・アム・レジェンド (ハヤカワ文庫 NV マ 6-5)
(2007/11/08)
リチャード・マシスン

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テーマ : SF小説
ジャンル : 本・雑誌

「曇りなき正義」ジョージ・P・ペレケーノス ハヤカワ文庫

2008-08-27

☆☆☆

模範的な黒人警官が豹変し、白人に銃口を突きつける。彼は止めに入った同僚に銃を向け、逆に射殺された—事件を調査するワシントンの私立探偵デレクは、家族思いの男の素顔を知るが、その妹は兄の葬儀の直後に失踪し、麻薬に溺れていた。やがてデレクは、男を凶行に走らせた兄妹の過酷な運命に直面する……欲望が渦巻き、銃弾が飛び交う街で正義を貫く男を描いた現代の挽歌。ハードボイルド界を担う著者の新シリーズ。     内容紹介より



ジョージ・P・ペレケーノスの〈デレク・ストレンジ・シリーズ〉第一作目。
まるでオセロゲーム(例えが不適切でしたらすみません)を見ているように黒人と白人の関係を強く意識させられる物語です。

目新しいのは、主な調査対象となる加害者の白人(元)警官が調査に加わっているところです。主人公は彼を伴って事件現場、相棒だったパトロール警官を訪れたり、私生活でも交流を持ちます。問題は彼の潜在意識の中に黒人への差別感情があるのではないか、もし相手が白人だったら発砲しなかったのではないか、という点です。そして、この元警官がキレやすい性格なのではという疑いも相まってストーリーに緊迫感を与えています。

女性にたいして、「男ってのは、ダイヤモンドを探して世界中を旅するが、自分の家の裏庭を探そうとはしない」(p303)の古いたとえ話同様の生活を送ってきた主人公のデレクがジャニーンというダイヤモンドを“裏庭”で見つけたものの、家庭を背負うことの漠然とした不安からまだ他を探そうとする往生際の悪さ、フラフラ具合が巧みに描かれていると思います。

シリーズ二作目
『終わりなき孤独』



曇りなき正義 (ハヤカワ・ミステリ文庫)曇りなき正義 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
(2001/11)
ジョージ・P. ペレケーノス

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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

「ボストン、沈黙の街」ウィリアム・ランデイ ハヤカワ文庫

2008-08-25

☆☆☆

田舎町の若き警察署長ベンは、麻薬組織が牛耳るボストンの無法地帯に乗りこむ。検事殺しの容疑がかかる極悪ギャングを追っているのだ。殺人捜査など未経験のベンは、隠居中の敏腕刑事の助力を得る。しかし、癒着、裏切り、沈黙の掟、数々の障害に捜査は迷走、証人も次々と殺されていく。だがやがて、ベンの抱えていたある秘密が事件の突破口になるのだった— 発表前から世界中のミステリ界を揺るがした必読の新世代小説。     内容紹介より



ネタばれ気味です!ご注意ください。



どの部分をして「新世代小説」と呼ぶのかどうかは分かりませんが、コージー風から始まり、成長小説、警察ミステリ、ハードボイルド、ノワール風と様々に変化していくのが新しいと言えば新しいかも。ただ、そのすべてが75点平均の出来です。成長小説の部分は先生となる引退した刑事ケリーの役割と行動が中途半端、彼から学ぼうとしたのは警棒の回し方くらいか。しかもギトゥンズと役割がダブっています。警察ミステリおよびハードボイルド部分では悪役のスケールが小さすぎ。さらに長すぎて同じ所をグルグル回っているようで(ギトゥンズやブラクストンに対する評価が繰り返されるところ)、カバー写真みたいにボストンの街を駆け抜ける疾走感がまーたく感じられません。作品全体が冗長なためにラストのサプライズ効果が弱くなった感じがします。ページ数をこの半分におさえていたらもっとシャープな作品になっていたのでは。気に入った箇所は第一部冒頭の町の住人たちとのやり取りです(作者よ、ダイアン・ハーニドのその後を語れ)。
 
質量とも645ページに薄めたジム・トンプスンというのがわたしの印象です。



ボストン、沈黙の街 (ハヤカワ・ミステリ文庫)ボストン、沈黙の街 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
(2003/09)
ウィリアム ランデイ

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テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

「ストロベリー・ショートケーキが泣いている」ジョアン・フルーク ヴィレッジブックス

2008-08-23

☆☆

ミネソタの小さな町レイク・エデンは、いつになくにぎわっていた。
ハートランド製粉主催による手作りデザートコンテストの第一回開催地に選ばれたのだ。
町いちばんのケーキ作り名人としてハンナも審査員に選ばれたが、審査員の中には意外な顔ぶれも。そのひとり、高校のバスケットボール・コーチであるボイド・ワトスンがこてんぱんに参加者のデザートを批評した夜、彼は何者かに殺された。そばにはハンナがあげたストロベリー・ショートケーキが—。またまた死体の第一発見者になってしまったハンナはやっぱり探偵役をやるはめに……。大好評のお菓子探偵ハンナ・シリーズ第二弾!   内容紹介より



ジョアン・フルークさんちの『シュガークッキー』、『ファッジ・カップケーキ』に続いて『ストロベリー・ショートケーキ』を食べてみました。ごちそうさまでした。
…さて、今回、ハンナがホームズ役でアンドリアがワトスン役みたいに描かれていました。作者が意図して古典的パターンを踏襲したのではないでしょうが、そのためこの姉妹の会話部分が多くなって変化に乏しく、退屈なところもありました。それから女性記者の身に起きた事態は、読者には早くから予想がつくことなのに、それが判明するまでの経過を長く引っ張り過ぎてしまった感があります。読者には結果に見当が付いているのに探偵役がなかなか気が付かない間抜けな状況に陥っていて、これは読者をイライラさせるだけですね。

ミステリ自体はいつもの場当たり的な事件なので特別な感想はありません。たまには綿密に仕組まれた計画殺人事件なんていうのも取り入れていただきたいです。



ストロベリー・ショートケーキが泣いている (ヴィレッジブックス F フ 2-2)ストロベリー・ショートケーキが泣いている (ヴィレッジブックス F フ 2-2)
(2003/08)
ジョアン・フルーク

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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

「明日への契り」ジョージ・P・ペレケーノス ハヤカワ文庫

2008-08-21

☆☆☆☆

妻と息子と別れ、失意の日々を送るマーカス。彼は貧しさから母親と離れて暮らす少年アンソニーと出会い、驚くべき事実を聞かされた。炎上する車から若者が金を盗み出す現場を偶然目撃したというのだ。その金が麻薬密売の元締のものだったことから、組織は情報を握るアンソニーの行方を追う。やがて少年の身に危険が及ぶにいたってマーカスは組織との対決を決意する! 男たちの生きざま、哀しみを叙情的に謳い上げた傑作。 内容紹介より



とにかくジョージ・P・ペレケーノスの作品はとても分かりやすい。ヤクザ映画じゃないけれどなんだかそんな雰囲気を感じます。高倉健!みたいな。渋いっ!みたいな。

ジョー・R・ランズデールの作品とは友情とバイオレンスという共通点がありますが、
ランズデールの『凍てついた七月』や『人にはススメられない仕事』で暴力が目的化し、暴力と死に魅了されつつある危うさが描かれているのに対し、ペレケーノスの作品の暴力はまだ手段であり、コントロールできているところに作者の昔気質というか古風さが現れていると思います。しかし、ここには古来の「卑しい街を行く騎士」など存在せず*、主人公は汚職警官のひとりであり、そもそも「卑しい街」どころか市長からして麻薬常習者で、十一歳の子供がコカインを売り、尊敬を集めるのは麻薬密売の総元締という汚濁にまみれた街になってしまっています。この街の変遷を描いているところに、当シリーズが〈ワシントン・サーガ〉と呼ばれる由縁を強く感じます。

甘々な結末はやはり古典的な印象です。それよりも『ローリング・ストーン』を読んでいるかのごとく、音楽のタイトルとアーティストの名前がうじゃうじゃ出てくるのには少し辟易しました。

*マーカス・クレイはその絶滅寸前の生き残りかもしれませんが、家庭や店という守るべきものを持ちディフェンス専門になっている。




明日への契り (ハヤカワ・ミステリ文庫)明日への契り (ハヤカワ・ミステリ文庫)
(1999/10)
ジョージ・P. ペレケーノス

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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

「散歩をこよなく愛する猫」リタ・メイ・ブラウン スニーキー・パイ・ブラウン ハヤカワ文庫

2008-08-19

☆☆

クロゼットの町は大騒ぎになっていた。町をあげて南北戦争の戦闘を再現する歴史イヴェントの開催が近づき、誰もがその準備に奔走しているのだ。騒然とした雰囲気のせいか、それまでは目立たなかった微妙な人間関係までが話題にのぼる。そして迎えたイヴェント当日、再現劇では発射されないはずの実弾が人間に射ちこまれた!右往左往する人間たちを尻目にトラ猫ミセス・マーフィー率いる動物探偵団が事件解決に乗り出した!   内容紹介より



作者としては事件の解決より犬猫のボリショイサーカスもどきの活躍を書きたかったみたいな。南北戦争の再現劇中に銃撃事件が起きる設定は、ジル・チャーチルの『エンドウと平和』に先例がありますから少し二番煎じな印象を受けます。しかも再現劇の話題で引っ張るわけでもないし、町の貯水池計画やタッカーが見つけた骸骨、ハリーの曾祖父にまつわる話とか色々あり過ぎてまとまりが悪い気がします。それから、作者が犬猫たちに言わせる人間についての意見や考えがネタなのか真面目なのか、ユーモアの描きどころで笑えない会話になるんですよね。作者は人間という生き物に生まれたことをはかなんでいるのですか。

以前の作品では飼い主のハリーが曲がりなりにも事件を解決するか、その手助けくらいはしていた記憶があるのですが、今回は主従が逆転してしまって、犬猫らの「知性は高度なのに、人間の尺度では測れなかったということは大いにあり得ることなのだ」(p401)と感心しきりで「無数にある生命形態に対して謙虚な気持ちに」(同)なって変な方向にいってしまい、これまでの彼女の魅力的なところがでていませんでした。たぶん続編が出ると思いますので、それに期待しましょう。




散歩をこよなく愛する猫 (ハヤカワ・ミステリ文庫 フ 15-7 トラ猫ミセス・マーフィ)散歩をこよなく愛する猫 (ハヤカワ・ミステリ文庫 フ 15-7 トラ猫ミセス・マーフィ)
(2007/02)
リタ・メイ・ブラウンスニーキー・パイ・ブラウン

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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

「みどりの刺青」ジョン・アボット 福武書店

2008-08-18

☆☆☆

29歳のハンサムな青年クリシュナン・ヘムカー通称サニーは、LAの病院に医学実習生として勤務しているが、実は彼がアラブ系テロリストであることは誰も知らない。その彼のもとにある日、電話が入る。「ニューヨークにアパートが見つかったわ」長年待ちわびた任務遂行の日がついに来たことを悟ったサニーはすぐさまニューヨークに向かい、次の指示を仰ぐべく新聞広告で見つけた司令塔の女性の部屋を訪ねる。「7月1日に行われるカナダ自治記念日の祝典か、あるいは7月4日の独立記念日に自由の女神像の前で行われるセレモニーのどちらかで、彼を仕留めるのよ」そう言って渡された一枚の写真。そこに写っていたのは……。超高速テンポで読ませる暗殺スリラー! 内容紹介より



エド・マクベインがジョン・アボット名義で発表した作品だそうです。どおりで話の運びかたがこなれていて上手なはずです。さらさらと書いている印象ですけど、職人技だからそう感じるのでしょう。実は推敲を重ねているのに簡単に書いてるよう感じさせる名人のなせる業というやつですね、きっと。マクベインの後期の作品には、会話とト書きのような描写がまるで台本を読んでいるみたいなもの(作品名を忘れました)がありますが、この作品も無駄を省いた流れるような感じを受けます。ただし、ベッドシーンを除いてですが。こういうクセのない文章や余分な油を取り除いたみたいなストーリーは頭に入り易くても印象に残り辛かったりします。その点では主人公の暗殺者にも強烈な個性が欲しかった気がします。さらに暗殺のてん末もインパクトが小さくて盛り上がりに欠けます。
87分署シリーズからキャレラほかの刑事たちを取り去ったら、こんな感じの作品になるでしょう。

余談ですが、本書は日本で起きたある事件の時に話題に上ったようです。作中で暗殺に使用する材料を実際に宅急便で取り寄せみたと作者おぼえがきに書いてあってなにか警鐘ともとれますね。



みどりの刺青 (ミステリペイパーバックス)みどりの刺青 (ミステリペイパーバックス)
(1994/04)
ジョン アボット

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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

「ペンギンは知っていた」スチュアート・パーマー 新樹社

2008-08-15

Tag :

☆☆☆

黒い傘に風変わりな帽子—生徒たちを引率して水族館へ見学に来たミス・ヒルデガード・ウィザーズ。ペンギン水槽で不思議な事件が起きる。凶器、目撃者、動機など、容疑者や被害者にまつわる謎はますますもつれていき、やがて事件は思わぬ方向へ…。パイパー警部の捜査に一役買って出た女教師の動きと推理が冴える…愉快でなつかしいミステリ。
(amazon,「BOOK」データベースより)



私立探偵でもない、ずぶの素人である小学校の女性教師が警察の捜査(おもに事情聴取ですが)に同行、同席するところ以外は時代を感じません。推理作家たちが頭を悩ませている、素人探偵をいかに事件の捜査に関わらせるかという大義名分の問題にひとつの答えが出ているわけで、それは、そんなことはたいした問題じゃないとばかりにまったく気にせず書いてしまうことです。それがどうした?書いちゃえば勝ち、という態度をとることが大事。

さて、〈エラリー・クイーンのライヴァルたち〉会員番号1番のミス・ヒルデガード・ウィザーズは、冒頭登場するや否やスリを捕まえる華々しいを活躍を見せるわりに、その後、キャラクターに個性的な味付けがなされていない感じがして読後の印象が薄いです。彼女の年齢は39歳の設定なのですが、1930年代と現代ではその年齢にたいする受け取り方に差があり過ぎてキャラクター・イメージがあやふやになってしまうのでしょうか。解説の大津波悦子さんによれば、当時は「オールドミスととらえられて」いたそうなので。

以下、ネタばれ気味です。ご注意下さい!

なにせクイーンを読んだのはかなり昔のことなので、ここからうろ覚えで書いてしまいます。彼の作品における男女の恋愛話はストレートで、探偵が助ける恋人たちはあくまで淑女であり紳士であって犯罪の嫌疑をかけられた恋人の身代わりになることはあっても、渦中の恋人たちが心変わりしたり相手に罪を押し付けるなどというようなことはなかったと記憶しています〈たぶん〉。ミス・ウィザーズも元恋人たちが元の鞘に収まることを期待して警察に協力していたのに、本書にでてくる元恋人同士は、はじめは身代わりになるにしてもその後様子が変わってきたり、他の男性に惹かれたりとクイーンとは違ったパターンを示してしまいます。そんな現実的なところやアイロニカルな展開が面白かったです。




ペンギンは知っていた (エラリー・クイーンのライヴァルたち)ペンギンは知っていた (エラリー・クイーンのライヴァルたち)
(1999/06)
スチュアート パーマー

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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

「ママ、手紙を書く」ジェームズ・ヤッフェ 創元推理文庫

2008-08-13

☆☆

キャラクターが良いのはママだけ。とくに毒舌なところが好きです。あとの登場人物は平板。もう少し描き込んで欲しいです。
やはり、安楽椅子探偵の設定は長編では無理じゃなかろうか?作者の想像の中であれこれプロットをいじっているようで、何でもあり展開はどうでもなるよって感じ。(表現が分かり難くてすみません。誰が犯人であろうとこじつけられるって事が言いたいんですけど)
真犯人については不服ですね。犯罪を犯したという心理的葛藤が表れてない。


以下、ネタばれではありません。

さて、わたしの推理によれば真犯人はママである。息子の住む町に秘密裏にやってきたママは(ロッキー山脈などの観光に興味を示さないのはすでに一度観光済みだからである、p87参照)、その誰にでも好かれてお友達になってしまうという特技で大学関係者に近付き、犯行計画を立てたのである。(ママはパーティーへの参加を断るなど事件関係者と一度も会おうとしないではないか。会うと顔ばれするから…)

動機は快楽殺人。ママは当時ニューヨーク市警殺人課刑事の息子が手柄を立て出世するために(実際、記録的なスピードで警視に昇進している,p10)、数々の殺人事件に手を染め、息子に解決のヒントを与え無実の人びとに罪を被せてきた(想像)。(『ママは何でも知っている』ハヤカワ・ミステリ参照。何でも知っているところが怪しい)

しかし、あまりにも殺人を繰り返したためママは人を殺す事が快楽になってしまったのである。「ママの今度の休暇を最高のものにする秘訣があるとすれば、それは殺人事件だ。」(p17)と息子も薄々感じているのである。
では、なぜ大学関係者を狙ったのか?それはママの知的専門職コンプレックスに原因がある(P9参照)、息子に知的専門職に就くよう勧めたにも関わらず息子は警官になってしまった。この事実が相当な精神的ダメージになったはずだ。

このようにすべてはママが計画を立て、容疑者たちを操ったのだ。でなければこれほどなんでもかんでも知っている訳がない。ママ、恐るべし!

*この記事は別ブログに以前書いたものに加筆したものです。

わたしの推理では、この人が真犯人なのである。
(犯行計画を立てているところであろう)
   ↓
ママ、手紙を書く (創元推理文庫)ママ、手紙を書く (創元推理文庫)
(1997/01)
ジェームズ ヤッフェ

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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

「殺しのグレイテスト・ヒッツ」ロバート・J・ランディージ 編 ハヤカワ文庫

2008-08-11

☆☆☆

【ころしや 殺し屋】主に金銭の報酬と引き換えに、他人の生命を奪うことを職業としている人—ミステリの世界では欠かすことの出来ない存在である殺し屋だが、彼ら彼女らが主役となることは滅多にない。いつの世にも殺し屋たちは脇役であり、敵役だった。だが本書では、殺し屋たちはその立場に甘んじてはいない。ここでは殺し屋が堂々の主役なのだ! アンソロジーの名手がオールスターキャストで送る、殺しの旋律15篇! 内容紹介より



ヘミングウェイでさえ「殺し屋」という作品を書いているくらいだから、ミステリに登場する機会は多いけれど、殺し屋が主役になっている作品はたしかに少ないですね。本書にも収録されているローレンス・ブロックの〈ケラー・シリーズ〉、フォーサイス『ジャッカルの日』、ノエル『長く孤独な狙撃』、ヒギンズ『死にゆく者への祈り』、イーヴリン・スミスの〈ミス・メルヴィル・シリーズ〉、ざっと思い付くのはこれくらい。本書の収録作品には頭抜けたものはないけれど、さすがにどれもレベルが高いと思います。タイトル『GREATEST HITS』の”Hits"を命中とかhit manに掛けたのはややオヤジギャグぽいです。

『殺し屋』に収録されている「ケラーのカルマ」
ケラーが犬を飼い始め、仕事で出張するためにペットシッターを雇ったころの話。あまり描かれない殺し屋の普通な日常とスリリングな仕事との対比が異様な雰囲気をかもし出す。

「隠れた条件」ジェイムズ・W・ホール
格安の値段のお得な殺し屋。でも殺すべき理由に納得がいかないと仕事はしないよ。殺し屋の職域を超えてます。孫ガキがギャーギャー騒ぎまわる住居環境と部屋の壁についた血や骨片。生活感ありすぎ。

「クォリーの運」マックス・アラン・コリンズ
リタイヤした殺し屋の回想。結局、懐古するところはそこなのかと突っ込みたい。

「怒りの帰郷」エド・ゴーマン
別れた息子の葬式に帰ってきた殺し屋の話。ウェット&クール。

「ミスディレクション」バーバラ・セラネラ
なかなか見られない女殺し屋の話。このトリックはありえない。

「スノウ、スノウ、スノウ」ジョン・ハーヴェイ
長編の冒頭を切り取ったみたいな作品。続きが読みたいものです。しかし、どうして強盗の犯行に見せかけないのでしょうね。

「おれの魂に」ロバート・J・ランディージ
雇い主から姿を消した元殺し屋と元警官の友情がなかなか良いです。腕の良い職人はどこも手放したくない。

「カルマはドグマを撃つ」ジェフ・アボット
ジョニーはドッグを轢く、マシーニはエームズを雇う、殺し屋は標的の意外な正体を知る。

「最高に秀逸な計略」リー・チャイルド
こんな小賢しいことをしていたら仕事の依頼が来なくなりそうですけど。

「ドクター・サリヴァンの図書室」クリスティーン・マシューズ
クレージーユーモア系でユニークな作品。このような作風は貴重だし、好みです。

「回顧展」ケヴィン・ウィグノール
一転してしみじみ系。ちょっと簡単に納得し過ぎる気もしますが。

「仕事に適った道具」マーカス・ペレグリマス
バイオレンス系。山口さんや住吉さんそれから稲川さん、適材適所という言葉を組長さんに教えるときはこれをテキストに使いましょう。

「売出中」ジェニー・サイラー
男女の違いと言いますか、考え思い込み過ぎる男と合理的現実的な女。要するにやるかやられるかというのをいまいち男というのは分かっていない。頭では分かっているけど。

「契約完了」ポール・ギーヨ
アイデアが変わっていてプロットも良くできている。

「章と節」ジェフリー・ディーヴァー
いかにもディーヴァ—らしい。このひと、こんなことばかり考えて頭疲れないんだろうか。長編むきな作家ですよね。




殺しのグレイテスト・ヒッツ―アメリカ探偵作家クラブ賞受賞 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 332-1))殺しのグレイテスト・ヒッツ―アメリカ探偵作家クラブ賞受賞 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 332-1))
(2007/01)
エド・ゴーマンロバート・J.ランディージ

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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

「酔いどれ故郷にかえる」ケン・ブルーウン ハヤカワ文庫

2008-08-09

Tag :

☆☆

酒のせいで親友を亡くし、アイルランドを離れていた私立探偵ジャックが帰郷した。着いた足で向かったパブで友人がパーティを開いてくれた。が、幸せ気分も束の間、そこで知り合った男から連続ジプシー殺しの犯人をみつけてくれと頼まれる。警察はジプシー同士の抗争と見て動かない。酒に冒されたジャックの脳裡に愛する犯罪小説のフレーズがよぎり、調査を引き受けたものの……酒好き本好きのため、堕ちていく男の探偵譚  内容紹介より



ハードボイルドとピカレスク・ノベルを合わせたみたいなどっちつかずのグダグダな話で、アンチヒーロー・タイプの主人公は、五十過ぎの中年、元警官、親友を亡くした過去、アル中気味、コカイン常習、読書好き、音楽好き。ただし、読むのは現代文学、聴くのはポップスみたいな現代音楽、それらの本からいちいち引用するのが煩わしいのと音楽のタイトル(曲名やアルバム名)を書くことによる叙情的効果を狙っているのがあざとくて嫌だ(きっと作者の趣味炸裂なんだろう)。

作者は1951年生まれだそうですから、さすがにシェイクスピアのフレーズをつぶやかせたりモダンジャズを好むキャラクターに設定する世代じゃないのでしょう。が、それ以外の点は十人並みかそれ以下です。ラストちかくの犯人のプロファイルから真犯人が分かるまでの経緯なんて、ミステリファンをバカにしてるのかって言いたくなるくらいの間抜けぶり。こんな探偵とこんな結末のために時間を潰していたのか、このジャンクミステリのジャンク探偵め!酔いどれ探偵なんてさっさと故郷の家に閉じ込めてしまえぃっ!



酔いどれ故郷にかえる (ハヤカワ・ミステリ文庫)酔いどれ故郷にかえる (ハヤカワ・ミステリ文庫)
(2005/05/25)
ケン・ブルーウン

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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

「狼の帝国」ジャン=クリストフ・グランジェ 創元推理文庫

2008-08-07

☆☆

パリに住むアンナは不可解な記憶障害に苦しんでいた。高級官僚である夫は、脳の生検を勧めるが……。同じパリの街で不法滞在のトルコ人女性たちが次々に顔をつぶされた死体となって発見された。この猟奇事件がアンナの記憶障害と奇妙に交錯し、驚くべき事実が明らかになる! 世界的大ベストセラー『クリムゾン・リバー』のグランジェが、ふたたび世界のミステリ界を震撼する! 内容紹介より



ネタばれを含んでいます。ご注意下さい!


ジャン=クリストフ・グランジェの発想の仕方にはどこか突飛なところがあって、そこが気になりだすといわゆる〈おバカミステリ〉ぽく思えてきたりします。その傾向が『クリムゾン・リバー』ほどではなかったぶん、本書では設定の強引さと都合の良さが気になりました。

司法警察の一部局による独断専行の脳・神経機能の生体実験。偶然!選ばれた被験者のラドラムの『暗殺者』を思わせる正体。民族主義グループのメンバーの異常な性癖。とくに被害者の顔を切り刻む理由がとてもあり得ないし、読者の興味を引くためだけに猟奇的な味付けをしたに過ぎない気がします。

トルコ人の不法就労者問題とトルコの歴史問題は、作者のジャーナリストの経歴が語らせているのでしょうが、後半部の流れを阻害している感じがする箇所も見受けられます。
「ジャーナリスト時代の経験が、のちの小説を書くにあたり、様々なインスピレーションの源となった」(『コウノトリの道』平岡敦さん訳者あとがきより)らしいけれど、そのひらめきに知識と調査資料が付け加わり、ジャーナリストの知ってること調べたことは全て書き出したい悪癖が筆を走らせ過ぎる原因になっているのでしょうか。もう少し現実的なものとの折り合いの付け方みたいなことを考えてもらいたいです。

それから、このような主要登場人物の扱いはきっとアメリカでは受けないでしょうね。




狼の帝国 (創元推理文庫)狼の帝国 (創元推理文庫)
(2005/12/07)
ジャン=クリストフ・グランジェ高岡 真

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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

「白骨」G・M・フォード 新潮文庫

2008-08-05

Tag : G・M・フォード

☆☆☆

裁判所から召喚された世捨て人作家コーソは、出廷命令を無視して行方をくらますことにした。元恋人と空路ミネソタを目指すが、空港は大雪で閉鎖。レンタカーで移動する二人は、吹雪で事故を起こし凍死寸前に。やっと見つけた空き家で床板を燃やして一命をとりとめるが、床下からは何体もの白骨死体が—。その家にまつわる身の毛もよだつ驚愕の秘密とは? 至高のサスペンス登場!  内容紹介より



ネタばれを含んでいます。ご注意ください!



フランク・コーソ・シリーズの第三作目だそうです。
全体をとおして本来サスペンス小説を覆うべき緊迫感がかなり欠如している印象を受けました。それはシリアル・キラーの犯行が現在進行中ではなく十五年前の殺人であり、しかも犯人が何処かへ姿を消してしまっているという状況がサスペンス性をそいでいるからでしょう。普通、次の犯行を計画する殺人鬼の視点を挿入し、それを阻もうとする主人公たちの捜査とを同時進行に描いて読者の不安感をあおり、緊張感を高めるのが一般的なパターンですが、作者はその手法を採っていません。さらに、犯行が発覚し追われていることを知らないために犯人側からの反撃がラスト近くにならないと始まらないこと。犯行にいたる遠因が〈またこれか〉的なものであること、それが読者が犯人にたいして若干同情をよせてしまう理由になってしまうことがあげられます。また、主人公が「世捨て人」作家にしては強烈な個性が感じられず、悪い意味で中庸なキャラクターであることが作品の印象を薄くしていると思います。

犯人の過去の傍白だと思っていた部分が、実はいつ爆発するかわからない時限爆弾みたいな人間のセリフだったと明らかにし、余韻の残る終わり方をしたのはなかなか上手い。




白骨 (新潮文庫)白骨 (新潮文庫)
(2005/04)
G.M. フォード

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テーマ : 海外ミステリ
ジャンル : 本・雑誌

「ウルフ連続殺人」ウィリアム・L・デアンドリア 福武書店

2008-08-04

☆☆

激動のうちに20世紀も暮れようとするなか、フランスの大富豪ピエール・ぺナック男爵は私財を投じて国際科学オリンピックを開催した。アルプス山中のリゾートタウンは一躍、全世界のすぐれた頭脳を集めた科学の祭典の場となる。しかし、ある朝聖火台の炎に焼かれている科学者の死体が発見されるにおよんで、この世紀の大イベントは恐怖と迷信と死の交錯するおどろおどろしい悪夢に変貌するのだった。つぎつぎに起こる殺人事件。その残虐な手口と満月の夜に限られた犯行から、狼男への恐怖がつのっていく。そんななかで、アメリカから天才的素人探偵が事件解決に赴く。『ホッグ連続殺人』いらい、ひさびさのベイネデイッティ教授の登場である。  内容紹介より



胸元まで届くほど生い茂った草むらのなか、木の幹の側に立ってこちらを凝視する毛むくじゃらの生き物。狼男というよりビッグフットみたいな。内容に著しい危惧を抱かせるようなものすごくB級ぽいカバーイラストが痛々しく、作者がデアンドリアじゃなければ、新刊では買わんでしょ。内容も『ホッグ連続殺人』と比べなくても生温く緩く、早々に犯人の見当が付いてしまいます。瑣末なところに感心するくらいのパッとしないミステリでした。



ウルフ連続殺人 (ミステリペイパーバックス)ウルフ連続殺人 (ミステリペイパーバックス)
(1994/06)
ウィリアム・L. デアンドリア

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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

「人にはススメられない仕事」ジョー・R・ランズデール 角川文庫

2008-08-01

☆☆☆

落ちこぼれの白人ハップ・コリンズは、夜毎クラブの用心棒をしつつ、親友レナードと恋人ブレットの好意に甘えて生きる毎日。だが安穏な日々は続かない。気づけばハップは、売春宿で賑わう危険な町フーティ・フートへ繰り出す車に、レナードらと共に乗り込んでいた。すべてはブレッドの娘、ティリーを売春宿から救うため。やたらと態度のでかい赤毛の小男や、バイク乗りギャング団、冷徹な殺し屋どもを相手に、ハップとレナードの奮闘がまた始まる。益々過激さを増すMWA受賞作家ライフワーク最新作! 内容紹介より



ジョー・R・ランズデールの《ハップとレナード》シリーズの四作目。
ストーリーは単純なやたら銃をぶっ放し、殴ったり蹴ったりするロード・ノベルふうバイオレンス・アクション。レナードがなんだかこわもてな感じで、こんなキャラクターでしたっけ。ある娘を取り戻すために、人に暴力を振るったり殺したりするのですが、どんなに犠牲を払っても結局娘は何も変わるわけではない、というのが虚無的といえばいえるかもしれません。かつて小男レッドを兄が助け出した行為も似たようなものだし、殺伐感と虚無感がテーマとして猥雑な言葉のなかに埋もれている気がします。

さて、ここからまったく話がかわります。
実を言いますと、わたしは野鳥を使って世界征服を企む某組織の一員なのですが、以前我が組織の会員がnhk凸凹歌合戦にカウンターを持って登場して以来、わたしがその会員だと言うと決まって「カウンターで野鳥を数えるのか」と尋ねられ鬱陶しくて仕方ありません。いわゆるローレンツのハイイロガンみたいに刷り込まれてしまったのですね。そもそも、わたしはカウンターなど一個も持っていません。

しかし、今回、あまり上品とは言えない言葉が本書にはいくつ書かれているのだろうかと思ってカウントしてみました。たくさん種類がありますが、代表的な言葉のみ。
&&…23回(始まって6行目と11行目ですでに登場)  
♂♂♂♂…13回(同じく15行目)
ケツ…13回(同じく22行目)
伏せ字は本書でご確認を。



人にはススメられない仕事 (角川文庫)人にはススメられない仕事 (角川文庫)
(2002/01)
ジョー・R. ランズデール

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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

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