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『数独パズル殺人事件』シェリー・フレイドント ヴィレッジブックス

2018-10-11

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☆☆☆

若き数学者ケイトは、久々に故郷ニューハンプシャーの静かな田舎町に帰って来た—心優しき恩師アヴォンデール教授からのたっての願いで。教授の生きがい〈パズル博物館〉が閉館の危機らしい。ケイトはすぐに館の存続に向け東西奔走しはじめるが、そのとたん、教授が館長室で殺されているのを発見してしまう。現場にはやりかけの数独パズルが残されていたが、数独マニアの教授が書くはずのない謎の数字が……。これは教授からのダイイング・メッセイージだと睨んだケイトは、堅物警察署長の目を盗んで犯人探しを始めるのだが—。日本が誇る人気パズル「数独」をテーマにした世界初のミステリー! 内容紹介より



子供の頃に母親を亡くしたオタクな少女の孤独を癒してくれたパズルとパズル博物館館長。少女は大人になって故郷を離れ、現在は理論数学研究所の研究員です。彼女は教授の依頼で生まれ育った町に戻りますが、博物館が改修のために受けた融資金の返済が滞っているため土地と館を銀行に取られてしまいそうになっていることを知らされます。月々の返済はしてあるはずなのにそれが銀行に渡る前に消えてしまっているようなのです。折しも町は新しいショッピングモール建設計画の是非をめぐってもめており、建設予定地にある家屋が次々に買収され、その一画にある博物館には立ち退きを迫る脅迫状まで届いている状況です。主人公が調べ始めた矢先に殺人事件が起きてしまいます。
事件現場に残された数独パズルに事件解決への手掛かりが書かれていたというくらいで、わざわざタイトルに付けるまではないと思いますし、ミステリ的には今ひとつでした。本書の魅力はパズル博物館の存在にあると思いますから、もう少し色々なパズルについての知識が記されていたならとは感じました。主人公は好感が持てるし、彼女の伯母さんその他にも館で飼われているペットの猫、団結力と行動力が抜群のおばあちゃんグループの存在が愉快であり存在感がありました。都会から来た警察署長がよそ者扱いされたうえに職務熱心さゆえに地元民の不興を買っているという捻った設定が、東部の田舎町における気質の一端を表しているようで面白かったです。ニコリ代表の鍛冶真起氏の解説と数独パズルが付いています。



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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

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