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『ゴーストタウン』 メルセデス・ランバート ハヤカワ文庫HM

2011-12-08

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これは絶対のチャンスかも!国選弁護人の仕事でたまたま担当したレッド・ウルフという男からの深夜の電話。駆けつけると、そこには女性のバラバラ死体。凄惨な殺人事件とあればマスコミは殺到し、弁護士として自分の名前も売りだせる。貧乏生活とはおさらばだ。奮い立つホイットニーだが、助手のループは懐疑的……空回り気味ながらも果敢にLAの闇に挑むホイットニーを待つ結末とは?鮮烈の三部作、ついにフィナーレ 内容紹介より



女性弁護士ホイットニー・シリーズの第三作目。第二作目の『ソウルタウン』は未読です。
本書もリーガルじゃなくハードボイルド調です。
主人公がむごたらしい事件現場にショックを受けつつも、この事件の弁護を引き受ければ有名になり大金を稼げると皮算用する箇所など所々に第一作目には見られなかったコミカルさがありました。しかし、それ以外の部分は酷く低調です。一作目に街娼で登場していたループが秘書として主人公の事務所に勤めていて外面的には二人の関係性が進展していますが、内面的にはあまり緊密になっているようには描かれていません。著者としてはこのシリーズをさらに書き続けていく意図があって、徐々に二人の関係を発展させていくつもりだったのかもしれませんけれど、本書が遺作になってしまったので……。
とにかくそれは置いといて、被害者、容疑者たち共に「インティアン」(注)であるために魔術、超自然現象、固有の風習といった類型的な要素が相変わらず持ちこまれていること。本シリーズでは特に目に付くハードボイルド小説につきものの行き当たりばったりさと偶然性の多さ。こういうところにげんなりしてしまいました。そして致命的なのは何がなんだかさっぱり訳が分からないラストの展開(p328~330)で、まさかとは思いながら、不覚にもあっけにとられてしまいました。

(注)インディアン、ネイティブ・アメリカンといった呼称問題についてはウィキペディアを参照してください。

『ドッグタウン』 メルセデス・ランバート ハヤカワ文庫HM




ゴーストタウン(女性弁護士ホイットニー・シリーズ)ゴーストタウン(女性弁護士ホイットニー・シリーズ)
(2009/02/25)
メルセデス・ランバート

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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

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