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『クトゥルフ神話への招待 遊星からの物体X』J・W・キャンベルJr. H・P・ラヴクラフト ラムジー・キャンベル 扶桑社ミステリー

2019-09-04

☆☆☆

人類の神のイメージとなった〈旧支配者〉が太古の地球を征服し、それに準ずる神々も存在した。いまは地下や海底や異次元で眠っていいるかれらは復活のときを狙っている……。極地で見つかった謎の生物との壮絶な戦いを描いて三度も映画化された名作「遊星からの物体X」。映画『エイリアン』『プロメテウス』の原型にあたる「クトゥルフの呼び声」。さらに「恐怖の橋」「呪われた石碑」「魔女の帰還」などラムジー・キャンベルの未訳中短篇五本を収録した、待望のクトゥルフ神話アンソロジー! 内容紹介より



「遊星からの物体X」J・W・キャンベルJr.
ホラーSF傑作選ー影が行く』(創元SF文庫)に「影が行く」として収録されている作品の新訳版です。エイリアンが登場するサバイバルSFホラーの先駆けといえる傑作ですが、まったく経年劣化していません。いわゆる従来の呪われた屋敷で起きる怪奇現象型ホラーとは対極にあるサイエンス・ホラーであり、科学者たちが南極基地において知性を用いて異星人に挑むという斬新さがその原因だと思います。

「ヴェールを破るもの」ラムジー・キャンベル
禁忌を侵す者の行方。人が見ているものは、実際には姿形がゆがめられて見えているのではないかと考えている男が、偶然知り合った黒魔術の研究家に招かれ、物の形をゆがめているヴェールを破る実験に参加します。彼ら二人がヴェールの下に見た物とは……。ちょっと迫力不足な感じがしました。

「魔女の帰還」ラムジー・キャンベル
近隣の住人から魔女だと噂されていた老女が亡くなり、遺された屋敷を買いとって住むことにした作家は、開かずの部屋を開けてしまう。その夜、彼は墓地に埋められた柩を掘り起こし屋敷に持ち帰るという奇妙な夢をみます。タブーを侵して、死んだ魔女に操られる男の話。やたら親切な医者が都合良く現れるのもちょっと無気味かも。

「呪われた石碑」ラムジー・キャンベル
自死した父親が遺したファイルに入っていた、ある小島に祭られている古代の石碑についての資料を見つけた息子は死の理由がその石碑にあることを知る。それは過去から現在までの島にまつわる奇妙な事件や出来事についての資料だった。それを確認するために彼はひとりボートに乗り、島に上陸する。それ以後、彼の周りに宙に浮かぶ胴体の無い顔が現れ、しかもその数が増えていく。

「スタンリー・ブルックの遺志」ラムジー・キャンベル
余命幾ばくもない男が遺産を弟姉妹に遺すという遺言状の内容を書き換え、遺産のすべてをある受取人に遺すという。遺族がまったく会ったこともないその受取人は故人に瓜二つの男だった。血管が透けて見えるほど青白い肌をした男の正体は。

「恐怖の橋」ラムジー・キャンベル
魔性のものが棲む地下都市への封印を解いたために、町を襲った恐怖の災い。

「クトゥルフの呼び声」H・P・ラヴクラフト
怪物をかたどった小像が示す人類以前の遥か昔に地球を支配していた邪悪なもの。彼らは深海で復活の時を待っている。人が夢の中、あるいは実際に垣間見た太古の怪物たちの話。「クトゥルフ神話」の世界観、その基本がとても判りやすく現わされていると思います。

ユーザータグ:ホラー アンソロジー





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テーマ : ホラー小説
ジャンル : 本・雑誌

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