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『プチ・ニコラまいごになる』ルネ・ゴシニ 作 ジャン=ジャック・サンペ 絵

2010-01-10

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☆☆☆☆

世界中で愛されてきたわんぱくぼうや、プチ・ニコラがかえってきた!
ニコラ「ぼく、スケート靴を買ってもらえる?クラスで一番になったら買ってくれるって約束したよ。」
パパ「いいかい、ニコラ。……そのことはまたいつか話そう。わかったね。」
単行本未収録のうもれた原稿から16話を収録。 カバーより



「新しいおとなりさん」「思いがけないよい知らせ」「パパ、ショック!」「マリ・エドウィッジと遊ぶなら」「トランペット」「ママ、自動車学校へいく」「作文」「おとなりとなかよく」「ぼくが一番」「クロッケーのふくざつなルール」「赤ちゃんの遊びかた」「整理整頓!」「大きなゾウさん」「正直は一生のたから」「お薬」「デパートへおでかけ」以上、収録。

かなり前に、牧神社から出版された『続 プチ・ニコラ』『新 プチ・ニコラ』を読んだことがあって懐かしかったです。偕成社からの「プチ・ニコラ」シリーズは、単行本と文庫本あわせて十巻出版されているみたいで、こういう良書が引き続き出ていることは大変良いことだと思います。やさしい漢字にもふりがなが付けてあり、イラストも多く挿入されているために一見児童書みたいですが、これはかなり大人向けの本だと思います。日本で言えば「サザエさん」シリーズ、アメリカではチャーリー・ブラウンの「ピーナッツ」シリーズみたいなものではないでしょうか。イギリスでは何が当てはまるのかが分かりませんけれども、それぞれのお国柄が表れている気がします。
「プチ・ニコラ」シリーズは、いわゆる無邪気な子供の目を通して世の中や大人や子供の世界を見ている体でですが、実は対象への作者のシニカルな意見や考えを子供を主人公にすることで油断させ、表現している作品だと思います。大げさに言えば、子供の世界と大人の世界が接触する時に起きる齟齬、ギャップ、二つの世界が衝突するときのカルチャーショック、または(線香花火の火花程度の)爆発をエスプリを効かせて描いているのです。
例えば、「クロッケーのふくざつなルール」では、ニコラの父親と仲の悪い隣人がクロッケーのゲームを始めて、双方でズルをしたり妨害しあったりして仕舞いには叩き合いのケンカになり、ニコラはその一連のやり取りもルールのひとつだと思ってしまうのです。




プチ・ニコラ もうすぐ新学期 (かえってきたプチ・ニコラ (1))プチ・ニコラ もうすぐ新学期 (かえってきたプチ・ニコラ (1))
(2006/11)
ルネ ゴシニ

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テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

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