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『ラスト・チャイルド』ジョン・ハート ハヤカワ文庫HM

2019-02-26

Tag :

☆☆☆☆

少年ジョニーの人生はある事件を境に一変した。優しい両親と瓜二つのふたごの妹アリッサと平穏に暮らす幸福の日々が、妹の誘拐によって突如失われたのだ。事件後まもなく父が謎の失踪を遂げ、母は薬物に溺れるように……。少年の家族は完全に崩壊した。だが彼はくじけない。家族の再生をただひたすら信じ、親友と共に妹の行方を探し続ける—早川書房創立65周年&ハヤカワ文庫40周年記念作品。英国推理作家協会賞受賞。 内容紹介より



妹の誘拐事件を契機に壊れていく家庭を目の当たりにした主人公の少年、誘拐事件の捜査責任者だった刑事、脱走した黒人の服役囚、主にこの三人の視点で物語が進行します。誘拐事件から立ちあがれず薬物に逃避する主人公の母親とそれにつけ込む地元の実業家、手に障がいを持つ主人公の親友が主な登場人物です。彼らのほとんどが家庭に問題を抱えていますが、特に主人公はつねに苛酷な重圧にさらされている状態であり、彼の妹捜しを手伝う親友も優秀な運動選手の兄と自身の障がいのために劣等感に苦しめられています。交通事故の現場に偶然に居合わせた少年が聞いた事故の被害者の発した言葉から物語は動き始めるとともに、謎の行動をとる囚人が鍵を握る人物として登場してきます。神への祈りが聞き入れられなかったせいで、土着の呪術に頼るようになった主人公に対して、神の声を聞く囚人を据えることにより、家庭、家族とはというテーマに加えて一種宗教的なテーマも含んでいるようです。しかし、超自然的あるいは神秘的要素をなぜ持ちこんだのだろうかというと、それはちょっとわかりかねるところがあり、また主題が分散しているみたいに感じて、それは余計だったような印象を受けました。終始重苦しい雰囲気なのですけれど、少年が何度も車で出掛ける場面だけは妙に可笑しく感じました。

『キングの死』




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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

『書店主フィクリーのものがたり』ガブリエル・ゼヴィン 早川書房

2019-02-23

Tag :

☆☆☆☆

その書店は島で唯一の、小さな書店―偏屈な店主のフィクリーは、くる日もくる日も、一人で本を売っていた。 かつては愛する妻と二人で売っていた。いつまでもそうすると思っていた。しかし、彼女は事故で逝き、いまはただ一人。ある日、所蔵していたエドガー・アラン・ポーの稀覯本が盗まれる。売れば大金になるはずだった財産の本が。もう、なにもない、自分にはなにも。それでもフィクリーは本を売る。そしてその日、書店の中にぽつんと置かれていたのは―いたいけな幼児の女の子だった。彼女の名前はマヤ。自分も一人、この子も一人。フィクリーは彼女を独りで育てる決意をする。マヤを育てる手助けをしようと、島の人たちが店にやってくる。婦人たちは頻繁にマヤの様子を見に訪れるし、あまり本を読まなかった警察署長も本を紹介してくれと気にかけて来てくれる。みなが本を読み、買い、語り合う。本好きになったマヤはすくすくと成長し…… 人は孤島ではない。本はそれぞれのたいせつな世界。これは本が人と人とをつなげる優しい物語。 内容紹介より



以下、ネタバレを含んでいます。ご注意下さい!

本書は2016年本屋大賞翻訳小説部門第一位になった作品だそうです。島でただひとつの本屋を妻とともに営んできた主人公は、妻が亡くなった後ますます偏屈に拍車がかかり、ときに酒に頼る生活を送っています。しかし、ある日店に幼い女の子が置き去りにされていた出来事から、主人公や彼を取り巻く状況が変化していきます。
タイトル通り、あくまでもフィクリーの話です。彼の人生の再生物語であって女の子はいわば一種の触媒に過ぎません。彼女と出会ってから後、三歳、十二歳、十五歳と断続的に語られるので、幼児期のみのふたりの触れ合いをメインに描いている訳ではありません。世間に迎合しない姿勢を貫いて自分好みの本揃えをする主人公の姿は魅力的です。女の子が育てられることになり、島民が色々と気を配ってくれる、なかでも読書嫌い警察署長などは署内に読書クラブまで立ち上げるほどの変わりようです。そういう展開もほのぼのして良いと思いますし、良く知られた長篇や短篇の作品名に触れているところも読書好きの心に響くものがあります。主人公の義理の姉にまつわる苦みの効いたエピソードは物語を引き締めています。しかしプロットのパターンについてはこれまでいくつもあるものですし、甘さや緩さみたいなヤング・アダルト系の作家らしさがちょっと気になってしまいました。なんというか分かったような分からないような人生訓を入れたがる傾向も同様です。そもそも主人公を死なせる必要性があったのかどうなのかという点、難病で逝ってしまうお涙頂戴風な展開は個人的に好きではないし、闘病している方に失礼ではないかと思ってしまうのです。




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テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

『約束の道』ワイリー・キャッシュ ハヤカワ文庫HM

2019-02-20

Tag :

☆☆☆

母さんが死に、施設に引き取られたわたしと妹のもとに、三年前に離婚して親権も放棄したウェイドが現れた。母さんからはいつもウェイドは野球に挫折した負け犬だと聞かされていたが、ほんとうはもっとひどかった。ウェイドは泥棒でもあったのだ。すぐに彼と盗んだ金を何者かが追ってくる。やむなくわたしたちはウェイドとともに旅に出るが……波乱の逃避行の末に父娘の絆は取り戻されるのか?実力派が描く感動の物語 内容紹介より



悪党から大金を盗んだ父親とともに主人公たちが追手から逃げまわる、というシンプルなプロットの物語を長女、姉妹の後見人、追手、この三人からの視点で進行させるロードノベルです。テーマも一般的な「家族」で、主人公たち以外に元刑事の後見人と追手の男にも家族にまつわるエピソードが設けられています。もうひとつ重要な要素が「野球」で、主人公の父親と追手の間には選手時代にさかのぼる因縁があるというもの。物語は押しつけがましく感動や感傷を強いる流れではなく、過度の修飾や余計な描写を極力省いていて見方によっては非常に淡白に感じ、極端に言うと習作みたいな印象も受けました。それは作者が大学で創作を教えているからかもしれませんが。あざとさのないその方向性は好みなのですけれど、ただテーマが普遍的なものだけにアプローチが単純すぎてしまっているような印象も残ってしまい、読後に物足りなさを感じてしまいました。追手の造形も深みがなく、なぜあの場面で殺人を犯さなくてはならなかったのか、個人的に疑問がわきました。




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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

『髑髏の檻』ジャック・カーリイ 文春文庫

2019-02-17

☆☆☆☆

刑事カーソンが休暇で赴いたケンタッキーの山中で連続殺人が。犯人はネット上の宝探しサイトで犯行を告知し、死体はどれも奇怪な装飾を施されていた。捜査に巻き込まれたカーソンの前に現れたのは、実の兄にして逃走中の連続殺人鬼ジェレミー。ディーヴァーばりのスリルとサプライズで人気のシリーズ第6弾。 内容紹介より



山に臨む田舎町で発生した連続殺人事件に休暇で滞在中の主人公が巻き込まれてしまいます。被害者たちはそれぞれ異なった方法で殺害され、ある者は拷問された形跡が残されています。犯人はネットの宝探しサイトに犯行現場の座標を投稿し、被害者を発見させる奇妙な行動をとっています。
普通に面白く読めるにしても、カーソン・ライダー・シリーズのなかでは並みの出来映えのような印象でした。過去にさかのぼる遺恨が犯行の動機に据えられて、これがありふれていて目新しさを感じません。犯人を不気味でひどく凶暴に仕立て上げてインパクトを狙ってはいても、主人公との直接対決の場面が乏しくはらはらどきどきが高まりませんでした。それからお決まりのFBI捜査官との軋轢、地元保安官の造形が新味に欠けています。また主人公の兄の存在感も『ブラッド・ブラザー』ほど際立ってはいない気がしました。登場人物のなかで唯一異彩を放っている女性刑事くらいでしょうが、主人公とのロマンスという甘い設定のせいで魅力が損なわれて見えてしまうのは残念でした。過去のスキャンダルを象徴する道具を崖から放り投げて、それで「はい」お終いというあっさり感はどうなのと言いたくなりますし、社会性の高いテーマを扱っているにしては訴えてくるものが乏しい。

ユーザータグ:ジャック・カーリイ




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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

『偽りの書簡』R・リーバス&S・ホフマン 創元推理文庫

2019-02-14

Tag :

☆☆☆☆

1952年、独裁政権下のバルセロナ。上流階級の未亡人が扼殺され、新人記者のアナが独占報道の担当に抜擢された。警察は強盗殺人として早期解決させようとするが、納得できない彼女は被害者宅から押収された書類を調べ、恋文を発見する。差出人がわからなかったが思わぬ援軍を得る。はとこの文献学者ベアトリズは、文章の綴り方、言い回し、形容詞等からその手紙を書いた人物像を巧みに導き出し、驚くべき手がかりを見つけ出してみせた。言語と文学をこよなく愛する文献学者と猪突猛進の新人記者、姉妹のようなふたりが織りなす傑作ミステリ! 内容紹介より



歴史ミステリとして、フランコ独裁政権下のバルセロナを舞台に設定しているとことがきわめて効果的に作用していると思います。スペイン内戦時、共和国側だったバルセロナの歴史を背景に、内戦終結後に中央による厳しい弾圧と規制下に置かれ、ベアトリズとアナの父親はともに共和国側寄りと見なされて職を失っており、見習い記者アナが勤める新聞社も当局による締め付けが厳しく官製報道のような状態を強いられています。そんな状況のなか、アナは殺人事件の独占取材を任され、辣腕捜査官に接触することになりますが、捜査がゆきずりの強盗犯のしわざとの見方をするなか、彼女は被害者に隠れた恋人がいたことを突き止めます。やがて事件の裏に権力者の存在を嗅ぎつけるとともに、ふたりは窮地にたたされてしまいます。全体主義の下での市民の生活がよく描かれている作品だと思いますが、なんといっても文献学者と記者の静と動、知性と行動の対照的なキャラクターのコンビがとても魅力的であり、特に全体主義下の抑圧され息詰まる雰囲気のなかで、駆け抜けていくようなアナの存在感は爽快です。また沈着冷静なベアトリズが手紙に表された語彙や癖から書き手の情報に読み解く過程についても興味深かったです。




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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

『愛をこめて、ヴァレンタイン』トム・サヴェージ ミステリアス・プレス ハヤカワ文庫

2019-02-11

Tag :

☆☆☆☆

不気味なヴァレンタイン・カードが送られてきた日から、人気ミステリ作家ジリアンは恐怖にさいなまれ始めた。彼女は私立探偵に調査を依頼するが、今度は身の毛もよだつプレゼントが届けられ、彼女が診察を受けていた精神分析医が惨殺された。やがて犯人が明らかになった時、さらなる恐怖が!『崖の家』の著者が練りに練ったプロットで描く傑作サスペンス。 内容紹介より



以下、ネタバレ気味です。ご注意下さい!

二十年ほど前、主人公が大学生の頃に関わったある出来事が過去からよみがえり彼女を恐怖に陥れる、というサスペンスです。作品が賞を取り、ベストセラーにもなって一躍時の人となったミステリ作家の主人公は、芸術家の恋人もできて充実した生活を送っています。そんな彼女のもとへ差出人不明のヴァレンタイン・カードが届いたり、鼠の死骸入りの薔薇の花束が配達されたりと不気味なことが続けざまに起き始めます。添えられたメッセージから身の危険を感じた主人公は学生時代に自らも関係したヴァレンタインにまつわる忌まわしい出来事を思い出します。それは当時人気者だった女学生三人グループにそそのかされて、地味で目立たないある一人の男子学生に仕掛けた残酷な悪戯にかかわった苦い想いででした。美人の流行作家と新進気鋭の芸術家のカップルに主人公の友人である女優と写真家、こういう状況設定や人物のキャラクターや相互の関係性がどうもロマンティック・サスペンスから持ってきたみたいな類型的で薄っぺらい感じがして気になりました。真犯人の正体は捻ってはあるけれど予想がつかないほどではないという具合です。ヴァレンタインに自分をはめた女たちへの復讐譚の着想はなかなか面白かったのに意表を突くほどの展開にはならなかったのは残念でした。サイコ・ホラーの型式は古い。



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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

『ペナンブラ氏の24時間書店』ロビン・スローン 創元推理文庫

2019-02-08

Tag :

☆☆☆

失業中だったぼくが、ふとしたきっかけで働くことになった〈ミスター・ペナンブラの二十四時間書店〉は変わった店だった。まったく繁盛していないのに店名通り24時間営業で、梯子つきの高い高い棚には、Google検索でもヒットしない謎の本がぎっしり詰まっているのだ。どうやら暗号で書かれているらしいそれらの本の解読に、ぼくは友人たちの力を借りてこっそり挑むが、それは五百年越しの謎を解き明かす旅の始まりだった—すべての本好き、読書好きに贈る冒険と友情、その他もろもろ盛りだくさんの物語。全米図書館協会アレックス賞受賞作。 内容紹介より



書誌学的な内容を含むミステリなのかと期待して読んでみたら、それとは違っていたので今ひとつ。なんだかGoogle協賛、AmazonもCMを出しているヤングアダルト向きRPGみたいでした。失業中のデザイナーの青年が偶然働くことになったいわくありげな書店には秘密があって、それは五百年前の活字制作者が遺した謎に書店の常連客が挑むということ。彼らが暗号で綴られた書籍を次々に読み解き謎に迫ろうとしていることを知った主人公は、友人たちそれぞれのつてを活用して独自に解き明かそうとしますが……。主人公が携える武器は、剣の代わりのパソコンなどのデバイス、インターネットという魔法の力を借り、魔法使いとしてグーグラー、IT長者も登場し、カルト風な集団に守られるドラゴン(謎)に挑戦といったところでしょうか。日本では絶滅危惧種に指定されそうな個人経営の本屋または小規模な書店、そんな店を舞台に据えたのは魅力的なのですけれど、紙とデジタルあるいはサイバースペースがあまり融合していなくて残念な感じが残りました。それからキンドルなどの電子書籍を否定する訳ではありませんが、壁一面の棚に本がぎっしり詰め込まれている空間の醸し出す雰囲気とその魅力は味わえないでしょう。




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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

『ピザマンの事件簿2 犯人捜しはつらいよ』L・T・フォークス ヴィレッジブックス

2019-02-05

Tag :

☆☆☆

テリーは、ムショから出たあとピザ屋のデリバリーをしながら生活を立て直しつつあった。心機一転、こだわりの長髪をばっさりと切り、本業の大工仕事に大幅に復帰。〈スミティのバー〉の改装に汗を流していた。ある日の早朝、テリーらの住むトレーラー・パークで事件が起き、ある男が殺された。妻のメリールーがべろべろに酔っぱらったあげく、銃を持ってその場に居合わせたため容疑者として捕まってしまう。メリールーは最低のばか女ではあるが、人を殺すような女ではない。なにか特別な事情があるにちがいない。真犯人を捜すべく男テリーとその仲間がふたたび立ちあがる!男気と人情味あふれる痛快ミステリー。 内容紹介より



シリーズ一作目の『ピザマンの事件簿 デリバリーは命がけ』は未読です。
前作からの流れで共同生活している主人公と友人ふたりが住むトレーラー・パークで殺人事件が起きて、現場にいた主人公の別居中の妻が逮捕されてしまいます。主人公と寄りを戻したがっていた彼女に対して、そんな気持ちはなかった彼ですが、窮地に陥った彼女を救うために仲間たちと事件を調べ始めます。男性が主役のコージーミステリなので、事件そのものは単純で謎がとりわけ深い訳ではありません。物語は、主人公の友人の父親が営むバーの改装工事とデリバリーを担当するピザ屋の場面が混ざって進行していきます。読む前のイメージでは、軽口叩きいのストリートギャング風な隠語を連発しいのって思っていたのですけど、なんだかまじめでしっかりしている感じで、しかもややナイーブなところもあって良い意味で違っていました。ただし、主人公と仲間たちが総勢五人、その他の友人知人仕事仲間が大勢登場してくるので誰が誰だかちょっと混乱気味になりました。そういう点ではもう少し登場人物の整理や補足は必要かもしれないし、個人間のエピソードが欲しいところです。あと作者については詳細がほとんどわかっていないらしいのですけれど、なんだか女性なのじゃないかという気がしました。




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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

『大鎌殺人と収穫の秋』フォルカー・クルプフル ミハイル・コブル ハヤカワ文庫HM

2019-02-02

Tag :

☆☆☆

豊穣の秋を迎えるバイエルン地方で連続殺人が発生!悪質旅行業者と、元医師の作家が、相次いで殺されたのだ。死体の首は鎌で刈られ、現場には奇妙な暗号が残されている。もちろん捜査は大難航でクルフティンガ—警部が率いる捜査陣も右往左往。だが事件解決のカギは思わぬところに転がっていた。いっぽう、自宅の水道故障や、不仲な隣人とのつきあいなど、警部の私生活もまた混迷をきわめる……ヒットシリーズ第二弾 内容紹介より



日帰り観光バスツアー中、ツアー客へ品物を押し付け販売する会社の経営者が鎌で首を切られたうえに遺体にカラスの死骸をのせられた姿で発見され、さらに過去に違法な中絶手術を行ったとして逮捕され裁判にかけられた元産婦人科医師の死体も発見されます。現場にはともに犯人が書いたと思われる暗号めいたメモが残されていました。やがて犯行が地元に残る説話に関係があることがわかってきます。田舎で起きた猟奇殺人事件の捜査の指揮を執るのが中年警部の主人公です。彼は、物事を論理的に積み上げて推理していくのではなく、ひらめきといわゆる足で稼ぐタイプの探偵ですので、読んでいても次第に謎が解き明かされていくというような爽快感は得られません。そういう面では、警察小説スタイルをとったコージーミステリといえるかもしれません。その上に、主人公の私生活のこまごまとした出来事がかなりのボリュームを占めているため、さらにそんな感じが強められているような気がします。ミステリ部分では、いわゆる“童謡殺人”と同じプロットをとっていて、犯人は説話を犯行のヒントにしているわけですが、さほど効果的に働いているようには感じませんでした。

『ミルク殺人と憂鬱な夏』




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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

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てんちゃん1号

  • Author:てんちゃん1号
  • 海外ミステリなどの感想を誤字脱字、表現・文法間違いを交え、思い込みと偏見を持って書いています。そんな素晴らしいブログなのでリンクとか何でもフリーです。異次元、霊界、他惑星からもお気軽にどうぞ。

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