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『デクスター 闇に笑う月』 ジェフ・リンジー ヴィレッジブックス

2012-10-09

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☆☆☆

昼はマイアミ・デイド郡警察で働く鑑識チームの好青年。しかしながら、夜は血に飢えた連続殺人鬼 ― それがデクスター・モーガンの人知れぬ日常だ。獲物は自分と同じ冷酷な殺人者たち。だが彼の二重生活は、ある奇妙な事件を機に思わぬ方向へと転がりだす。被害者は全身を切り刻まれて、生きたまま放置されたヒスパニック男性。あまりの凄惨な現場にだれもが戦慄するなか、デクスターだけは見たこともない手口に好奇心をおぼえ、“公私”ともに犯人を追いはじめる。やがて捜査関係者と犯人の意外なつながりが浮上し、第二、第三の被害者が……。話題沸騰!衝撃の海外ドラマ『デクスター』原作第2弾。 内容紹介より/p>



かつてアメリカ政府が中米で秘密の軍事行動をとっていた際、拷問を担当していた医師が味方に裏切られて敵に捕らえられたことを恨み、その復讐として当時の関係者を拉致し生きたまま手足を切断するという事件が起きる。連邦捜査官が乗り込んできたため、主人公が所属する地元の警察は捜査から手を引かざるを得なくなるが、当の捜査官が誘拐されたことで主人公とその義理の妹が事件に関わることになるという展開。
シリーズ第一作目の『デクスター 幼き者への挽歌』は未読なのですけれど、このシリーズの売りは主人公が警察官でありながら、悪人を血祭りにあげる連続殺人鬼だというユニークな設定にあるのでしょう。そして彼は喜怒哀楽を感じることがない異質な人物でもあり、それを他人に悟られないよう意識的に好人物を演じています。そういう内面と外見のギャップをコミカルに描くことでユーモラスな、特にブラックな笑いの雰囲気を出しているわけです。物語は主人公の一人称で語られるのですが、最初は気にならなかったけれど、徐々に煩わしくなったのが彼の持って回った言葉使い、延々と言葉を弄んで語る口調です。よくハードボイルドの主人公に見受けられる軽口、気の利いた言い回しと同じようなものです。しかし、彼の場合は会話する相手にではなく、進化した饒舌系とでもいうか、傍白という形で読者にそれを長々と聴かせるから気になる人は非常に気になると思います。主人公のダークヒーローっぽい部分とか、犯人がマッドサイエンティストみたいなところとかアメリカン・コミックの要素もはいっているような気もしました。




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(2010/05/20)
ジェフ ・リンジー

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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

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