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『死体が多すぎる』 エリス・ピーターズ 光文社文庫

2013-05-25

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☆☆☆☆

― シュルーズベリは混乱の極みにあった。ヘンリー一世を後ろ盾とする女帝モードがフランスにいる隙に、イングランドの多くの貴族達に推される対抗馬、スティーブン王がシュルーズベリ城を陥落させたからである。その戦いで捕虜となり処刑された者、94名。ところが、埋葬を頼まれたカドフェルが見たのは95名の遺体だった。死体が多すぎる。誰が何のために死体を紛れ込ませたのか?高潔の人、カドフェルの追求が始まる! 内容紹介より



修道士カドフェル・シリーズ2。
犯人が殺人を犯してまで手に入れたかった品なら、その後、躍起になってその行方を捜しそうなものだけれど、そういう様子が描写されていなかったのは、ミステリとしてはちょっと不満なところ。しかし、イングランドの無政府時代という史実をもとにした、けれど肩のこらない歴史ミステリの佳作なので大変面白く読むことが出来ました。処刑された捕虜の遺品を遺族から託された主人公が、町の恵まれない人々に与えて回るエピソードのように、作品の根底にある人に対する優しさ、ポジティブな作風がとても良いと思います。また、主人公の行動規範がその多くを宗教に拠っているところ、その上、かつて十字軍遠征に参加し、さまざまな人生経験を経て世俗にも通じている人情家であること、こういう非常に単純で分かりやすいキャラクターを修道士をいう中立的な立ち位置に据えたアイデアは秀逸です。

『修道士カドフェルの出現』エリス・ピーターズ 光文社文庫




死体が多すぎる ―修道士カドフェルシリーズ(2) (光文社文庫)死体が多すぎる ―修道士カドフェルシリーズ(2) (光文社文庫)
(2003/03/12)
エリス・ピーターズ

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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

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