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『黒十字の騎士』 ジェイムズ・パタースン ヴィレッジブックス

2012-12-10

☆☆☆☆

時は11世紀。南フランスの村で妻ソフィーとともに宿屋を営むユーグは十字軍に加わったものの、敵味方双方のあまりの蛮行に嫌気がさし、やがて帰郷した。しかし、彼が目にしたのは焼け落ちた自分の宿。村人によれば、謎の騎士団が襲来し、宿に火を放ってソフィーを連れ去ったという。冷酷な領主ボードワンの仕業だと直感したユーグは怒りに燃えて、ソフィーを奪還すべく行動を開始する。が、その前途に渦巻くのは、計り知れない価値のある聖遺物をめぐる密謀だった!全米ベストセラーNo.1に輝く壮大なスケールの歴史アドベンチャー・ロマン! 内容紹介より



以下、ネタバレ気味です!ご注意下さい。


残酷な場面を省けばそのままディズニー映画の原作になりそうなお話でした。
あちこちの村で残虐な行為を繰り返す謎の黒十字の騎士たち、彼らに妻さらわれ家を焼かれた主人公は彼らがいるとみられる居城を目指すが、その途中、獣との戦いで怪我を負ってしまう。偶然通りかかった女性の計らいで、別の領主の城で静養することになる。ここまでの流れは、ドラゴンにさらわれたお姫様を救いに向かう王子様ないし騎士が、道中で病や怪我に倒れ、教会なり隠者の家で修行しながら回復を待つ、というおとぎ噺と同じパターンをとっています。それから諸々なことが起きて、封建社会のなかで領主の圧政に苦しむ領民が、主人公と彼がそれとは知らずに偶然、国に持ち帰ったある聖遺物の下に集い、領主に対して反旗を翻すというもの。
ある女性から別の女性へと気持ちが移る、主人公の移り身の早さも気になりましたが、肝心の城を攻め落とす方法がワンパターンだったのが芸がない印象を受けました。黒十字の騎士たちから村人総出で村を守るという設定も先例がたくさんあり過ぎて目新しさが見られないような。良くできたエンターテインメント作品ですけれど、読後にはソフィーさんがあまりにも可哀想という感想しか残りませんでした。

ユーザータグ:ジェイムズ・パタースン(ジェームズ・パターソン)




黒十字の騎士 (ヴィレッジブックス)黒十字の騎士 (ヴィレッジブックス)
(2004/04)
ジェイムズ パタースン、アンドリュー グロス

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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

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