QLOOKアクセス解析
☆☆

遅まきながら若妻は夫がマフィアであることに気づいた。幼な子をそんな父親の膝元で育てるわけにはいかない。翻然家を出た若妻はきびしい追手の目を逃れつつ、思いきった計画に着手したーー変装、尾行、セスナ機操縦、武闘訓練…男の世界にヒロインを投げこんで、「ホップスコッチ」「反撃」の名手がキリリと仕上げたサスペンス快作。内容紹介より



内容紹介ほどには面白くない。『ポップスコッチ』並の出来を期待するとがっかりします。前半部分の今までの自分を消して新しい人物へと変わるための様々な手続き、後半部分の逃走場面は緊迫感とスリルを感じましたが、その間を繋ぐ恋愛部分が感情変化の描き方に乏しいため陳腐に思えます。
それと、終盤に都合の良い場所と時間に、都合の良い人物が現れる展開は安直すぎる。

ジョー・ゴアズの『死の蒸発』が失踪人(車)を追う側から書かれているとすれば、本書は追われる側から書いてあります。冒頭にゴアズ夫妻への謝辞が述べられているように、“失踪人追跡術”をゴアズから教わったみたいです。登場人物の私立探偵が主人公に語っている事柄がそれに当たるのでしょう。よくアメリカのミステリで、墓石や過去の新聞記事の訃報欄を探して死亡した人物を名乗り、社会保障番号を入手し新しい人物に成り変わる方法を見かけますが、ネタもとはゴアズだったりするのかもしれません。


切迫 (文春文庫)切迫 (文春文庫)
(1986/07)
ブライアン ガーフィールド

商品詳細を見る

05/02|☆☆コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
この記事にコメント
名前:
コメントタイトル:
メールアドレス:
URL:
コメント:

パスワード:
管理人だけに表示:
管理者にだけ表示を許可
この記事にトラックバック
プロフィール

てんちゃん1号

  • Author:てんちゃん1号
  • 海外ミステリなどの感想を誤字脱字、表現・文法間違いを交え、思い込みと偏見を持って書いています。そんな素晴らしいブログなのでリンクとか何でもフリーです。異次元、霊界、他惑星からもお気軽にどうぞ。
最近の記事
カテゴリー
月別アーカイブ
ユーザータグ

短編集 アンソロジー ジョー・R・ランズデール SF スティーヴン・キング パーネル・ホール ルース・レンデル キャロリン・G・ハート ピーター・ラヴゼイ ローレンス・ブロック マイケル・ボンド エド・ゴーマン イーヴリン・スミス ジョージ・P・ペレケーノス エド・マクベイン ジョー・ゴアズ ドン・ウィンズロウ ドナ・アンドリューズ スタンリイ・エリン ケイト・ロス ジェームズ・ヤッフェ レニー・エアース アンドレア・カミッレーリ ジャン=クリストフ・グランジェ ジョアン・フルーク ジル・チャーチル リチャード・マシスン ウォルター・サタスウェイト ジョルジュ・シムノン S・J・ローザン ウイリアム・P・マッギヴァーン ジャック・フィニイ レックス・スタウト スチュアート・ウッズ クリスチアナ・ブランド ジェームズ・パターソン レジナルド・ヒル ジェフリー・ディーヴァー ヒラリー・ウォー デイヴィッド・ハンドラー リチャード・コンロイ ジェフ・アボット ウィリアム・L・デアンドリア ジェーン・ラングトン ファーン・マイケルズ リタ・メイ・ブラウン ビリー・レッツ エリック・ライト リック・ボイヤー ロバート・ライス ホラー ローラ・リップマン ガーヴ ギリアン・ロバーツ フレッド・ヴァルガス ピーター・テイラー サキ リリアン・J・ブラウン ナンシー・ピカード フィリップ・K・ディック ポーラ・ゴズリング トバイアス・ウルフ エーリヒ・ケストナー 

ブログ内検索
全ての記事を表示する
リンク
RSSフィード
最近のトラックバック
最近のコメント