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『ホテル探偵ストライカー』コーネル・ウールリッチ 集英社文庫

2016-09-14

Tag : 短編集

☆☆☆

ニューヨークの聖アンセルム・ホテルの913号室で、一人の男が飛び降り自殺した。翌年には婚約パーティで浮かれて帰ってきた男が、翌々年にはセールスマンが飛び降りた。たび重なる不可解な自殺にホテル探偵ストライカーは調査を始めた(「九一三号室の謎 自殺室」)。ウィリアム・アイリッシュの名で名作『幻の女』を描いたウールリッチのサスペンス・ミステリーの傑作集。 内容紹介より



〈世界の名探偵コレクション10〉シリーズの第9弾。
「九一三号室の謎 自殺室」「九一三号室の謎 殺人室」「裏窓」「ガラスの目玉」「シンデレラとギャング」

「九一三号室の謎 自殺室」と「九一三号室の謎 殺人室」は、物語を二つに分けてタイトルを付けただけです。部屋に遺書らしきものを残して転落死する宿泊客。ホテルの客室は決まって九一三号室。警察は自殺だと判断するが、ホテル探偵ストライカーは不審に思って独自に捜査する。彼は、九一三号室に隣接、またはその真下の部屋の長期滞在者の三組を怪しむのだが、確たる証拠も見出せないまま、またしても犠牲者が……。
囮を使っての捜査も実らず、ついに彼は自分自身が宿泊客を装って問題の部屋に泊まり込むことに。

「裏窓」
ヒッチコックの『裏窓』の原作として有名ですけれど、映画の内容は原作とかなり違っているようです。映画を観たことがないので判りませんけど。思っていたより淡々と進行し、主人公のキャラクターも地味でした。

「ガラスの目玉」
降格されそうな警察官の父親のために大きな事件を解決して、それを父親の手柄にしようとする男の子。わらしべ長者みたいな物々交換ゲームでガラスの義眼を手に入れた男の子は、義眼の持ち主がなぜそれを手放したのか、不思議に思って交換した友だちに尋ねると、彼はクリーニング屋の子どもからそれを貰ったという。さらにクリーニング屋の子どもはお客から預かったスラックスの折り返しに入っていたのを見つけたのだと話す。

「シンデレラとギャング」
風邪を引いたため一人で留守番をしていた少女のもとに、ある間違い電話がかかり、彼女を他の誰かと勘違いしている相手に話を合わせているうちに、暇を持て余していた彼女は興味本位で電話の相手に会ってみることにする。ところが相手はギャングであり、なにか凶悪なことを企んでいるらしい。ギャングが使う俗語を微妙に取り違えて判った気でいる少女の様子が面白い。犠牲者への感情移入は少々強引なような気がしました。

『暁の死線』
『黒いカーテン
『夜は千の目を持つ』




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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

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