『待ちに待った個展の夜に』 ジェイニー・ボライソー 創元推理文庫

2011-06-29

Tag :

☆☆☆

念願だったはじめての個展。両親や友人を招いての初日の内覧会の準備も万端だ。そんなローズに、友人のエッタが悩みを相談してきた。最近娘とうまくいっていないらしい。ところが個展の前夜に、そのエッタの息子が死亡。捜査にあたるのは、ローズの元恋人ピアース警部。だが友人のためとあらば、ローズだって大人しくしているわけにいかない。好評コーンウォール・ミステリ第4弾。 内容紹介より



このシリーズは前作あたりから、結構低い位置で小さくまとまっている印象を受けていて、今回もミステリ的には全くといっていいほど見るべきものがありませんでした。主人公が描いた絵画の個展のために彼女の両親がコーンウォールにやってきて、あちこち見物に連れ出す場面がストーリーとは全然関係なく、まるでコーンウォール観光案内*のようです。それとまた、主人公の元恋人である警部が彼女によせるいろいろな感情を表す部分が物語の主軸みたいな感じがする変わったミステリ作品です。
若い漁師の不審死と空き巣事件は、ミステリうんぬんはおいといて、母と娘の関係の修復、不倫関係の清算、夫婦の再出発みたいなことへのきっかけとしての出来事として扱われているように思いました。いうなれば事件を出しに使っているみたいな。作者は人間ドラマを重要視しているのでしょうけれど、ヒロインに何か魅力が乏しいし、主要なキャストの人物像についても深みがなく上っ面だけの印象しか受けません。アン・クリーヴスあたりに化けてくれると良いのですが。

*実際の地名や通りの名前が使われているので、Googleマップを眺めながら読むと楽しいです。

『容疑者たちの事情』ジェイニー・ボライソー 創元推理文庫
『クリスマスに死体がふたつ』ジェイニー・ボライソー 創元推理文庫




待ちに待った個展の夜に (創元推理文庫)待ちに待った個展の夜に (創元推理文庫)
(2008/10)
ジェイニー ボライソー

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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

『唇を閉ざせ』ハーラン・コーベン 講談社文庫

2011-06-27

Tag :

☆☆☆☆

NYの若い小児科医ベックは、亡き妻エリザベスのことを思い続けていた。今から8年前、二人は連続殺人鬼キルロイに襲われ、彼だけが九死に一生を得たのだ。そんな彼のもとに一通の謎のメールが届く。そのメールには、ベックとエリザベスしか知らないはずの秘密が隠されていた。悪質ないたずらか、それとも!? 上巻内容紹介より



もちろんミステリ小説はすべて娯楽のための読み物ですから、本書もそのうちの一冊なのはあたりまえですけれど、そのなかでもとりわけ娯楽に特化した内容の作品だと思います。侘び寂び機微なんていうものを一片たりとも交えず、いっときだけ読者を愉しませることに徹したミステリです。
優れた娯楽作品のなかには、かなり単純なプロットのものが多くありますが、ここでも大まかな対立構図は、復讐する側とされる側に設定され、登場人物もひとりを除いて敵か味方かに明確に区別されています。この分かりやすさが読みやすさに繋がっている訳で、“貧しい地域で医療活動に従事する”主人公を突き動かす感情部分は、幼なじみである妻への一途な愛情のみに絞られているという、これまた平明で簡易な仕様です。
ストーリー自体は、主人公も認めているように、発端の射殺事件から別のスイッチが入ってしまって暴走、迷走してしまったのであって、そもそもあのひとがあんなことしなきゃ、まるで国家的規模の陰謀じみた失踪事件は必要なかったじゃないの?みたいな感想を書くのは野暮なのでやめます。




唇を閉ざせ〈上〉 (講談社文庫)唇を閉ざせ〈上〉 (講談社文庫)
(2002/10)
ハーラン コーベン

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唇を閉ざせ〈下〉 (講談社文庫)唇を閉ざせ〈下〉 (講談社文庫)
(2002/10)
ハーラン コーベン

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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

『闇の殺戮』 ディーン・R・クーンツ 光文社文庫

2011-06-25

Tag : ホラー

☆☆☆

― 深夜、11歳の少女ペニーが耳にした不審な物音、寝室の闇からは、不気味な銀白色の目をした数十の謎の生き物が彼女を見つめていた。一方、ペニーの父ドーソン刑事は奇妙な連続殺人事件を追っていた。いずれも密室での犯行。被害者はニューヨークのマフィア。死体には、無数の噛み傷が……。
― 大都会ニューヨークと暗黒の呪術ヴードゥー。人気絶頂のミステリー作家、ディーン・R・クーンツが描くモダン・ホラーの傑作! 内容紹介より



殺された弟の復讐という名目でマフィアを惨殺するブードゥー教の呪術師とその事件を捜査する刑事との対決がテーマです。どうして一介の刑事を目の敵にして、その子供にちょっかいを出すのかというと、刑事が「高潔な正義の」人間であるために、呪術が効かず刑事本人に手が出せないので、子供をネタにして事件の捜査から手を引かせようという思惑を持っているためです。それにしても、この「正義の人」という大前提が、伏線、前振り、予兆、前兆もなくいきなり示されるものだから、読んでいるとあっけにとられてしまいます。なんらかのそれにまつわるエピソードは事前に必要なのじゃないでしょうか。それから、呪術師の手下として地獄から出てきたゴブリン(小鬼)たち。姿形に様々なバリエーションを与えて描写してあって、その努力は認めますが、個人的にはどうも全体のイメージが“グレムリン”に集約されてしまい、正直いってあまり怖くないです。特に、ゴブリンの集団が呪術師の呪文に合わせて身体を揺らす場面は、映画館で白雪姫を観ているグレムリンたちが「ハイ・ホー」を歌うシーンとオーバーラップしてしまいました。

『奇妙な道』ディーン・クーンツ 扶桑社ミステリー
『ホラーSF傑作選-影が行く』P・K・ディック、D・R・クーンツ他 創元SF文庫




闇の殺戮 (光文社文庫)闇の殺戮 (光文社文庫)
(1992/08)
ディーン・R・クーンツ

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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

『殺人を一パイント』 アリサ・クレイグ 創元推理文庫

2011-06-23

Tag :

☆☆

大好きなアギーおばが食中毒で死んでしまった。原因はお手製の瓶詰めインゲン。事故のようなものと医師は言うが、ジェネットには納得がいかない。八十七歳とは思えないほど矍鑠としていたおばさんである。それに、食べ物に対する気のつかいようといったらなかった……。架空の田舎町を舞台に、マクラウドが別名義で贈る新シリーズ。不思議なおかしみが漂う、会心のユーモア編! 内容紹介より



以前、シャーロット・マクラウド名義の作品〈シャンディ教授シリーズ〉を読み終え、いささか食傷気味になり、この作者の作品はみんなこういう南部ほら話の雰囲気を持っているのだろうと思い、〈セーラ・ケリングシリーズ〉もアリサ・クレイグ名義の諸作品にも手を付けませんでした。ところがアンソロジーに収録されていた〈セーラ・ケリング〉ものの短編を読んだら、思っていた感じと違っていたので本書を手にしてみたという、なんとも回りくどくてどうでもいい説明でした。で、読んでみたら、まだ一冊目だからよく分かりませんけれど、シャンディ教授ものにあった“えぐみ”みたいなものがまったくなくて、少々灰汁を抜き過ぎじゃないかというくらい普通のコージーミステリで意外でした。
なので両者を比べたらインパクト不足みたいな、個性がないみたいな。
事件は、田舎町の大きな屋敷に住む老婦人が食中毒で亡くなり、それをお隣の娘さんが計画殺人ではないかと疑って調べ始め、容疑者として被害者の姪やその娘、亡夫の知り合い、雇い人などが浮かび上がってくるという、あんまりひねりもないけど肩も凝らない典型的なヴィレッジ・ミステリです。




殺人を一パイント (創元推理文庫)殺人を一パイント (創元推理文庫)
(1993/02)
アリサ クレイグ

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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

『喪失』カーリン・アルヴテーゲン 小学館文庫

2011-06-22

Tag :

☆☆☆☆

一八歳で裕福な家を捨てて、ストックホルムでホームレス同様の暮らしを続けてきた三二歳の女性シビラ。ある晩中年男性に食事とホテルの客室を奢らせることに成功するが、翌朝になって愕然とする。その男性の死体が発見されたのだ。殺害方法は猟奇的で、シビラは有力な容疑者として警察に追われる。さらに同様の殺人事件が続き、すべてが彼女の犯行と見なされる……。食べ物も寝場所のない極限状態からたった一人で真相に挑んでいく。二〇〇〇年ベスト北欧推理小説賞受賞。世界二〇カ国で翻訳されている。 内容紹介より



幼少の頃から母親の過度の干渉にさらされ、精神的に支配されていた主人公は、ある出来事を機に家を出てホームレス状態になります。彼女の望むただひとつのことは、自分のことは自分で決めるから放って置いて欲しいということ。静かにひとりで暮らすために、人里離れた家を手に入れようと実家からの仕送りをこつこつと貯めているところで事件に巻き込まれます。世間やマスコミの関心を引き、警察の捜査の手が迫り、日々目立たず孤独に生きてきたこれまでの生活が一変します。逃げ回っていた彼女は協力者を得て、犯人の手がかりを求めて事件の被害者について調査し始めるという展開です。
母親からの抑圧にたいして従順であろうとする幼い頃の気持ちから、やがて思春期を迎え、母親への反発心と気に入られたいと思う心の中での葛藤を経て、両親のもとを飛び出していくまでの心の変化がしつこくなく程よく丁寧に描かれつつ、効果的に現在の彼女の思いに差し挟まれています。こういう親子関係をモチーフにした作品は珍しいものではありませんが、本書では主人公の状況に適していて効果的に働いています。                                                   『罪』カーリン・アルヴテーゲン 小学館文庫  

ホームレスを主人公にした他のミステリ作品
『セカンド・チャンス』ローズマリー・オーバート 講談社文庫




喪失 (小学館文庫)喪失 (小学館文庫)
(2004/12)
カーリン アルヴテーゲン

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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

『ビーチハウス』ジェイムズ・パタースン ヴィレッジブックス

2011-06-20

☆☆☆

ロングアイランドの田舎町に帰郷した見習い弁護士ジャックは愕然とした。弟ピーターの傷だらけの死体が海辺に打ち上げられたというのだ。ジャックは弟が殺害されたことを確信するが、警察は事故か自殺と主張する。どうやらアメリカ有数の権力者が犯行に関わっているため、警察は事件を揉み消したいらしい。怒りに燃えるジャックは、旧友たちとともに奇抜な復讐計画を企て、強力な権力の壁に敢然と立ち向かった!ベストセラー作家がスピーディに描く出色のサスペンス巨編! 内容紹介より



以下、ネタばれ気味です!ご注意ください。

共著者としてピーター・デ・ジョングがクレジットされています。
作品の構成はきっちりとふたつに分けられていて、前半部分が殺人事件、後半部分が事件をふまえた私設裁判です。明らかに暴行によって殺害された後に海へ遺棄された痕跡のある被害者を、自殺あるいは事故で死亡したものと結論付ける警察の歪曲された判断。地元警察と権力者による意図的な隠蔽工作を感じ取った被害者の家族は自分たちで正義を貫こうとする。こういう対立構造が分かりやすく設定されていています。文中でO・J・シンプソン事件を引き合いに出して法整備の不備を煽り、被害者側の行為を正当化または理由付けしています。主人公の恋人の変節とか、権力者の手先となる脅迫者の扱いなど、私設裁判へもっていくまでの前振りが結構短絡的かつありきたりで雑です。もともとのアイデア自体が西部劇をそのまま現代に置き換えたみたいなもので、町を支配する悪の権力者と市井の良民の真昼の決闘が銃を持ってではなく、ustreamみたいな配信下で弁論でもって行われるのがユニークであり今風です。
一連の事件の発端となった恐喝の真相は意外性があって巧いひねりだと思いました。

『闇に薔薇』ジェームズ・パターソン 講談社文庫
『血と薔薇』ジェームズ・パターソン 講談社文庫
『1番目に死がありき』ジェイムズ・パタースン 角川文庫
『チャンスは2度めぐる』ジェイムズ・パタースン 角川文庫




ビーチハウス (ヴィレッジブックス)ビーチハウス (ヴィレッジブックス)
(2003/05)
ジェイムズ・パタースン、ピーター デ・ジョング 他

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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

『父に捧げる歌』ルース・バーミングハム ハヤカワ文庫

2011-06-19

Tag :

☆☆☆☆

なぜ、戦死したはずの父の名前が戦没者記念碑にないのか?父の元部下の謎の自殺をきっかけに、サニーは父の過去を探り始める。だが、父の元部下たちはかたくなに口を閉ざしてしまう。なおも真実を追うサニーの前に、次期CIA長官選出に絡む巨大な陰謀の影が……幼い頃に別れた父への思慕を胸に、女性探偵サニーが過去と現在を結ぶ奥深い謎を追う。アメリカ探偵作家クラブ賞ペイパーバック賞に輝いた注目の新シリーズ 内容紹介より



以下、ややネタばれ気味です!ご注意ください。


ベトナム戦争当時に父親の部下だった男の死が自殺でないとしたら、いったい誰が何のために彼を殺したのか?その疑問をきっかけに父親の死の謎を追う過程で、ベトナムにおけるCIAによる軍事作戦、麻薬密売、異母姉妹の存在などの父親にまつわるさまざまな出来事や疑惑が浮かび上がってきます。おりしも、ベトナムで父親と接触があったと思われるCIA局員がCIA長官に選出されるという時期であり、主人公は陰謀めいたものを感じ取りますが……。
特に幼い頃にいなくなった父親へ寄せるせつない思いが素直に描かれ、いろいろな障害や醜聞に挫けそうになりながらも、心の内に父親を取り戻そうとする主人公のひたむきな姿が印象的でした。事件自体は、“巨大な陰謀”からベトナム戦争時代に起きた出来事をネタにした恐喝行為へと矮小化してしまいましたが、それはそれで読者の意表を突いていて面白かったです。ただ、父親が撃たれた時、どうして彼の部下も狙われたのか、また、なぜ同行したCIAの男は無事でいられたのか?この辺りがわかりにくかったです。読後感にやや苦みがあるけれど、しみじみした良作だと思います。
著者は、ウォルター・ソレルス名義で『八百万ドルを探せ』を書いた男性作家だそうです。





父に捧げる歌 (ハヤカワ・ミステリ文庫)父に捧げる歌 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
(2000/12)
ルース バーミングハム

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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

『女優志願』デイヴィッド・ハンドラー 講談社文庫

2011-06-17

☆☆☆☆

離婚スキャンダルで苦境に立つ若き天才監督マシュー・ワックスの伝記執筆のため愛犬ルルを伴ってハリウッドに乗り込んだホーギー。マシューを囲む人々には、それぞれ明かされたくない過去があった。そして、ついに殺人が……。愛と憎しみが交錯する映画界を舞台に謎に迫るホーギー。人気シリーズ最新作! 内容紹介より



ネタバレしています!ご注意ください。


いわゆる“悪女もの”と呼ばれるジャンルのひとつでしょうか。薄々、この人が真犯人じゃないだろうかと見当がついて、そのとおりだったのであっけなかったし、動機にも意外性が見られずありきたりで期待はずれに終わりました。主人公ホーギーのスノッブさと甘ったるい雰囲気は相変わらずです。作品に登場する少年時代に観た映画の世界に棲んでいるような若手天才監督と同様に、この主人公も精神的な成長が滞っているみたいに思えて、あんたも他人のことをどうこう言える立場じゃないぞみたいな。以前、この作者の別シリーズの主人公をチャーリー・ブラウンが大人になったようだという感想を書きましたけれど、このスチュアート・ホーグもルルというスヌーピーを従えたチャーリー・ブラウンみたいです。しかも彼の場合は、人気作家の地位からの転落と結婚生活の破綻という人生の挫折を経験しているので、言動がよりいっそうひねくれたり斜に構えたりしたしているようにとれて嫌です。あんたも一回自分自身と向き合ってみて、女性ゴーストライターのカッサンドラに自伝を書いて貰えって言いたい気分になりました。

タグ;デイヴィッド・ハンドラー




女優志願 (講談社文庫)女優志願 (講談社文庫)
(1995/09)
デイヴィッド・ハンドラー

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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

『ハリウッド的殺人事件』マリアン・バブソン 扶桑社ミステリー

2011-06-15

Tag :

☆☆

もとハリウッド・スターのエヴァンジェリンと〈わたし〉は、レトロ映画フェスティバルのゲストとしてロンドンに招かれた。だが、着いた早々、滞在先である演劇学生の住むフラットで、住人の一人ミックが女性の死体を抱えて階段を下りてくるではないか。かかわり合いを恐れ見過ごすことにしたが、事は単純には終わらない……その後、当のミックも行くへ不明に……。行く先々で騒動を起こす誇り高き老嬢二人は、やっぱり事件に巻き込まれてしまい、フラットの中も上を下への大騒ぎ。さて結末は。軽妙快活ユーモア・ミステリー。 内容紹介より



『クリスマス12の死』ではロンドンの下宿屋、『殺人ツアーにご招待』では片田舎のホテル、本書ではフラットが舞台になっていて、作者はこういう設定がお気に入りなのかもしれません。また、軽い残酷さを伴うブラックな笑いがあるスラップスティクコメディな作風も相変わらずです。マリアン・バブソンは「イギリスの〈お茶とケーキ〉派ミステリー作家」(瓜生知寿子氏の訳者あとがきより)だそうで、さしずめ本書はウエハースにマスタードアイスを挟んだみたいな氷菓子かもしれません。このひとはさほど謎解きの場面を重要視するほうではないようなので、真犯人をあばいたり犯人逮捕とかのクライマックス部分が拍子抜けしているのは今回も同様です。主役なので存在感があるのはあたりまえですが、もとハリウッド女優であるふたりの老婦人、とくに花形女優だったエヴァンジェリンは少々誇張気味ですけど面白いキャラクターとして印象に残りました。もう一人のもと女優トリクシーとその娘マーサもなかなかいい味を出していたし、マーサに関する真相も意外でした。

『クリスマス12の死』マリアン・バブソン 扶桑社ミステリー
『殺人ツアーにご招待』マリアン・バブソン サンケイ文庫




ハリウッド的殺人事件 (扶桑社ミステリー)ハリウッド的殺人事件 (扶桑社ミステリー)
(1992/08)
マリアン バブソン

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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

『チェリー・チーズケーキが演じている』ジョアン・フルーク ヴィレッジブックス

2011-06-13

☆☆☆

ハンナがマイクとノーマンのふたりから同時にプロポーズされて、一週間 ― 。煮え切らないハンナに町中がやきもきしているところへ、映画野ロケ隊がやってきた。地元民にも出演の依頼があると聞いて大盛り上がりの最中、映画監督が演技指導中に不慮の死をとげるという悲劇が。とにかく女好きでわがまま放題、傲慢な監督だっただけに、殺してやりたいと思っていた人間は多い。 ― となるとやっぱり殺人事件?大学時代の友人だった映画プロデューサーを通じてロケ隊の裏事情にも詳しくなったハンナは、妹たちの助けを借り、こっそり捜査を始めるが……。好評シリーズ第8弾! 内容紹介より



ヒロインがどちらのプロポーズを受けるのか?っていう状況を最後までひっぱるのかと思っていたら、早々と結論が出てしまいました。今回の事件は、映画の撮影現場という衆人環視のなかで起きて、凶器に近付けた人間も限られているので容疑者も限定されています。被害者は才能はあるけれど、尊大で女癖が悪い監督というミステリにありがちな人物設定で、容疑者たちも映画関係者に絞られていますが、プロデューサーや女優をはじめとして、その他も映画人としては目を引くほどの個性が見られず、誰も突出した動機を持ち合わせていないために非常に話が平板です。こういう業界特有のエキセントリックなものが希薄なため、町の住民たちとさほど違いがないのが欠点でしょう。ただし、これまでの作品とは異なって、主人公に、地味だけれど丁寧な調査みたいなものがみられるところと、このシリーズ(というかコージーミステリ・シリーズ)につきもののイベント(本書では映画ロケですが、祭りとかコンテストとか)とミステリのバランスがとれているところは進歩しているように感じました。偉そうですいません。

タグ:ジョアン・フルーク




チェリー・チーズケーキが演じている (ヴィレッジブックス)チェリー・チーズケーキが演じている (ヴィレッジブックス)
(2007/10)
ジョアン フルーク

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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

『殺意の連鎖』ローリー・アンドリューズ ハヤカワ文庫

2011-06-11

Tag :

☆☆☆☆

軍が運営する病理学研究所AFIPに勤務する遺伝子学者アレックス・ブレーク。スペイン風邪ウィルスのゲノム解析という自分の研究に専念していた彼女は、新所長の就任で、予想外の任務に就く。海軍基地の周辺で次々に女性が襲われる連続殺人事件の遺伝子捜査に駆りだされたのだ。反発しながらも、徐々に捜査へのめり込むアレックスだが……専門知識を武器に、体当たりの捜査に、そして危険な恋にも挑む、新ヒロイン登場 内容紹介より



アレクサンドラ・マリーニナの〈分析官アナスタシヤ・シリーズ〉と同様に、〈遺伝子捜査官アレックス〉とサブタイトルが付けられているシリーズの一作目。背表紙までサブタイトルが明記してあるので書店でも目を引きやすいです。カバーイラストも都会の洒落た夜景を背景にキレイなブロンドのおねえさんがいて、女性読者を意識しているように見えます。中身はかなりの良作です。まず、女性が主人公なのでお約束の恋愛話も進みますが、これがメインストーリーを台無しにするような甘さやぬるさを感じさせません。彼女が幼少の頃に戦死した父親の話も人物造形に適度な陰影を与えています。これまで犯罪捜査に無縁だった主人公が、捜査会議に出席し、報告を聞いているうちにワクワクドキドキしてしまう姿がこれまでになく新鮮に映りました。その他の登場人物たちにも、読者の彼らへのステレオタイプな印象をことごとくくつがえす趣向が凝らしてあります。AFIPの新任所長は軍人にありがちな単細胞で偏屈なキャラかと思わせながら、意外と現実的で有能な人物であり、セクハラ気質のマッチョな大尉が発明ヲタだったり、いかにも裏がありそうな上昇志向の議員が本物の清廉潔白な人物だったりと。ただ残念だったのは、これらのキャラクターに、意外性とひねりがない犯人像がかすんでしまったことです。また、終盤にもうひとつの殺人事件を挿入したのは、それまでのテンポを損なうかたちになって、面白いけれど欲張り過ぎで余計に思えました。




遺伝子捜査官アレックス/殺意の連鎖 (ハワカワ・ミステリ文庫)遺伝子捜査官アレックス/殺意の連鎖 (ハワカワ・ミステリ文庫)
(2008/05/23)
ローリー・アンドリューズ

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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

『女探偵の条件』ケイティ・マンガー 新潮文庫

2011-06-09

Tag :

☆☆☆☆

でかい、強い、抜け目ない。だが、ケイシー・ジョーンズの人生はついてなかった……。男に騙され、犯罪の片棒を担いで前科者に。そのために探偵の免許を取れず、他人の下請けに甘んじている。今度の仕事は女性議員のボディガード。その議員の愛車で死体が発見され、捜査の依頼を受けたケイシー。自分自身を唯一の武器にして、知恵と度胸で警察を尻目に真犯人を追い詰めていく。 内容紹介より



これまで、いまいち「タルト・ノワール」(Tart noir)という言葉の定義が分からなかったけれど、務台夏子氏が訳者あとがきで「近年、ミステリ界では、従来のヒロインたちに飽きたらず、タフだけれど男みたいじゃない新しい女性像を描くことを目指した「タルト・ノワール」という女性作家たちのムーヴメントがあり、ケイティ・マンガーもその中心人物のひとりだ」(p361)と説明されているのを読んだらよく理解できました。「タルト」には「あばずれ」という意味があるそうです。今では女性探偵など珍しくもないし、静から動、知性派から腕っ節の強いのまで、色々なキャラクターがいますが、冒頭から主人公のベッドインの場面で始まるミステリ作品はあまりないかも。ちなみに相手をそれほど愛しているわけではなく、ペットへ向ける感情に近いのも異例。
この作者は、次回作以降で脇を固めるであろう登場人物たちの配置が巧みで、また、依頼人にかかってきていたいたずら電話の処理の仕方に見られるように伏線の回収がさりげなくて、仕事が丁寧な印象を受けました。主人公自身が特別奇抜なキャラクターというわけではないけれど魅力的で、ミステリの部分ではなく人物で読ませるタイプの作品だと思います。

タルト・ノワール・シリーズ
『トレンチコートに赤い髪』スパークル・ヘイター 新潮文庫
『壁のなかで眠る男』トニー・フェンリー 新潮文庫




女探偵の条件 (新潮文庫―タルト・ノワール)女探偵の条件 (新潮文庫―タルト・ノワール)
(2002/11)
ケイティ マンガー

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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

『天使が震える夜明け』P・J・トレイシー ヴィレッジブックス

2011-06-07

Tag :

☆☆☆☆

ウィスコンシンの田舎町、肌寒い秋の夜明けに、教会で老夫婦の惨殺自体が見つかった。夫妻の周辺を調べると、彼らが身元を隠して各地を転々としていたことがわかる。一方、隣の州のミネアポリスの凍えるような早朝にも、あるPCゲームを正確に模した殺人事件が次々と発覚していた。そのゲームを作成したのは〈モンキーレンチ〉という個性的な5人のメンバーで運営されている会社で、彼らもまた過去を抹消して生きていた。一見まるで関係のない2カ所の事件が交差したとき、共通する驚愕の事実が明らかになってくる!4つの新人賞を受賞した話題の母娘作家、堂々のデビュー・サスペンス。 内容紹介より



いわくありげな過去を持つ老夫婦、個人の記録がある時期を境にさかのぼれない5人の男女。物語序盤のこういう謎の提示の仕方が非常に興味をそそるわけですが、まだ老夫婦の不可思議な行動の訳は納得がいくにしても、5人グループが過去を消した原因に違和感があって、そりゃあ恐ろしいことですけれど、いくら身内がいないからといって、いきなり集団失踪してしまうのは突飛過ぎじゃないかなあ、結果としてそこまでするかなあというのが正直な感想です。もっと国家機密クラスの訳があるのだろうかと思ってたんです。それから、過去にシリアルキラーから被害を受けた人物が、その後また、別のシリアルキラーと遭遇する確率は非常に低いみたいな趣旨のことを登場人物が述べるのですが、(ネタバレ→)「シリアルキラーの要素をもった男女が同じ集団に属し、しかも結婚までしていた」というのはあまりにも強引な設定すぎて現実的じゃないような。
作者のひとりである母親はロマンス小説も書いているみたいで、女性を描くのは得意そうですけれど、男性または男性のコンビはどうも皆類型的描写になりがちなように感じました。砂糖で全体を薄くコーティングしたみたいな甘さが気になりました。でも、ヒロインと近所に住む少年とのやりとりはなかなか良かったです。
二作目以降は、集英社文庫から出ています。

『闇に浮かぶ牛』P・J・トレイシー 集英社文庫




天使が震える夜明け (ヴィレッジブックス F ト 1-1)天使が震える夜明け (ヴィレッジブックス F ト 1-1)
(2006/09)
P・J・トレイシー

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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

『サンディエゴの十二時間』マイクル・クライトン ハヤカワ文庫

2011-06-05

☆☆

サンディエゴ、八月。共和党の全国大会が開かれるその地で、大統領の来訪に合わせて、狂信的極右主義者の大富豪が、恐るべき計画を実行しようとしていた。決行の時が刻々と迫る中、米国務省の情報調査部員グレーブズは、想像を絶する計画の全貌を知るが……。二重三重に仕組まれた大規模な殺戮計画を、彼は阻止できるのか?悪魔的な狡猾さを備えた男とグレーブズの白熱の頭脳戦を描く、戦慄のタイムリミット・スリラー。 内容紹介より



ネタバレしています!ご注意ください。

1972年、ジョン・ラング名義で発表された作品。
たった255ぺージしかないタイムリミット・スリラー。さぞかしクライトンらしく趣向を凝らしてあるのだろうと期待して読んでみましたが、捜査する側も犯人側もなんという緊張感の欠如。そもそも犯罪計画の首謀者を逮捕すると決定し、いつでも逮捕できる状況にあるのにもかかわらず逮捕しなかった主人公はいったい何をしたかったんだろう、という疑問を読者に抱かせる設定がそもそも駄目でしょう。上層部からストップがかかっているというのなら納得しますけど。犯罪計画の全貌が分かっていないにしても、目の前で怪しい格好で怪しい機械をセッティングしているのだから、そこで止めればいいじゃんとか、監視されていることを気にも留めずに堂々と作業する犯人の心理もどうなんだろうとか、読者に思わせるプロットは失敗でしょう。犯人を取り逃がし、あっけなく死なせてしまう場面も間抜けで安易。たまげるほどのネタが裏に用意されているのだろうという期待も裏切られ、クライマックスももたついている印象が強いし、梗概に少々肉付けしたみたいに作品全体が雑な感じでした。

タグ:マイクル・クライトン




サンディエゴの十二時間 (ハヤカワ文庫NV)サンディエゴの十二時間 (ハヤカワ文庫NV)
(1993/03)
マイクル クライトン、Michael Crichton 他

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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

『幽霊探偵と銀幕のヒロイン』アリス・キンバリー ランダムハウス講談社

2011-06-04

☆☆☆

閉鎖された映画館が、長い時を経てリニューアル・オープン。記念に映画祭が開かれ、多くの映画関係者が招かれた。なかでも主役は伝説の大女優ヘッダ ― かつて、愛憎劇の果てに起きた殺人事件により、映画界を追われた魔性の女。そして今ふたたび、彼女の周りで血が流れることに。はたして往年の大女優は稀代の悪女?それとも悲劇のヒロイン!? 六十年前、殺害現場を目撃した幽霊探偵と、書店主ペネロピーが真相を探る! 内容紹介より



ミステリ書店シリーズの第四作目。
もともとこの幽霊探偵は地縛霊みたいなもので、ヒロインが営むミステリ専門書店より外には出られない設定だったのが、二作目の『幽霊探偵の五セント硬貨』(未読なんですけれど)でヒロインが幽霊探偵の持っていた5セント硬貨を身に付ければ一緒に外に出られるように変わったみたいです。さらに今回は、ヒロインが眠っている時などには幽霊探偵と共に、あくまでも過去にだけですが、生前彼がいた時と場所へ戻ることができる設定になっています。前作ではなかった過去と現在に起きた事件の関連性が、今回はヒロインも時空を移動することで二つの事件がリンクする仕掛けになっています。こういうふうに時空の幅が広がる特徴を持ったコージーミステリは珍しいのではないでしょうか。
ミステリ部分においても、第一作目と比べるとかなりましになっていますし、意外性のある真犯人を用意してあります。しかし、ミステリ好きの郵便配達人がかなりキャラが目立つのに対して、相変わらずステレオタイプで気障な気質の抜けない幽霊探偵のキャラクター、及びヒロインとの甘い恋愛場面はどうにかして欲しい。

『幽霊探偵からのメッセージ』アリス・キンバリー ランダムハウス講談社
『幽霊探偵とポーの呪い』アリス・キンバリー ランダムハウス講談社




幽霊探偵と銀幕のヒロイン―ミステリ書店 (ランダムハウス講談社文庫 キ2-4)幽霊探偵と銀幕のヒロイン―ミステリ書店 (ランダムハウス講談社文庫 キ2-4)
(2008/10/10)
アリス・キンバリー

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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

『笑う男』ヘニング・マンケル 創元推理文庫

2011-06-02

☆☆☆☆

正当防衛とはいえ、人を殺したことに苦しむヴァランダー。警察官を続けるか否か悩む彼のもとへ、友人の弁護士が訪ねてきた。父親の死に腑に落ちない点があると言う。しかしヴァランダーに他人に力をかす余裕はなかった。だが警察を辞める決心をした彼が見たのは、その友人が殺害されたという新聞記事。事件を追い始めた彼の身に犯人の魔の手が迫る。ゴールドダガー受賞シリーズ。 内容紹介より



なんでこの作者は後半になると雑というか書き急いでいるように見えるのだろうか。
前半から中盤にかけて、犯人という獲物を相手に悟られることなくじわじわ追いつめていく動きが、いかにも警察の地道な捜査活動を表していて面白いのに、まるでダイ・ハードを超地味にしたみたいな終盤の展開には興ざめしてしまいます。どうしていつもヴァランダー一人をヒーローにしたがるのでしょう。これまでのチーム活動を台無しにして、彼単独での実力行使をさせる意味があまりない気がするのですが。人生や父親に対する気持ちなど主人公の微妙な心の変化も丁寧に描かれているだけに、映画みたいな大雑把なクライマックスの処理の仕方には違和感を覚えました。それから、犯人の住む城の警備員が、たまたま主人公の顔見知りの元警察官なのはまだいいのですけど、城の内部に情報提供者が欲しいときに、新聞に求人広告が載るのという偶然が重なるのは都合が良過ぎるでしょ。こんなところに詰めが甘い傾向が見られるのが、この作者の癖のひとつかも。
文句をつけましたけれど、全体を見たらこれまでの作品と同様に完成度が高く、読んで損のないミステリです。

『殺人者の顔』ヘニング・マンケル 創元推理文庫
『リガの犬たち』ヘニング・マンケル 創元推理文庫
『白い雌ライオン』ヘニング・マンケル 創元推理文庫




笑う男 (創元推理文庫)笑う男 (創元推理文庫)
(2005/09/30)
ヘニング・マンケル

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