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『聖ペテロ祭殺人事件』エリス・ピーターズ 光文社文庫

2014-03-18

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☆☆☆

―シュルーズベリの人々が楽しみにしている聖ペテロ祭。ところが祭りの前日に町の若者と商人・トマスが思わぬ諍いを起こす。さらにはその夜に行方不明となったトマスが水死体で発見される最悪の展開。新修道院長・ラドルファスに事件解明を頼まれたカドフェルは、難事件に頭を抱えることに……。「魂を射る矢はない。しかしそれを癒やす軟膏はあるかもしれない」―カドフェルの言葉が胸に沁みる感動のエンディングは……。 内容紹介より



修道士カドフェルシリーズの第四弾。
修道院の財政が潤う聖ペテロ祭、しかし、一方町の商店は祭りの期間中は店を閉めなくてはならない決まりがある。スティーブン王と女帝モード派との間の戦禍を被った町の修復に町側は修道院長に対し、祭りの収益の一部を町に回すよう請願するのだが断られてしまう。このことに不満を抱いた町の若者たちが祭りにやってきた他所の商人との間にトラブルを起こしてしまう。
事件の根底にはスティーブン王と女帝モードの争いがあって、シュルーズベリの町もなかなかこの影から抜け出せないなという印象です。祭りにはあちらこちらの権力者からの密命を帯びたらしい怪しげな人物たちが集まっているわけで、殺人事件の真犯人の正体は誰なのかということと犯人が探しているものは一体何なのかということが謎になっています。そして、その流れに初々しいロマンスを挿みこむというお得意のパターンがあって、しかも今回はそこにひねりが加えてありました。いろいろ悩む人々にかけるカドフェルの言葉を読むと、修道院生活は大変そうだけれど、彼のように解脱できるならやってみたい気もするような……。

『死体が多すぎる』
『修道士の頭巾』
『修道士カドフェルの出現』




聖ペテロ祭殺人事件―修道士カドフェルシリーズ〈4〉 (光文社文庫)聖ペテロ祭殺人事件―修道士カドフェルシリーズ〈4〉 (光文社文庫)
(2003/07/10)
エリス・ピーターズ

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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

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